希少な産業保健師の求人の実情をお伝えします

希少な産業保健師の求人の実情をお伝えします

保健師の求人は看護職(看護師・保健師・助産師)の中でも一番厳しいと思います。

特に新卒ではなく、転職となると狭き門になると思います。実際に産業保健師といっても、どんな会社の求人があるんだろう?

やっぱり都会しか求人は無いんじゃ…。

転職に有利な保健師以外の資格やスキルはあるの?など産業保健師の求人について疑問に思っていることはありませんか?

産業保健師は働く人の健康を心身共にサポートする役割があります。社会の風潮や変化に伴って産業保健師の求められる場所も増えてきています。

今回は看護師から保健師に転職した私の体験を通して、産業保健師の求人についてお伝えしたいと思います。

産業保健師の勤務先

  1. 大企業
  2. 中小企業
  3. 特定保健指導に特化した会社
  4. 治験 CRO(開発業務受託機関)やSMO(治験施設支援機関)
  5. 大手百貨店などの医務室

大企業

一概に産業保健師と言っても大企業の健康管理室や企業内診療所だけでなくいろいろな勤務先があります。

とは言っても、自動車メーカーや機械メーカー、銀行などの大企業に勤務する産業保健師が大多数だと思います。

なぜなら企業は労働安全衛生法によって労働者が50人以上の場合は産業医を1人、3,000人以上の場合は2人選任しなければなりません。

また1000人以上の労働者を使用する事業場又は有害業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場の場合は、専属の産業医を選任しなければなりません。

一方で労働安全衛生法によって医師の選任・配置義務はありますが、実は保健師に関しては法律で配置の決まりはありません。

ただし、大企業は社員を大事にしていますよというアピールと、産業医との連携のためにも産業保健師を一定数採用しています。

中小企業

最近は職場環境改善の一環として、大企業だけでなく中小企業でも産業保健師を雇用する会社もあります。

保健師を一人雇用してでも、従業員の健康を守り生産性を維持したいという考えのようです。

特定保健指導に特化した会社

そして専属の産業保健師を雇えない中小企業に対して、保健師を派遣し健診後の特定保健指導を行う専門の会社もあります。

私が勤務していたのはこの特定保健指導を専門に行う会社でした。

特定保健指導を行うので同僚はほぼ保健師でしたが、管理栄養士さんも在籍していて全員で14名程度の会社でした。

治験 CRO(開発業務受託機関)やSMO(治験施設支援機関)

また最近はCRC(治験コーディネーター)、CRA(臨床開発モニター)としての道もあります。

私も求人を探していた際に何度か転職サイトのスタッフさんからCRCへの転職を勧められましたが、看護師・保健師としてのキャリアやスキルが活かせるのか分からず保健指導の仕事を選びました。

まだまだ治験コーディネーターの仕事はなじみが少なく私のように躊躇する方もいるかもしれませんが、新薬開発の分野はこれからも需要が続き将来性のある分野のひとつだと思います。

大手百貨店などの医務室

珍しい求人ですが、大手百貨店などがお客様に急病人が出た際に対応するため店内に医務室を設けている場合があります。

そこに常駐する保健師の求人がありました。

もちろん看護技術が必要になるため、臨床経験3年以上が条件となっていました。

産業保健師の勤務地

前述したように都会ほど大企業の本社等が集中しており、産業保健師の求人も圧倒的に多いです。

正規雇用や年収の高さ、福利厚生など条件の良い求人も都会に集中している印象です。

では東京など都会に出なければ産業保健師の仕事は無いのでしょうか?

もちろん地方でも可能性はあります。

震災後に東京本社の機能を地方都市に分散した大企業などもあり、それに伴い地方都市でも産業保健師の求人が少し増えたそうです。

また、自動車や機械メーカーなどの生産工場は地方にあり従業員数も多いので、工場専属の産業保健師の求人などがあります。

ただし工場は市内からかなり離れた場所にあることが多く車通勤しか難しいなどもよく聞きます。

求められるスキル

  1. メンタルヘルスケア・カウンセリング力
  2. 「第一種衛生管理者」
  3. パソコンスキル
  4. 看護技術

メンタルヘルスケア・カウンセリング力

産業保健師はメンタルヘルスケアも重要な業務のひとつです。

最近は特に企業側も従業員の身体的な健康管理だけでなく、精神的な健康管理に力を入れています。

メンタルの不調を訴える従業員に対してはすぐに面談・カウンセリングを行います。

その際に保健師の資格以外に「産業カウンセラーの資格」を取得しておくのも良いと思います。

国家資格ではありませんが、資格取得に1年ほどかかり転職の際に強みになると思います。

実は私も20万円ほどの受講料を支払い産業カウンセラー養成講座に通っていました。

60人定員で現役保健師が7名いました。

皆さん保健師として働き出してカウンセリング力が必要になり受講しに来たとおっしゃっていました。

精神看護学で学んだこともある内容が時おり出てきたり、心理学を勉強し直すとても良い機会でした。

しかし私は途中で妊娠し悪阻が酷く入院が長引き補修でも単位が間に合わず残念ながら途中で退会してしまいました。

土曜日に丸一日勉強するので子どもがある程度大きくなってからまた受講したいなと思いますが、まだお子さんのいらっしゃらない方などは今のうちに資格を取得するのもぜひお勧めです。

「第一種衛生管理者」

保健師免許を持っている皆さんは実は「第一種衛生管理者」という資格を都道府県に申請するだけで取得できます。

申請するだけで取得できる資格なので、取得しておいて損はありません。

パソコンスキル

保健師はデスクワークが主です。Excel、Word、ドキュメント作成、Powerpointなど中級レベルまで必要とされる場合もあります。

特に大企業は従業員数が多いのでExcel管理は必須です。私も看護師時代電子カルテや学会発表である程度パソコンは使用できるつもりでいましたが、「企業」で働くとなるとそれなりに勉強し直さなければ仕事がはかどりませんでした。

逆にいえば保健師経験が無くてもパソコンスキルが高いなどの強みがあると、転職時にアピールでき企業担当者からも評価されやすいです。

看護技術

大企業の場合は医務室に産業医・産業保健師の他に従業員の方の急病、ケガなどの対応のためにで産業看護師が配置している場合があり保健師と業務を区別している場合があります。

しかし中小企業などの産業保健師は産業看護師としての役割も担う場合があり、臨床経験を求める企業もあります。

この場合は看護師としての知識・経験が転職時に活かせますね。

まとめ

いかがでしたか?

産業保健師の求人は看護師の求人に比べてどこに住んでいても、いつでもあるという訳ではありません。

保健師求人は希少な分、常に情報収集し、求人を待つ間に資格取得などスキルアップをし、良い求人に出会えた際にすぐに動けるような瞬発力も必要です。

保健師求人の見極めや自分に合った職場かの判断などはひとりでは難しいと思います。

保健師求人こそ転職サイトのスタッフさんと二人三脚で頑張らなければならないと思います。

ぜひ保健師に転職を考えている方は、保健師求人に強い看護師転職サイトのスタッフさんに相談してみてくださいね。

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