耳鼻咽喉科がんセンター看護師のやりがい

耳鼻咽喉科がんセンター看護師といわれると、どんな仕事をするのかわからない方が多いと思います。難しそうだなとか、働きにくそうだなとか思う方も多いでしょうが、そんなことはないんです。

これから、私が体験したことを踏まえて、どんなやりがいがあるのか知っていただきたいと思います。

耳鼻咽喉科がんセンター看護師のやりがい・・・声が出ない人が声を取り戻す

声が出ないって、想像つきますか？本当につらいことなんです。

現代では、メールも普及し、パソコンでも声を発する機能がありますが、その場で自分の声で思いを伝えることができないというのは、本当に苦しいことです。

手術で声帯を摘出した患者は、声を失うことになります。

しかし、ある方法を使うことで声を取り戻す事ができるのです。その方法は2つあります。人工喉頭と食道発声という方法です。

人工喉頭とは、機械を使用して声を発する方法です。もともとの自分の声とは異なりますが、機械を通して、その場で言語的コミュニケーションをとれるようになった時、患者は生まれ変わったかのような表情をして、素敵な表情をするんです！

苦しいや痛いなども自分の声で伝えられなかったのに、伝えることができた瞬間、そこに立ち会えた瞬間、本当に看護していてよかったと、一緒に喜ぶことができます。

また、食道発声ですが、こちらは、手術してから数か月は実施することができません。

手術の傷がある程度落ち着いて、医師の許可が出てから初めて行うことができます。

この練習は、人工喉頭よりも難しく、途中で挫折する人も多くいます。

そこを支えて、もう一度機械も何も使用せずに声を出すことができたとき、患者との絆が深まり、一生忘れることができない瞬間となります。

また、患者同士の交流もあり、食道発声で言語的コミュニケーションが取れるようになった方とカラオケ大会をした時には、皆さん、本当に人生が楽しくなったと、笑顔で語っていました。

そんな看護をしてみたくないですか？

耳鼻咽喉科がんセンター看護師のやりがい・・・食べることができない人が、食べることができるようになった時

舌がんや喉頭がんの手術後は、固形物を食べることが困難なことが多いです。多くの病院では、栄養を確保するために胃瘻を作ることが多いと聞きました。

しかし、耳鼻咽喉科がんセンターは食べることを諦めたくないため、ほとんど胃瘻を作ることはしません。

摂食嚥下療法を積極的に取り入れ、患者一人一人と向き合い、食べれるようになるまでずっと寄り添います。

はじめのころは、本当に上手くいかず、患者は落ち込み、食事をする気力さえなくなる人もいます。

しかし、看護師がしっかりと向き合うことで、患者は少しずつ食べることに楽しみを見出し、流動食やプリン形態の食事が食べれるようになった時、やってよかったと、喜んでもらえます。

普通の病院ではここまでなのでしょうが、私たちは、常食が食べれるようになるまで長期的にサポートしていました。

自宅に帰ってからの食事の作り方や、固形物の進め方、困ったときには再入院して、もう一度一緒に食事方法を見直すなどして、食べられないと思っていた患者が、一緒にかつ丼を食べたとき、2人で手を取り合って喜びました。

あの瞬間、本当に看護師でよかったと、この患者の看護をできてよかったとやりがいを感じた瞬間でした。

まとめ

いかがでしたか？耳鼻咽喉科がんセンター看護師はやりがいにあふれていて、看護師になってよかったと思うことがたくさんあります。

声を取り戻した瞬間や、食べることができるようになった瞬間に立ち会ってみたくないですか？

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