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循環器内科 看護師の役割、こんなに沢山あった!

更新:2023/04/11

[循環器内科]

循環器内科 看護師の役割、こんなに沢山あった!

看護師の仕事は医師の指示のもと患者さんの治療を行い、医療をスムーズに行うことです。

ですが、治療がうまくいくことだけが患者さんの目標ではありません。

「医者の説明がよくわからなかった。病気は良くなったみたいだけど結局どんな病気かわからなかった」「入院により体力が低下し歩くことが辛くなった」「食事は自分じゃよくわからない」など心理面や身体面、生活面の不安要素に対してのケアも必要となってきます。

その不安要素をいち早くキャッチし必要な看護介入を他職種と連携して行うことで、治療を円滑に進めるだけでなくその人らしい生活を導いていくのも仕事の一つです。

循環器内科 看護師の役割は医師と患者をつなぐパイプ役

入院、治療は医師の診断、説明、それに対する患者さんの同意から始まりますが医療用語が多いために医師の説明がよくわからなかったという患者さんが少なからずいます。

自分の病気のことだけど結局よくわからなくて、「先生がそういうなら先生にお任せします」という場面もあります。後から「こんなこと聞いてなかったと思う」「そういう意味だとは思わなかった」という疑心がでてきては今後の信頼関係にも関わってきます。

医師からの説明があった場合は「説明は十分に理解できたのか」ということを確認しながら私たちは治療を進めていきます。「先生が言いたかったのは、こういうことだと思う」と補足を交えながら看護を行っていくことで患者さんは安心して治療を受けることができるのです。

「先生には言えなかったけど実はさ・・・」など先生には緊張して直接言えなかったことを看護師には言いやすかったりします。いわば「患者の本音を引き出せる」のも看護師の役割です。

患者さんが抱えている思いを医師に伝えるパイプの役割をすることで病気や治療に対しての認識の差を埋めることができます。

医者からは今日の患者さんはどう?と聞かれることもあります。患者さんの中には先生の前では「はい元気です」と緊張して無理してしまう方もいます。

看護師は医師よりも多くの時間患者さんと関わっています。患者さんの生活面を支えているからこそわかるわずかなサインを医師に伝えることによりその人に合った細やかな医療が築き上げられていくのです。

医師だからわかる患者さんの様子、看護師だからわかる患者さんの様子をいつもお互いフィードバックしながらチーム医療を形成していきます。

いつでも医師の行うことが患者さんにとって正しいとは限りません。いいも悪いも医師と看護師のコミュニケーションがとりやすい関係は質の良い医療へとつながります。

循環器内科 看護師の役割は患者の変化をキャッチするアンテナ役

循環器内科の患者さんの中でも急性期で状態の変わりやすい患者さんは体の不調を自分で訴えることが難しくもあります。

バイタルサインの変化や心電図、尿量などに限らず、表情や顔色、呼吸状態や意識レベルで「あれ、おかしいな」と「今は大丈夫そうだけどこのままだと状態が悪くなる可能性があるかも・・」「いつもと様子が違う」など危機予測をキャッチできるアンテナが求められます。

思い違いかもしれないということもありますが「何か様子がおかしい」という自分の中の直感は看護師としてはとても大事な感覚です。

患者さんから不調の訴えがあればいいのですがそうでない患者さんもいるのです。

寝たきりの患者さん、高齢で自覚症状が乏しい患者さん、認知症の患者さん、様々な患者さんに対し変化を感じることのできるアンテナ役は一番側にいる看護師です。

またメンタル面に関しては入院、治療により患者さんが悩みを抱えていないか関わっていく積極性も大切です。

患者さんからの不安の訴えを待っているのではなく、患者さんが今どういう状況にいて、どんな問題に直面している可能性があるのか看護師からアプローチすることで患者さんが話しやすい切り口を作っていくのです。

そのためには患者さんが今治療のどこにいるのかキャッチしていくことが必要です。入院の初めから退院後の話をしたり、指導に入るのはナンセンスです。

そろそろこの話をしてもいいかな?と考えながら患者さんが興味がある内容か、知りたい内容かなどコミュニケーションを取りながら反応を見て看護介入を行っていきます。

患者さんの個別性を理解しながら看護介入ができるとやりがいにつながっていきます。

循環器内科 看護師の役割は患者の家族の最初の相談窓口

患者さんが入院するとその人を取り囲む家族にも影響があります。

家族は例えば、治療はうまくいくのだろうか?どれくらいの入院になるのだろうか?医療費はどれくらいだろうか?家に帰った時入院中と同じようなケアができるのだろうか?本人は入院により体力が落ちないだろうか?

と多くの不安を抱えます。そして「これはいったい誰に聞いたら解決するのだろうか?」というところで家族は困ることがあります。

保険による書類のことや、仕事場に提出する診断書、入院費の詳細など事務的なことはクラークさんへ「○○さんが書類のことで質問があるそうなので後でお部屋にお願いします」と声をかけたり

体力のことで悩んでいたら理学療法士によるリハビリを入院時より導入できるよう働きかけをしたり(リハビリも医師の指示の元です)

普段患者さんのご飯を作るのが家族であれば栄養士さんと家族の面談の時間を調整したり、問題の解決策を適材適所に振り分けていくのも看護師が担います。

「餅は餅屋に」という言葉があるように専門分野に精通している職種がいるので、看護師がすべて引き受けるのではなくお任せするのも仕事のうちです。

患者さんから「この人に聞くと必ず答えがでるから信頼してるよ」なんて言われると自分が解決したわけではないですが責任をもって対応できたと実感することができます。

他にも、循環器内科の急性期では患者さんの意識がはっきりせず家族が治療の同意や決断を求められることがあります。患者さんの急な変化に戸惑いがある状況下では起きている変化についていけず放心してしまうこともあります。

医師の説明はあったけれでも自分だけでは決められない。状態が理解できないなどの状況も遭遇します。私たち看護師は緊迫した場面でも家族への配慮が欠かせません。

緊張した時間の中でも家族が状況を理解し、同意を得ながら処置を進めていけるよう関わっていきます。

看護師はいつでも聞く姿勢をもつこと。特別なスキルは必要ありません。この人のために何ができるだろうかと考えていくことが看護の最初の一歩となります。

循環器内科 看護師の役割は理学療法士との調整役

入院するといつもより運動量が減ることになり、特に高齢者は筋力の低下などからADLの低下を招きやすくなります。さらに入院期間や臥床が長くなればなるほど廃用性症候群を招くリスクも高まります。

今ある身体機能を低下させないためにも自分でできることは自分で行ってもらい、臥床が長かった方は状態を見ながら早期離床を促し、二次合併症の予防を意識した生活への関わりが必要となってきます。

また、若い方でも心臓の病気を発症したことにより動くことが怖くなりどこまで動いていいのか不安を覚える患者さんもます。

リハビリは身体能力の向上だけでなく、動くことへの自信を取り戻す心理面の作用にもつながるのです。

循環器内科の病棟では忙しくなると看護師だけでリハビリだけの時間を確保することが難しい状況もあります。そのために必要な方は理学療法士にお願いして個別にリハビリを行ってもらいます。

循環器内科の患者さんは運動による心臓の負荷をかけることで病状が変わってしまう方もいますので、理学療法士にただおまかせするのではなく患者さんの病状レベルに合ったリハビリを提供できるよう理学療法士に情報を伝えなければなりません。

患者さんの疾患、安静度、点滴の有無、元々のADL、普段のバイタルサイン、心電図の変化、回復期で退院の時期がわかっていればその時期などを伝えます。

リハビリが効果的に一日のスケジュールに組み込まれるように前日には○○さんのリハビリは▲時からですと理学療法士と調整し、検査や処置と重ならないように配慮していきます。

私の所属していた循環器内科ではまずリハビリ開始前にその日の担当看護師に声をかけてもらい、今からリハビリを行うことと、今日の状態を確認してもらいます。昨日は大丈夫だったけれど今日も同じとは限らないからです。

急に点滴が開始になったり、安静の指示が変わったり、今日はやめておいた方がいいかもしれないという状況になっていることもあるからです。

理学療法士に適切な情報を伝え患者さんのリハビリが安全に行われていくのを調整していくのです。

循環器内科 看護師の役割は同僚看護師の第二の目の役

循環器内科では内服や点滴、治療など医師のの指示通りに投薬できることが肝心です。ほんの少量でも間違いを起こしてしまうと患者さんの状態に大きく関わる危険性があります。

人が行うことに絶対ということはありません。ミスはあってはならないことですが、仕事に追われていたり多重業務の中だとミスを起こす可能性があります。

ミスを防ぐためには第二の目が必要です。ダブルチェックともいいます。

点滴であれば点滴を用意するところ、二剤以上であれば混注するとき、混注した後の点滴剤の表記、ポンプ使用であればポンプの接続方法、患者さんにつないだルートのトラブルはないか、正しい量でポンプの設定は行われているのか、患者さんに間違いはないのか

など注意するべきポイントがたくさんあります。二人以上で確認することで正しく投薬が行われているのかチェックし合うことがミスを防いでいくのです。

急変時は特に慌ただしく指示が飛び交います。目で確認するだけでなく「今から○○注射しまーす」「今バイタル▲です」「注射してから〇分後排尿××です」など声を出し合うことで今行っていることや患者さんの状態を共有できるようにしていきます。

また、第二の目の役として指導の意味もあります。循環器内科に限らず仕事では経験を積むからこそわかる知識や判断力があります。

私も自分の判断が正しいのか迷った時先輩によく相談したものです。わからないことは教えてもらったり、技術に自信がない処置や医師の介助には一緒に付き添ってもらうこともありました。

後輩ができてからは相談されることが増え、相談されなくても後輩が初めて行うことや重症の患者さんを担当するときは大丈夫かな?と気にかけながら声をかけたり、患者さんの部屋に直接行って状態確認したりしたものです。

循環器内科の看護師へと成長していくには、一人で学ぶだけでなく、看護師同士で教え合い、指摘し合い、技術を高め合いながら行っていくことだと思います。

まとめ

いかがでしたか?循環器内科の看護師は様々な役割がありますね。

循環器内科の看護ではその日の仕事をただこなしていくだけではありません。他職種と意見を交換しながら一つのチームとして患者さんのより良き方向を目指しているんですね。

その中心にいるのは患者さんですが、看護師はその側でチームの要となって皆を引っ張っていく案内役になります。

病棟が受け持ち制だとその役割はより明確になり、自分で看護プランを立てたりと仕事への意欲や勉強の向上へとつながります。

緊急で入院された患者さんが自分の看護プランにより元気を取り戻し退院していく姿は何度関わっても嬉しいものです。

急変に強い看護師を目指したい方だけでなく、患者さんと一緒に病気と向き合い回復期や慢性期まで長い関わりの中で看護を学びたい方にも循環器内科はお勧めです。

循環器内科はいろんな面でハードルが高そうですが、そのハードルを一つ一つ乗り越えていくとやりがいや自分のスキルにつながりますよ。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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