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産科の看護師がキャリアアップできる資格は「助産師」の資格だけじゃない!

更新:2023/03/30

[産科]

産科の看護師がキャリアアップできる資格は「助産師」の資格だけじゃない!

「産科」といえば、医師・助産師・看護師が主なスタッフとして働く職場というイメージではないでしょうか。

では、「産科の看護師」というとどのようなイメージでしょうか?

「特殊な科にいる看護師」というようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

特に同じ看護師として他の科で働いている看護師の方は、そのようなイメージを持っている方が多いようです。

そのため、他の科でのキャリアアップとして「(各分野の)認定看護師」などの資格はイメージできても、産科の看護師だとどんな資格が役立つのかイメージがつかないようです。

「産科の看護師に興味があるけど、助産師と看護師の行う業務ってどんな違いがあるの?」

「産科の看護師として、より知識や技術を高めたいけど何ができるの?」

「産科の看護師のキャリアアップって、助産師の資格を取ることしかないの?」

といった、産科 看護師のキャリアアップに関する疑問に、今回お答えしていきたいと思います。

産科では、助産師と看護師の資格でそれぞれ何ができるの?違いは何?

まず、助産師免許の取得方法を簡単に説明すると看護師の免許を取得後、さらに指定の養成機関で学習・実習を行い、助産師国家試験に合格すれば助産師免許を取得できます。(助産師免許取得について、後ほど詳しく説明します)

と、いうことは助産師も看護師と同じ業務を行えます。

その上で、助産師は+αの業務が行える、ということです。

このことを踏まえて、助産師と看護師の具体的な業務内容についてご紹介します。

以下のような業務内容の違いがあります。

  1. 看護師の行える業務
  2. 助産師の行える業務
  3. 看護師
  4. 助産師
  5. 助産師の資格取得について

看護師の行える業務

出産前

検査業務のための採血や予防接種注射、つわり時の点滴、診察・妊婦健診時の介助

分娩時

助産師の分娩介助、帝王切開時や手術必要時の医師のオペ介助

出生後

分娩後の授乳指導や褥婦への指導、沐浴・授乳・おむつ交換などの新生児の処置、産後健診時の介助、点滴の交換、オペ後の痛みどめの座薬や注射・悪露(おろ)交換

助産師の行える業務

出産前

妊婦の健康管理、妊娠中の生活指導(食事・運動など)、産前教育

出生時

正常時の分娩、母子の体調管理

出生後

母乳指導、育児相談(入院中)

その他

育児相談、妊娠・出産への知識の啓蒙活動・不妊治療、思春期の性の悩み、更年期症状のカウンセリングなど

法律的にみてみると、以下のようになっています。

看護師

病気や怪我をしている人たちと、出産したばかりの女性の看護および身のまわりの世話・介助・診察の補助

助産師

妊産婦に対する助産行為、及び助産または妊婦、出産したばかりの女性と新生児の保険指導を行う

「助産行為」は医師と助産師のみに限定されているため、看護師には「助産行為」は行えません。

そばでお産の介助はできても、実際に赤ちゃんをとり上げることはできないのです。

この点が一番の違いです。

また、大きな声では言えないのですが、給料の面でも違いがあります。

年収で比較すると、看護師より助産師の方が約90万円多いのです。(厚生労働省調べ)

「世の中、金!」という考えではないですが、年収90万円の違いは大きいですね。

助産師の資格取得について

以上のような産科看護師と助産師の業務の違いを見て、「助産師を目指したい」、「興味がある」という方に助産師の資格取得についてご紹介します。

まず、助産師国家試験受験資格は保健師助産師看護師法によって、1年以上必要な学科を修めることが必要と定められています。

助産師になるための教育課程

1年間で学ぶ専攻科、2年間で学ぶ大学院、大学別科、専修学校など。

もしくは、大学4年間の中で助産コースを選択して、助産師の資格を取得することもできます。

しかし、気になるのは費用ですよね。

助産師養成学校に行くのであれば、合格までの費用としてだいたい150万円前後かかります。

「た、たかい・・・!」と思う方が多いと思いますが、他の科の「(各分野の)認定看護師」の資格を取得するのにも同様の額くらい費用がかかります。

ちなみに助産師の資格の合格率は、毎年95%以上です。

平成27年度の合格率は99.6%でした。

きちんと決められた課程で進めば、取れる資格でもあるということです。

他の科であっても、資格を取得するためには、それなりのお金が必要なのですね。

「でも、そんなにお金をかけたくない」という方にオススメの、看護師として働きながら1年で助産師の資格を取る方法が1つだけあります。

それは、「助産師支援制度」を取っている病院へ転職する方法です。

各病院で支援制度は異なることもありますが、基本的にはある程度の勤続年数と資格取得後もその病院で働く、ということが大事になります。

助産師以外で、産科の看護師が取得できる資格を取って、より質の高い看護師へ。

実際に産科では、助産師より看護師の人数のほうが多いです。

産科では助産師じゃないと役に立たないわけではなく、看護師も必要なので人数が多いのです。

では、産科看護師としてキャリアアップを目指す方や、産科看護師になるにあたり何か有用な資格を取りたい方にオススメの、産科で役に立つ資格をご紹介します。

  1. 分娩時・分娩後の新生児の緊急時に役に立つ資格
  2. 産婦さんへや赤ちゃんのケアに役立つ資格
  3. 産科看護師として女性への指導時に役立つ資格

分娩時・分娩後の新生児の緊急時に役に立つ資格

新生児蘇生法

この資格は、分娩時や分娩後に新生児が心肺停止などの危険な状況になった場合に実施する蘇生法を学ぶものです。

取得要件

医師、助産師、看護師のいずれかの免許を持っていること。

取得方法

指定された講習会に行き、学科や実技を得て取得する。

取得までの期間

講習会のないようにもよるが、基本的に受講のその日に取れる。

病院・クリニックによっては、この資格取得を推進しているところもあるでしょう。その際は、病院の研修の一環として数人で参加し、受講料も病院が負担してくれる場合もあります。(病院・クリニックによって異なる)

産婦さんへや赤ちゃんのケアに役立つ資格

産前産後の産婦さんや、赤ちゃんに対して行える資格です。これらの資格は基本的に「インストラクター」という形の資格となり、一般の方でも取得できる資格となります。

マタニティヨガ

妊婦さんの心と体をサポートするヨガのことです。妊婦さんでも無理なく続けることのできる、妊娠中にピッタリの有酸素運動です。

マタニティビクス

妊娠中でも安心して楽しめる妊婦さんのためのトータルフィットネスです。

ベビーマッサージ

赤ちゃんに使用しても大丈夫なオイルを手のひらにつけ、赤ちゃんの全身をマッサージする方法。母子の絆を深めるほか、赤ちゃんの皮膚を丈夫にしたり、免疫力を高めるなどの効果があります。

チャイルドセラピー

子どもの成長と保護者の心身のケア、子育て支援に活用できるセラピーの総称。

活用の場

産科で行われている母親学級(病院・クリニックによってマタニティヨガ、マタニティビクスなどを定期的に行っているため、その際に担当者として指導ができる)

取得方法

これらの資格は各講習会に出向く通学講座や、自宅でも可能な通信講座を受けて取得できます。

取得までの期間

各資格の講座内容によって異なる。(通信講座は通学講座より資格取得までに期間がかかります)

産科看護師として女性への指導時に役立つ資格

受胎調節実地指導員

女性に対して厚生労働大臣が指定する避妊用の器具を使用する、受胎調整の実地指導を行う者として都道府県知事の指定を受けた人。

活用の場

保健指導時。(思春期の女子に対して指導を行う場合、産婦の今後の妊娠について相談を受けた場合・指導時など)

取得要件

医師、保健師、看護師のいずれかの免許を持っていること。

取得方法

講習を修了し、都道府県知事に指定の申請を行えば、免許が交付される。(都道府県によって異なる)

以上のような、看護師でも取得できる資格があります。

初めて聞く資格も多かったのではないでしょうか。

産婦さんや赤ちゃんと関わる産科看護師だからこそ、活用できる有用な資格ばかりです。

ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

産科看護師の取得できる資格についてご紹介しました。

産科でキャリアアップするためには、どうしても「助産師」の資格のイメージが強いのですが、意外にもご紹介したような産科看護師として役に立つ資格があったのです。

産科看護師として、主にお産や診察の介助や補助をするだけの立場ではなく、積極的に産婦さんや赤ちゃんと関われるよう、またキャリアアップのためにこのような資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

助産師の資格取得についてご紹介した時に出てきた「助産師支援制度」。

この「助産師支援制度」を取っている病院って知っていますか?

また、助産師の資格だけでなく他の資格を取得しようとした際に、本当にその病院・クリニックで活用できる環境が整っているのでしょうか。

支援をしてくれるのでしょうか。

それは各病院・クリニックによって、考え方が異なります。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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