看護師のサービス残業は当たり前!?残業が嫌な人が知っておくべきこと

看護師のサービス残業は当たり前!?

看護師って残業が当たり前にあると思われている職業ですよね。

また残業でもサービス残業も多くなっているのが実情です。

やはり看護師として働くのなら残業がないまたは少ない職場、残業があってもきっちり残業手当が支給される職場がいいですよね。

ここではそうした残業の悩みについて、その悩みを解決するために職場を探すための方法をお伝えしていきます。

看護師の残業が多い理由には業務の多忙さが大きく関係している

看護師は残業が当たり前と思われている職業の1つですが、実際も残業が多くなっています。

その残業が多い理由について確認してみましょう。

看護師のサービス残業の理由で最も多いのは記録だった!

看護師の残業の理由で最も多いのは記録の多さです。

最近では電子カルテになっている職場も多くなっているのですが、紙カルテを使っており、手書きで記録している職場も未だ多くあります。

その日の患者さんの状態の記録をする他にも患者さんの看護計画を立てる、その看護計画の評価をし、必要に応じて修正をするなどの記録も業務の合間を縫って行っています。

他にも委員会の記録や入退院の記録などもありますので、毎日記録に追われて残業ということになります。

また同時に勤務の時に記録ができなければ休日出勤をし、記録をしなければなりません。

そうすると必然的に記録の分は残業になるのですが、「自分の記録だし…」とサービス残業としてしまうことが多くなります。

患者さんの急変対応も看護師の残業の理由になる!

患者さんの急変があった場合も残業になります。特に急変の患者さんに看護師のほとんどが関わることになるため、他の患者さんのケアが後回しになってしまうこともあります(急変対応していない看護師がフォローしていますが)。

そうなると受け持ち患者さんのケアをするのがどんどん遅くなり、結局残業をすることになってしまいます。

合わせて急変時の対応の記録を残すという業務も受け持ち看護師である場合はしなくてはいけなくなり、残業時間が増えていくことになります。

受け持ち患者さんの分の仕事が終わっていない時にはなかなか残業を申請しずらい雰囲気です。

そのためサービス残業となってしまうのですが、急変などの分を残業として申請できない雰囲気なのはブラックな病院とも言えます。

突然の入退院の対応も残業の理由

以前から予定されていた患者さんの入院の対応は、あらかじめ業務に組み込まれていますので、それほど大変ではありません。

しかし急に入院になった場合は通常の業務に加えての入院対応になりますので時間がかかります。

そして外科系の病棟だと、突然の入院からすぐに緊急手術というケースもあります。

その場合は入院した後に患者さんの手術前の準備をし、手術出しをして、お迎えの準備をするという多くの業務が出てきますので、残業確定です。

しかしこの場合でも自分の受け持ち患者さんのことを後回し(表現が悪いですが…)にして緊急の対応をしています。

そのため最後に残る仕事が受け持ち患者さんのことであれば残業申請をすることに対して気が引け、「面倒だからサービス残業でいいや」となってしまいます。

看護師の人員が不足しているための残業

病院では看護体制による看護師の配置人数が決められていますので、それほど人手不足になることはないと考えられます。

しかし中にはぎりぎりの人数で回している病院も多くあることや、患者さんの状態にあった看護師の人数がいない、急に休んだ看護師がいるなどの理由で残業が多くなっているところも多いでしょう。

この環境では仕事が終わらないばかりか、休憩時間を取ることもできずに働き続けるというつらい環境に置かれます。

中には実際の残業時間の申請ができずに、サービス残業になることも多く、こうした環境の病院はいつでも人手不足であり、正直ブラックな病院と言えます。

看護師の残業の中で特徴的なのは前残業

多くの看護師は業務開始30分以上前に出勤し、その日の受け持ち患者さんの情報収集やその日の業務がスムーズに行えるように準備をしています。

その分の時間を前残業としています。

新人看護師や経験が少ない看護師、急性期の病棟で患者さんの変化が多い病棟などではその時間が多くなってしまいます。

その習慣が昔から病院にはあります。そのため「時間前に来て情報収集するのは当たり前」という雰囲気もあり、サービス残業となるのです。

また前残業の分早く帰るわけではありませんので、結局残業となるのですが、残業の扱いとなっているところはあまりなく、サービス残業としての扱いとなっています。

看護師で残業時間が多いのは管理職と経験5年未満の人

看護師の残業、現場での平均は21.4時間です。

残業が最も多い看護師は管理職

  • 看護部長が含まれる管理職 残業平均時間は30.1時間
  • 主任看護師や看護師長などの中間管理職 残業平均時間は28.2時間

これら管理職は残業が最も多いのですが、主任看護師は残業代が出て、看護師長と看護部長は残業代が出ません。

よって一見、看護師長と看護部長は割に合わないように思えますが、それに見合う基本給の高さや役職手当の高さがあります。

むしろ、主任看護師は残業代を稼げても夜勤に多く入れなくなるので割に合わないとなります。

このあたりの詳しい事情については、「看護師の管理職の役割と給料、そして悩みについて解説します! 」を御覧ください。

次いで残業が多い看護師は経験5年未満

新人看護師や多くのプリセプター看護師が含まれる経験5年未満の看護師の平均残業時間は27.0時間となっています。

経験が浅いほど効率の良い仕事ができずに、残業する時間が多くなると言えます。

特に新人看護師の場合は残業を「新人だから仕方ないでしょ」と認めてもらえず、サービス残業になってしまうことも多くあります。

またプリセプター看護師も通常業務に合わせてプリセプティの計画を作成し、成長度合いを評価するなどの業務をしなくてはいけなくなるため、仕事量が増え、残業することが多くなります。

残業が少ない看護師は経験5年〜20年未満の非管理職

経験があるが管理職ではない場合には残業時間が少し減ります。

  • 経験年数15年~20年未満 残業平均時間22.9時間
  • 経験年数5~10年未満 残業平均時間は22.6時間
  • 経験年数10~15年未満 残業平均時間は21.9時間

看護師は残業があっても申告せず、サービス残業をしていることが多い

看護師が残業をしても、実際に残業をした時間をすべて申告している人は少ないです。

実際に申告した残業時間を先程の残業が多い順にいうと、

  • 看護部長が含まれる管理職  2.3時間
  • 主任看護師や看護師長などの中間管理職  8.0時間
  • 経験年数5年未満 8.9時間
  • 経験年数15年~20年未満 9.3時間
  • 経験年数5~10年未満 9.1時間
  • 経験年数10~15年未満 8.7時間

ちなみに実際に現場の看護師の申告した残業時間平均は8.5時間となっています。

実際に行った残業時間との差は、

  • 看護部長が含まれる管理職 27.8時間
  • 主任看護師や看護師長などの中間管理職 20.2時間
  • 経験年数5年未満18.1時間
  • 経験年数15年~20年未満 残業平均時間13.6時間
  • 経験年数5~10年未満 13.5時間
  • 経験年数10~15年未満13.9時間

このことから、残業時間が多いほど、実際に申告する残業時間が少ないと言えます。

ちなみに現場の看護師全体平均では12.9時間の差が出ています。

残業時間が多いほど、実際に申告する残業時間が少ない理由として考えられるのは、

  • 残業を申請しにくい雰囲気であること
  • 自分の仕事が終わらないためだからと申請を躊躇している
  • 主任看護師や看護師長・看護部長であれば余計に残業申請をしにくい雰囲気である
  • 看護師長・看護部長については、病院側が基本給、役職手当に残業代を含めて支給している

ということが挙げられます。

申告した残業時間の分の手当てがすべて支給されていないケースも多い

申告した残業時間分の残業手当がすべて支給されているかどうかも日本看護協会が調査しています。

この調査によると経験年数5年未満の看護師に支給されたのは8.0時間、5~10年未満の看護師の場合8.6時間となっています。

申告した時間は8.9時間、9.1時間となっていますので、すべて支給されていないということが分かります。

現場の看護師全体で見てみると8.0時間となっており、申告した時間との差は0.5時間となっています。

これらのことから申告していないサービス残業、申告しても残業手当が支給されない現状が分かり、看護師の働く環境のつらさが分かります

労働基準法で決められている看護師の残業時間

労働基準法で決められている看護師の勤務時間は、他の職種と同じで、1日8時間(休憩時間1時間を除く)・週40時間となっています。

また残業時間についても限度時間が決められています。

日勤のみの勤務をしている看護師の場合の残業時間の限度は、一般労働者と同じく1週間で15時間、2週間で27時間、4週間で43時間、1か月で45時間、1年で360時間となっています。

夜勤をしている看護師の場合、残業時間の限度は1日2時間以内となっています。

そのため、月20日働く場合には1か月で40時間の残業となります。

法律で決められている以上、守らなければならない時間ではあるのですが、実際には守られておらず、残業が多く発生してしまっているのが看護師の働く実情なのです。

実際の就業時間をしっかりと記録に残しておく

サービス残業が多いのが実情ですが、本来であれば残業で働いた分の残業手当はすべて支給されるべきものです

そのため、しっかりと記録に残しておくことが大切です。

万が一残業などを巡って裁判になった場合でも出勤した時間・退勤した時間を記録したものは証拠として有利になります。

タイムカードを確実に打刻しておくようにしましょう。

そして必要に応じてコピーを取っておくと、病院側が故意に修正した場合でも証拠として提出することができます。

看護師の残業や働き方を見直すガイドラインが発表

看護師の残業や働き方に起因する過労死が続き、日本看護協会では2009年より「ナースのかえる・プロジェクト」を呼び掛けていました。

また看護師の働き方について厚生労働省が「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」を2017年1月に発表しました。

日本看護協会の「ナースのかえる・プロジェクト」

2008年10月に看護師2人が労災認定され、その事態を重く見た日本看護協会が緊急調査をしたところ、交代勤務をしている看護職員の23人に1人が過労死危険レベルの勤務をしていることが判明しました。

その労働環境の改善のため、このプロジェクトを開始したのです。プロジェクトの持つ意味には以下の5つがあります。

  1. 残業をしないで「かえる」
  2. 安全な医療環境に「かえる」
  3. 納得のいく質の高い看護に「かえる」
  4. 職員の健康や安全を守る職場に「かえる」、
  5. 内閣府のワーク・ライフ・バランス・キャンペーン「かえる・ジャパン」と連携する「かえる」

厚生労働省が出したガイドライン

労働時間に含むものを定義づけ

厚生労働省が2017年1月に出したガイドラインでは労働時間に当たるとして以下を義務づけました。

それは

  1. 業務に必要な準備(着替え含む)・業務終了後の後始末(掃除など)
  2. すぐに業務できるよう待機している時間(オンコールなど)
  3. 参加することが義務づけられている研修や勉強会、委員会など

です。看護師の前残業に当たる、30分以上前に来てその日の受け持ち患者さんの状態を記録から確認していくこと、業務終了後に普段使う物品などの数を補充する・確認する作業は今まで残業にカウントされていなかったところが多いようです。

また看護師の残業で多く挙がっている研修や勉強会なども時間外に行われることがあり、これも労働時間に含むと義務付けたのです。

職場の対策次第で看護師の残業が減る

このガイドラインが発表されたことで残業時間が大幅に少なくなるのかと言われるとその職場によって違うとしか答えることができません。

看護師の残業時間を減らすなど労働環境を改善したいと思っているところであれば、しっかりと取り組みを行うでしょう。

しかしまだまだ取り組みを行っている職場は少なく、残業をしている看護師の数も多いのが現状です。

そうした場合には職場環境の改善に積極的に取り組んでいる職場への転職も視野に入れておくと良いでしょう。

看護師の残業が多い職場と少ない職場、気をつけるべき点

残業が多い職場は大規模病院や循環器などの急性期専門病院

残業が多い職場で挙げられているのは、大規模病院や循環器などの急性期専門病院です。

これらの病院では急性期の患者さんや重症な患者さんが多く入院しているため看護師の業務量も多くなり、残業も多い傾向にあります。

また循環器専門病院でも急性期の患者さんや急変する患者さんが多いため、残業が多いと考えられます。

残業が多い診療科は重症患者さんや急変する患者さんが多いところ

看護師で残業が多い科は重症患者さんや急変する患者さんが多い診療科です。

特に循環器系や外科系はこれに当てはまります。循環器系は心疾患の方がほとんどですので、重症患者さんや急変患者さんが多くいます。

外科系であれば手術後の不安定な状態の患者さんが多い、整形外科のように1日の手術件数が多いということで残業が多くなります。

また産婦人科も残業が多いようです。

出産は予定された時間で行われるわけではなく、時間関係なく対応することになりますので残業が多くなります。

残業が多い部署は急性期病棟

残業が多い部署は急性期病棟になります。

残業が多い診療科と同じですが、急性期の患者さんが多い部署では、患者さんの観察やケアに時間がかかります。

看護業務の他にも入退院の対応、記録などもあり、必然的に残業が多くなりますよね。

残業が多いからこそ気をつけるべきこと

また残業が多かったとしてもしっかりと残業手当が支給される、看護師の残業を減らす対策をしているところを探すことが必要です。

慢性期の内科などの病棟では残業が少ない

ここまでをまとめると

  • 大病院なら急性期でない場合でも重症の患者さんが多いため残業が多い
  • 中小病院であれば急性期病棟であれば内科でも残業が多い
  • 慢性期の内科などの病棟では残業が少ない

と言えますので残業が少なくていいなら、慢性期の内科などの病棟を選びましょう。

残業が少ないのはクリニックや病院の外来、介護施設

病棟以外で残業が少ないのはクリニックや病院の外来、介護施設になります。

しかしこれらの職場でも残業が多くあるところもありますので、事前に実際の残業状況を確認しておくことがポイントです。

まとめ

看護師の残業についてまとめてきましたが、いかがでしたか?

実際に働いた残業時間すべてを申請しているわけではない実情申請した分の残業手当がすべて支給されているわけではない実情分かっていただけたのではないでしょうか。

しかし働くのであれば残業が少ない職場がいいですよね。

そして先に紹介した残業が多い職場や部署で働きたいと思っている時には実際に働いた残業時間すべてを申請できるところで、しっかりと残業した分すべての残業手当を支給しているところを探すことで悩みを解消することができます。

また厚生労働省のガイドラインに沿った残業をなくすための対策を取っているところもいいですよね。

こうした職場を探すには転職サイトの活用がおすすめです。

転職サイトに登録すると担当転職コンサルタントが付いてくれ、残業がない(少ない)職場を探してくれます。

また看護師の残業の実態でもあったサービス残業の有無も、あらかじめ先に入職した先輩看護師から情報を得ていますので、入職してみたら「違った」というギャップを避けることができます。

もし急性期病棟など残業が多いとされている職場で働きたい時にもぜひ転職コンサルタントに頼ってみてください。

残業をしない(少ない)職場でやりたい看護ができたらモチベーションも上がりますよね。

転職サイトと転職コンサルタントを活用して、良い職場環境で働けるようにしませんか?

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