脳卒中専門病院で働く看護師のやりがいとは

脳卒中専門病院で働く看護師のやりがいとは

脳卒中専門病院で働くことになった方や今後働くことを検討している方はさまざまな不安を抱えていると思います。

筆者は脳卒中専門病院で5年間勤務していた経験を踏まえ、そこで感じたやりがいを述べていきたいと思います。

看護師としてのやりがいは人それぞれ異なるため、ご自分の看護観と照らし合わせながら記事を参考にしてください。

脳卒中専門病院で働く看護師のやりがい

急性期病棟

画像診断や診断名から起こりうる症状をアセスメントすることが出来る

脳卒中専門病院で働いていると頭部のMRI画像やCT画像を診る事が多くなります。

初めはわかりませんが、疾患の勉強や画像を見ていくうちに少しずつ出血部位や梗塞部位の見分けが出来るようになっていきます。

障害を受けた部位から起こりうる症状をアセスメントすることが出来ることにやりがいを感じる方もいます。

医師が患者や家族へ説明をした後でも、小さな疑問を抱いたまま解決できず悩んでいる患者もいるため、そういった方へ必要な情報を提供できるようになる時は自分の成長を感じる場面といえます。

早期に治療を開始し急性期の看護ができる

発症直後から患者を看ることができる急性期病棟では迅速な対応が求められる場合が多いです。

脳出血で入院となった方が時間経過とともに出血部位が拡大してきたら手術が必要となります。

脳外科が併設されている病院であればすぐに脳外科へ移動となりますが、脳外科が併設されていない病院もあるためそういった場合は退院をし手術を受けられる病院へ転院することとなります。

その際は家族や他院との調整、サマリ作成や患者の対応など迅速な対応が必要です。患者に必要な調整が円滑に行え無事に手術を受けることが出来たときにやりがいを感じる場合もあります。

発症直後から経過を追って観察することで、麻痺の症状の改善が目に見えて観察することが出来るため回復過程を患者と一緒になって喜ぶことができる時はやりがいを感じます。

早期に治療を開始し患者の望む姿へ近づける看護が出来る。

脳卒中の症状が悪化したり、持病による疾患が悪化することもあります。その際に症状の発見が出来て適切な治療が行えるように医師へ報告をし、治療が開始されます。入院中の症状の悪化は患者にとって精神的負担が大きい出来事です。

医師の指示の下、治療を行ない症状の悪化を防ぐことが出来るような治療と患者の精神的ケアを行い、回復する過程を見ていくととてもやりがいを感じます。

私の経験ですが、再梗塞を起こし退院後に再入院をした患者がいました。その方が『またなってしまった。2回も脳梗塞になるなんて。』と話し、治療とリハビリすべて受け入れず『このまま帰る。好きに死なせてくれ』と言い帰ろうとしている方もいました。

医師が介入しても治療をせず、家族が介入しても一向に治療の同意が得られませんでした。そこで私は担当だったリハビリスタッフを呼びました。現時点の患者の状態を前担当PTに話した上で患者と話をする場所を設けました。

他愛もない会話をしているうちに患者からは少しずつ本音を話してくれるようになりました。『あなたに申し訳ない。せっかく退院したのに、またお世話になるなんて申し訳なくて。』という言葉が返ってきました。その方は治療を受けたくないのではなくて、後ろめたさを抱いていただけだったということがわかりました。

理由がわかれば対応もしやすいため、その後は治療とリハビリを同意してくれ退院時に『あの時は申し訳ない。早く治療をすると良いのはわかっていたけど、どうしても自分の中で整理がつかなかった。あなたにも感謝をするよ。』と言ってくれたことは忘れません。

入院患者の看護を行いながら、急遽入院となった患者の対応など同時進行で多くの仕事をやりながら毎日が過ぎていきます。たまには投げ出してしまいたくなるような忙しさであっても、スタッフ同士が声を掛け合いチーム一丸となって乗り越えたときの達成感は非常にやりがいを感じます。

投薬とリハビリの回復過程が見える

脳卒中で失われた脳の障害は元通りにはなりません。しかし、ほかの残存機能を維持したり補うリハビリを行うことで、元通りの生活を行えることが出来るようになることがあります。

脳卒中は多くの場合は治療と同時に医師の指示の下、リハビリが開始されます。

入院時は杖をついて看護師の付き添いのもと歩行できる状態であった方が、歩いて退院されるまでに回復したときは自分のことのように嬉しいですし、非常にやりがいを感じる場面です。

亜急性期~回復期病棟

患者指導や退院指導、家族指導を行うことが出来る

患者の退院後の方向性は患者の状態や家族の状態によって異なります。施設入所を目指す方や、在宅で一人で生活をする方、在宅で介護を受けながら生活をされる方など、細かい希望を聞き患者と家族双方にとって良い生活が出来るような準備をしていく必要があります。

私の経験した話をしますと、家族が在宅で生活をしたいと希望してきました。その方はADLは全介助レベルであり食事は胃ろう増設をし3食を経管栄養で摂取され、自力での俳痰が困難であるため吸引を必要とします。コミュニケーションも失語症があり、困難な状態です。

介護をする方は60代の奥様と30代の娘様でした。在宅で介護を行う為には自宅改修が必要でした。自宅改修に必要な手続きをはじめ、介護用品のレンタルなどをMSWと協力しながら調整をしていきました。
また奥様と娘様へ介護指導を実施しました。奥様は年齢的な体力の低下と健忘、娘様も障害があるためスムーズに指導がうまくはいきませんでした。

介護指導の家族向けのテキストも病院にはあるのですが、お二人には受け入れが難しかったようでした。そこで私はマニュアルなどは使わず、二人が覚えやすくやりやすく指導することにこだわりお二人にあった指導方法を教えました。

ベッドの上方へ移動する体位変換や、臥位から車椅子へ移乗する仕方などはコツと力が必要ですが奥様は恐怖心や体力面からなかなか技術習得が難しいようでした。そこで私は介護用品の移乗シートをごみ袋で代用しました。寝具と患者の寝衣の摩擦が軽減されたため体力がない奥様にも出来るようになりました。

指導期間は他の家族よりも時間を要しましたが、退院後にも私にわざわざ会いに来て『あ~その節はありがとうね。こうして元気に暮らすことが出来ています。なんとかなってるわ。』とおっしゃってくれたことはとても嬉しかったです。

通常は退院までの期間を看護することが多いですが、脳卒中の看護は退院後の先のことを考えた看護が出来ることが楽しく、やりがいを感じる場面だと思います。

合併症や持病を悪化させず良い時期に退院させることができる

回復期病棟にはさまざまな状態の方が入院しています。持病の治療のために脳卒中の治療後に他院へ転院する方や、施設の空きがあり施設入所を控えている方、家族の仕事の合間をぬい退院日を設定されている方などがいます。

老年期看護になると、持病や基礎体力の低下から合併症になることが多いです。他院に転院する予定となっていた方が合併症の出現がないように看護していき患者や家族が望む日時に退院できる状態へもっていくことができるときはやりがいを感じます。

自分の人生の経験が看護観を高める

看護師として働く方のライフスタイルの変化は看護には役立つこととなると思っています。
結婚や、妊娠、出産などのライフスタイルの変化を通して、いままで感じたことがないような考えや感情を抱くことと思います。

女性であれば、娘、嫁、妻、母親、姑の立場であり、男性であれば、息子、夫、父親、舅などの役割があると思います。

患者の娘の立場の考え、嫁の立場、妻の立場では考えが異なるのは当たり前のことです。

私の経験でも、在宅に引き取りたい妻と施設入所を希望する息子夫婦の考えが対立してしまい話し合いがすすまず入院期間だけが延びていくケースがありました。

その患者様は最終的には施設へ入所されたのですが、当時の私の看護を振り返ると、きちんと患者家族のケアが十分に出来ていなかったのではないかと思うときがあります。

退院後、家族が良好な関係でいられているのかなど気になりますし、妻となり嫁となった立場での考えを踏まえて上で伝えてあげたい情報や考えが芽生えてきます。

看護師自身のライフスタイルの変化は自分の看護観を見つめなおし、さらなる看護師としてのやりがいを感じることにつながるのではないかと思っています。

チーム医療を通して看護師の役割を実感できる

脳卒中医療にはチーム医療が必要不可欠です。チーム全体が一丸となって患者が目指している姿にもっていく事に非常にやりがいを感じます。

自分の役割を再認識することもありましすし、新たな視点や考え方を示してくれるスタッフがいる職場で働くことが出来ることはとても光栄なことです。

病院によって異なりますが認定看護師がいる病院であれば必要な看護や治療を細かに相談が出来、勉強会なども開催されるため自分の知識を高める機会が多くあります。

自分の知識の再確認の場ともなりますが、新たな知識習得は看護の幅が広がり看護師としてのやりがいを感じられる場となります。

まとめ

脳卒中専門病院で働く看護師のやりがいについて急性期病棟と回復期病棟と大きく2つに分けて説明をしてきました。

看護師のやりがいは一人ひとり異なりますし、自分の配属された科によっても異なると思います。脳卒中専門病院は障害を乗り越え患者とともに目指すゴールが具体的に設定されるため、非常にやりがいを感じます。

また患者家族を対象とした看護も提供します。看護師として働く皆さんのライフスタイルの変化が自分の看護を大きく飛躍させ、患者家族とともに喜びを共有できると思っています。脳卒中専門病院に興味を抱いたら、ぜひ転職サイトへ登録してみてください。

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