内視鏡の看護師の役割は、内視鏡室のコーディネーターです!

内視鏡の看護師の役割は、内視鏡室のコーディネーターです!

内視鏡の看護師に興味のある方は、特殊な職場環境のため転職しようと思っても実際にどんな役割が求められるのかイメージしにくいと思います。

私は3年内視鏡の看護師として働きました。その中で主に患者さん・医師からどんな役割を求められているか肌で感じたことをお伝えします。

患者さんのコーディネーターという役割

最近は内視鏡の検査時にセデーションを導入する施設も増え、それに伴い以前より内視鏡の検査を受ける患者さんも増えています。

いくら「麻酔で眠っている間に楽に検査できますよ」と説明があっても患者さんの検査・治療に対する不安はとても大きいです。

これだけネット社会になると、患者さんの中には検査前に口コミや経験談のブログなどで情報収集されている方もいます。

いろいろな情報が錯綜するからこそ余計に「内視鏡の検査は苦痛・怖い」というイメージが強く、皆さん重い足取りで内視鏡室に来られます。

初めて受けられる患者さんも緊張や不安が大きいですが、経験のある患者さんも以前の検査でトラウマになるようなことがあると、逆に経験があるからこそ恐怖心を抱いています。

患者さんのニーズは本当に様々あり、具体的な例や対応を挙げていきますね。

  1. 腸管洗浄剤の内服への不安
  2. 腸管洗浄剤での便失禁への不安
  3. 検査に対する不安から過呼吸を起こす例
  4. 緊張からスコープ挿入が難しい場合(上部内視鏡)
  5. 術前、特殊検査前(ESD、EUS、気管支鏡)の緊張
  6. 医師への伝達
  7. 検査結果に対する不安

腸管洗浄剤の内服への不安

前回の腸管洗浄剤内服時に、嘔気・嘔吐など苦しい思いをした。この場合は、医師に相談し薬の変更や飲みやすいように氷を入れる(氷が溶け薄まると内服量が増える点には注意)など対応します。

腸管洗浄剤での便失禁への不安

高齢者の場合肛門括約筋の衰えから、腸管洗浄剤で便失禁することもあり内視鏡室内で恥ずかしい思いをした人も少なくありません。(腸管洗浄剤は大きな便塊が出たあとは排尿のように水が出るため、大腸前処置の人数が多い場合トイレが混みあい間に合わない患者さんもいます)

あらかじめ汚れてもいいように検査着や売店で大人用紙おむつを準備してもらったりします。

看護師をしているとだんだん意識が薄れてしまいますが、排泄という行為は恥ずかしい行為です。看護師が患者さんの立場にたって、羞恥心に配慮することは重要な役割のひとつです。

検査に対する不安から過呼吸を起こす例

若年者(10代、20代)の患者さんでただただ不安・恐怖心が強い場合、過呼吸を起こすことも多いです。過呼吸になるとさらにパニックに陥るので今出ている症状は一時的なものであるなどゆっくりした口調で説明し安心できるようにします。

緊張からスコープ挿入が難しい場合(上部内視鏡)

上部内視鏡の場合、まず咽頭を通過するまでが苦しいです。「力を抜いて」「リラックスして」などと言われても難しいですし、パニックになる患者さんもいます。私たち自身も経験があるかと思いますが、極度の緊張やパニックに陥っている時は、簡単で分かりやすい指示しか理解できません。

緊張から体に力が入っていると余計咽頭を通過しづらくなるので、患者さんには実際に首や肩をさすったりほぐしたりしながら「首の力、肩の力を抜いてください」と促し、検査中は背中をさすったりします。

身体全体に力が入っている場合は、「検査台に体が沈み込むようなイメージで体を預けてください」「お鼻から息ができますので、ゆっくり息を吐ききってください」など声かけをします。

特に不安や緊張の強い患者さんは医師に対しても緊張しがちです。そんな時検査室で頼れるのは看護師だけです。ぜひみなさんも患者さんの心の支えとなる内視鏡の看護師の大切な役割を果たしてください。

検査室という特殊な環境下で一緒に検査・治療を乗り越えると、短時間の関わりでも患者さんから温かい感謝の言葉を頂くことがあります。このような経験は看護師をしていて良かったと思えますし、日々の仕事の励みになりますよね。

術前、特殊検査前(ESD、EUS、気管支鏡)の緊張

患者さんは検査台に横になると多くの機材や医師に囲まれ、さらに径の太い内視鏡が目に入り不安や緊張がピークになります。麻酔で眠るまで手を握っていて欲しいと希望される方もいます。

また気管支鏡は内視鏡の検査の中でもかなり辛い検査になります。通常は鎮静無しで行うことが多く、検査終了後に出産よりきつかったと涙される患者さんもいました。

私自身も患者さんの気持ちを理解するために上部内視鏡(鎮静、咽頭麻酔無し)は受けたことがありますが、気管支鏡だけは受けたくないと思うほど辛い検査です。

医師への伝達

医師に直接言いにくい、聞きにくいことや、ささいな要望などを傾聴します。その中で特に医師に伝えた方が良いものは看護師から伝え、患者さんと医師の仲立ち(コミュニケーター)の役割を果たします。これは病棟・外来・検査室問わず求められる役割ですね。

検査結果に対する不安

胃・食道静脈瘤など定期フォローをしている患者さんも多くいます。検査自体には慣れていても、検査結果自体への不安が大きいです。もちろん看護師の立場から結果について安易なことは言えませんが、その不安を傾聴し医師に早めに説明をお願いするなどします。

患者さんは絶食や辛い腸管洗浄剤での前処置を終え、緊張の中検査・治療の本番に臨み、最後は検査結果を受け止めなければならず、一日中心が休まることはありません。

精神面での看護は、患者さんが安心して検査を受ける上でも、検査を円滑に進める上でも重要なものです。そして身体面での看護も的確にこなし、内視鏡に関する専門知識・経験を活かし患者さんに信頼してもらうことも重要です。

このように内視鏡の看護師は患者さんに短時間しか関われませんが、検査室という特殊な環境下だからこそ患者さんに求められる役割は大きいと言えます。

それは内視鏡の検査を受ける上で何に一番不安を抱いているか、うまくニーズを引き出しその時その人に何が必要かを判断し的確に看護していく患者さんのコーディネーターとしての役割です。

医師のコーディネーターという役割

内視鏡室では様々な診療科の医師が検査を行います。医師とのコミュニケーションは非常に重要で、各診療科の医師の意見や要望をうまくまとめなければなりません。

内視鏡室は検査室の数もスコープの数も介助にあたる看護師の人数にも限りがあります。検査数が多い時などは時には診療科ごとでもめるような場合もあります。

例えば内科の医師が大御所の先生の検査のためにスコープを確保していたとします。そこに外科の医師がいつ来るか分からない先生のためにスコープが確保され、自分たちの検査がスコープの洗浄待ちで回らないと訴えてきた場合仲裁に入らなければなりません。

それぞれの医師の性格や状況を理解しうまく物事が運ぶように妥協案を出し、言い方やタイミングも考え診療科ごとで大きなもめごとにならないように対処します。

また、医師のサポートも重要な役割のひとつです。性格にもよりますが、おおざっぱな医師やせっかちな医師は、患者さんのID登録をし忘れて撮影したり、検査終了後に柵もせず検査台を上げたまま立ち去ったり内視鏡室全体で決まっている取り決めを守らないことも多々あります。

医師には取り決めを守るようお願いもしますが、忙しさもありなかなか改善されないことも多いので、その中で特に患者さんに影響が及びそうなことだけは事前に予測し防いだりしなければなりません。

内視鏡室全体のコーディネーターという役割

内視鏡室は基本的には予約制ですが、時には緊急内視鏡が入ったり検査・治療中に急変する場合もあります。

その際に検査室やスコープの確保、急患にあたる看護師の確保、急患処置に伴う予約検査の調整などを行います。指示・判断はリーダー看護師が行いますが、各々で自分の立ち位置を考え迅速に行動しなければなりません。内視鏡の看護師には状況判断力とフットワークの軽さも求められる役割のひとつです。

また、内視鏡室は医師・看護師以外にも臨床工学技士、看護助手、クラーク、洗浄員さんなど他職種も一緒に働いているためチーム医療が必要な現場です。それぞれの専門性を活かし連携ミスが起きないように看護師がうまくまとめ上げる必要があります。

まとめ

いかがでしたか?内視鏡の看護師は、患者さんと医師、時には医師同士の緩衝材になり全体を見渡し円滑に検査を導く役割を担います。そのため、特に観察力や判断力、コミュニケーション力が必要となります。

ただし、必要とされる役割や業務内容も勤務する施設で大きく異なります。あなたが内視鏡の看護師としてどのような役割を果たしやりがいを持って働きたいか、またそれに合った職場はどこか、転職する際にきちんと考えを整理する必要があります。

私自身も転職を経験していますので、なかなかこれが難しいのはよく分かります。そんなときは、看護師転職サイトのコンサルトさんに相談し、しっかりポイントを押さえてもらい自分の考えを整理すると良いでしょう。

自分の考えが整理できると本当に合った施設を選ぶことができ、あなたが目指す内視鏡の看護師のスタートが切れるでしょう。

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