脳卒中認定看護師って大変なの?

脳卒中認定看護師って大変なの?

脳卒中専門病院で働いていると専門的知識を深めたい、患者指導をより良いものにしたいなど質の高い看護を提供したい気持が芽生え認定看護師の道も視野に入ってくると思います。

また、実際に認定看護師から指導や助言を受けながら働いていると自分も認定看護師の道へ進みたいという目標を抱く方もいるでしょう。

ここからは脳卒中認定看護師について述べていきますので参考にしてください。

脳卒中認定看護師とは

日本看護協会では、1996年に専門看護師1997年に認定看護師の資格認定を行いました。

脳卒中リバビリテーション認定看護師が資格認定されたのは2010年で資格認定された年数としては比較的新しいものとなっております。

現在、認定看護師は21分野15817名(2016年5月現在)いますが、そのうちの580名が脳卒中認定看護師として全国で働いています。

私が以前勤務していた脳卒中専門病院には2名の認定看護師がいました。

いずれも男性看護師で1人は主任業務の仕事を兼務しながら回復期病棟の患者様を中心に認定看護師として働き、もう1人はscuと急性期病棟で認定看護師としての仕事をしていました。

まだまだ全国的に脳卒中専門看護師は少ないため、今後の需要は高まると思います。

脳卒中認定看護師になるには

日本看護協会 看護認定部によると以下のように決まっています。

前提条件:日本国の看護師免許を有すること

脳卒中認定看護師

看護師として通算5年以上、脳卒中リハビリテーション看護関連分野での通算3年以上の実務経験がある

認定看護師教育機関の受講終了

(研修先によって異なるが615時間以上・約6ヵ月の研修を受ける)

日本看護協会認定看護師認定審査を受験

合格

資格認定を受けることができる

5年毎に更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)

認定看護師になるには脳卒中分野の実務経験と教育機関での受講が必要です。

認定看護師教育機関の入学条件は所属病院からの推薦状が必要なことに加え、面接、小論文等の試験があり合格率が4倍になることもあり、簡単なものではないでしょう。

前勤務先の認定看護師に研修期間中何が大変だったのかを聞いたところ『日々の勉強』と即答されました。

予習は必須で、帰宅後は課題レポートや実習前の勉強などがあり毎晩遅くまで課題に取り組まなければならず大変であったと言っていました。

講義の授業内容は座学のみではなく、グループを組みディスカッションをすることが多く自分の考えを人前で述べる機会が多くあったと言っていました。また実習では、患者を受け持ち看護をする傍ら、実際に働く医療スタッフに向けて講義をしたりと多岐にわたるそうです。

その講義資料なども全て自分達で作成するため、寝る暇が無かったと言っていました。

認定看護師になるためには、相当の覚悟と家族や職場の協力が無ければ勉学に集中することは難しいと思います。

脳卒中認定看護師の学費、場所、期間

脳卒中認定看護師の研修機関は少なく、下記があります。(2017年4月現在 看護協会認定部発表 ※年度によって休講の研修先あり)

埼玉県 国立障害者リバビリテーションセンター

検定料31000円 授業料60万 諸経費は実費(教科書、臨地実習費、教材費)

開講月は10月 開講期間は7ヶ月 定員20名

埼玉県 目白大学メディカルスタッフ研修センター

開講月 9月 開講期間7ヶ月 定員30名

入学検定料5万 入学金5万 授業料80万(実習費込み)諸経費は実費(交通費、宿泊費等)

愛知県 愛知県看護協会認定看護師教育課程

開講月 4月 開講期間7ヶ月 定員30名

入学検定料5万

入学金 5万 非会員7万5千円

授業料75万 非会員112万5千円

※会員とは日本看護協会会員を指す。

熊本県 熊本保健科学大学キャリア教育研修センター認定看護師教育課程

入学検定料5万 授業料75万

委託徴収金2830円 他諸経費(実習先への交通費など)は実費

開講月 10月 開講期間6ヶ月 定員15名

H28年9月現在

静岡県 静岡県看護協会認定看護師教育課程

2017年度 休講

平成26年度募集要項から抜粋

入学検定料5万 授業料70万 諸経費は実費負担(教材費、教科書費、実習中の交通費、宿泊費)

兵庫県 関西福祉大学看護キャリアアップセンター

2017年度休講

(2014年度)

入学検定料 5万 入学金5万授業料70万 実習費10万 その他諸経費実費

脳卒中認定看護師の研修機関は上記をあげましたが年度によって休講の場合や、開始月も異なりますし、検定料などの改定もあるため、よく確認してから受講先を決める必要があります。

脳卒中認定看護師に関する気になること

入学検定料は自費?

前勤務先では全額支給となっていましたが、他の病院はどうなのでしょうか。

日本看護協会による調査結果を踏まえみていきましょう。

認定看護師教育課程在学中の所属施設による教育課程受験料の支給状況は全体では81.7%が『支給なし』、『全額支給』が16.7%.『一部支給』が1.6%ででした。

多くの病院で受験料の支援は行っていないですね。入学するとなると学費や宿泊費用なども出てきます。その辺りを詳しく述べていきますので参考にしてください。

研修費用は自費?

前勤務先では、認定看護師資格を取得後、当院での勤務を継続する事を条件に研修費用は病院が全額負担をしていました。

しかし途中で何らかの理由で病院を退職した場合は、費用を全額病院に返納しなければいけないという決まりがありました。

2009年認定看護師新規認定者 活動状況調査結果(以下、活動状況調査結果)によると、認定看護師教育課程在学中の所属施設による入学金や研修費などの学費援助の有無は全体では『支給なし』が54.1%.『支給あり(全額)29.8%.『一部支給あり』が16.0%と結果が出ています。

病院で支給されていれば問題は無いですが、認定看護師を目指すために貯金をしたり、奨学金などについても調べて安心して受講するために準備が必要です。

特別手当(赴任旅費等)は出るの?

前勤務先では赴任の際にかかる旅費、研修期間中の宿泊費は支給対象外でした。

引越し費用や、移動に伴う交通費、宿泊費などは全て実費で支払ったそうです。

活動状況調査結果によると、認定看護師教育課程在学中の特別手当(赴任旅費等)の支給状況は『支給あり』が35.2%.『支給なし』が64.8%でした。

宿泊先は研修先で斡旋している施設もあるそうです。

敷金礼金や家具などの準備資金を考慮するとマンスリーで賃貸契約できる部屋を借りていた方が安く借りられるため、そのような方々が多かったそうです。

研修期間中の勤務先での扱いは?

前勤務先の対応は出張扱いでしたが、それぞれの病院の方針で異なるそうです。

活動状況調査結果によると、認定看護師教育課程在学中の勤務形態は、全体では、「出張」扱いが47.5%、次いで「研修」 扱いが31.1%であった。一方「休職」扱いは13.0%、退職して入学した者は3.9%であったとされています。

職場を休職して研修を受講する場合などは社会保障費(年金、税金)などの切り替えの有無などを庶務課等と確認し準備する必要がありそうです。

在学中、職場から給与はもらえるの?

前勤務先での対応は基本給のみ支払われていました。

活動状況調査結果によると認定看護師教育課程在学中の給与の支給状況は、全体では、「基本給のみ支給」が54.9%、 次いで「全額支給」が28.6%、「一部支給」が7.0%であったとしています。

在学中の宿泊費や生活費も実費負担となるため少しでも給与があったほうが助かりますね。

認定看護師になったあとの給与の変化は?

前勤務先の対応は看護師資格手当という名目で5000円/月支給されたそうです。

活動状況調査結果によると、認定看護師取得後の勤務条件・給与待遇は『変化なし』63.9%.で最も多いことが明らかになりました。次いで『認定看護師として手当がつく』15%.『認定分野の活動がしやすい部署へ移動』9.5%.「職位があがり、それに伴う昇給がある』4.4%でした。

認定看護師になったあとの勤務時間は?

勤務時間内における認定看護分野での実践時間数は資格取得前と取得後では2倍の勤務時間となっていることがわかりました。

それに加え、勤務時間外における認定看護分野での実践時間数は取得前と比べると9時間以上が2倍となっており、時間外労働を含む勤務時間が取得後には増大しています。

給与変化と勤務時間の結果からわかるように、認定看護師となると活動範囲が増え勤務時間外でも働くことが多くなりますが、給与変化はさほどないことがわかっています。

認定看護師として働く業務の多さと給与待遇を天秤にかけると決して待遇は良くないですが看護師としてのやりがいは計り知れないと聞きました。

認定看護師の更新について

2016年日本看護協会 認定部によると認定看護師は5年に一度の更新が必要であるとされています。

更新にあたり、認定資格が必要となり、下記のようになります。

  • 日本国の看護師資格を有する
  • 認定看護師であること
  • 過去5年間に以下の看護実践もしくは自己研鑽の実績があること
  • 看護実践時間 2000時間以上
  • 自己研鑽実績 50点以上

更新費用は30240円、登録料は20540円かかるとのことです。

更新の義務は無いので更新するかしないかは受験者次第です。登録・更新にも費用がかかりますが、この部分の費用は病院が負担してくれると思いますので担当の方に聞いてみるといいと思います。

認定看護師は給与待遇は低く、働く時間数も多いことが活動調査結果でわかり、多くの看護師が認定看護師の待遇改善を求めていると思います。

前勤務先の認定看護師がこんなことを言っていました。

『認定看護師の質の保持、知識や技術を常に学んでいく姿勢は大変だけれど、同じ思いを抱いている認定看護師のスタッフが全国でそれぞれ頑張っていることが、唯一の励みになる。みんなと研修で会う日まで頑張ろうと決めたんだ。』

数ヶ月間、共に学んだ仲間の存在が看護師を続けていられる励みになるなんて素敵だなと思っています。

まとめ

認定看護師の取得方法や、受講機関の紹介、受験料を始め、認定看護師として働くまでの流れを述べてきました。

現時点で待遇は良いものではないですが、今後改善されることが期待されます。

認定看護師を目指すには職場を離れて研修を受ける必要があるため、受験することを決めたら直ぐに上司に言いましょう。

職場の支援制度があれば、それを利用し取得を目指すのもいいと思いますが、支援制度が無い病院もあります。

初めから認定看護師を目指すのであれば、転職サイトに登録して支援制度を設けてある職場を探してもらうと効率が良いでしょう。

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