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整形外科・リウマチ科クリニック 看護師の役割は?

更新:2023/04/19

[整形外科リウマチ科]

整形外科・リウマチ科クリニック 看護師の役割

整形外科・リウマチ科クリニックで看護師として働く場合、医師、患者さん以外にも理学療法師、リハビリ助手、医療事務、製薬会社、義肢装具士、他の医療機関など様々な方々と関わる場面があります。

看護師として医師の診療の補助はもちろんですが、一人一人の患者さんに対して、外来で持てるかかわりはとても少ない時間です。

その時間だけでいかに治療を円滑に行い、安心、安楽に過ごせるか、より良いQOLを維持できるかを様々な専門分野の方々と情報を共有し、より良い方法を見出していく必要があります。

今回は他部署に対する看護師の役割を一つずつ細かく振り返っていきたいと思います。

医師に対してはいかにスムーズに診療を進めていけるか先回りして行動することができるか

整形外科・リウマチ科での医師に対する看護師の役割は診療の補助です。診察室では患者さんと医師がスムーズに治療を進められるようにカルテの準備、治療に必要な注射や処置の物品の管理、準備を事前に行っておく必要があります。

そうする事で診察にかかる時間が短縮でき、患者さんの待ち時間を短縮することができます。

予約で来ている患者さんに対しては事前にどのような治療が行われるか前日に情報収集を行います。

当日に来院したことを電子カルテで確認した時点で処置がある場合には注射の準備、処置の準備、患者さんへの声掛けなどを済ませます。

医師が来た時には処置がすぐに行える状態で待ってていただけるようにセッティングをしておきます。

初診の方はどのような症状で来院しているかが分からないため診察に一緒につきます。そして患者さんの現在の状態や今後のクリニック内での処置や状態を確認していきます。

例えば骨折した状態での来院では、レントゲン撮影を行い、状態によっては整復、ギプス固定、再度レントゲン撮影、今後の治療の経過、帰宅という順番で進んでいきます。

骨折していると分かった時点で、医師へ報告。どのタイプの固定(ギプス)を使用するか確認し、それに必要な物品を整えます。再度患者さんが診察室に入った時点で、医師から今後の治療を説明。

処置の内容を看護師が説明します。患者さんにはお手洗いなど済ませていただきます。その間医師はカルテの記載やコストの入力をします。それでも患者さんや看護師がギプスの必要物品を準備するのに時間を要する場合には次の患者さんの診察をしていただき診療が止まることがないように整えていくのも看護師の役割です。

骨折の処置(ギプス)の準備が整えば医師に声掛けし処置を実施します。

実施後レントゲンを再度撮影し、医師が固定前と固定後のレントゲンを比較し、うまく固定できていることを患者さんに伝えていただきます。

今後出現するであろう症状、疼痛管理や清潔ケアの方法に関して看護師より説明を行います。また今後のレントゲン撮影の頻度や、予約なども一緒にとっていきます。

患者さんからは診断書の希望や、今後の保険の手続きなど様々な質問がありますので、その都度説明を行っていきます。質問がなければそのまま帰宅していただく形になります。

多くの方がクリニックにいらしているため、時間内に終わりそうにないほどの患者さんが来院していたとしても、医師との連携、他の看護師との連携がうまくとれ、診療をスムーズに進められることで、診療時間内に来院している患者さんが診療を終えられた時には、とても達成感があります。

患者に対しては外来という短い時間でのかかわりでいかに不安なく通院していただけるか

クリニックでの患者さんとのかかわりは、とても短い時間です。病棟では入院しているので、24時間、状態を確認することができますが、外来では来院しているその時間のみだけです。短い時間で日々の状態や症状を確認していかなければなりません。

症状や状態の確認はもちろんですが、診療時間も短いため、医師との関係性、治療方針に対する不安などの出現がないかなども関わりを持ちつつ、情報収集していくという役割があります。

リウマチで長く治療をしている場合、医師との関係性はとても重要になります。信頼関係が十分でないとリウマチの治療がうまく進まなくなってしまい、状態の悪化を招く危険性があります。

治療法として自己注射をしている場合、注射を実施している日の確認や次回診察までの薬の残数の確認。針の有無の確認、医療廃棄物の管理方法などしっかり実施することができているのかコミュニケーションをとりつつ確認をしていきます。

それ以外にもリウマチによる疼痛コントロールが十分に図れているか、投薬による副作用症状の出現の有無など確認していきます。

状態が安定している場合には、診察の間隔が伸びます。その間の自宅での自己管理に対する不安の有無や疑問など少しでも改善できることは改善します。日常生活を円滑に過ごしていただけるようにコミュニケーションを図っていく役割があります。

患者さんは状態が安定していると日常生活が充実し笑顔が増えていきます。疼痛管理が図れQOLの向上ができていると分かった時、現在の治療がうまくいっているという判断ができ、患者さんと一緒に嬉しいことを嬉しいと思えたり、楽しいと感じることができます。

結果、日々関わっていた時間がいい方向に向かってこれたんだなと分かり、自身の行ってきたケアに自信が持てます。

患者の家族に対しては患者さんの状態を確認しつつ困っていることはないか聞き出そう!

クリニックの患者さんに付き添って来院するご家族の方は、患者さんが小児だった場合、高齢だった場合、一人で動くことが困難であった場合など、様々な理由で付き添われてきます。

基本的には患者さんからの情報収集が重要だと思いますが、高齢で記憶力が低下してきている人や、認知症がある方などは、自宅での生活の状況やほかの疾患の治療状況などをご家族から情報収集していくことも看護師の役割です。

そんな中で高齢で、自己管理が難しい方に関してはご家族の方に必要な内服管理の方法、処置方法などを説明、指導していく必要があります。

自己での管理もまずまずできているが、忘れてしまう方などは、ご家族が介入しても患者さん本人が納得できていなかったり、協力を嫌がってしまう場合もあります。その為治療がうまく進まない場合もあります。

その場合には患者さん本人から、さらにご家族からも自宅での状況を確認し、最もいい方法を話し合って見出していく必要があります。

患者さん自身が十分にできる場合にはそれほど問題にならないのですが、忘れてしまったり、十分にできていない場合には治療の効果も十分に得られないことがあります。

患者さんとそのご家族に対する負担が一番少ない方法を見出し、治療が円滑に進み始めると、患者さんからの笑顔も増え、ご家族の心配、負担も軽減していけます。

ご家族の方にとって、患者さんの状態を把握することや、薬の管理を手伝うことは想像以上に大変なことです。

そんな中、良かれと思って協力してもうまくいかなくなると患者さんに介入していくことでさえもストレスに感じてしまいます。

そのようなことが起こらないようにご家族に対しては患者さんの事を聞き出すとともに、ご家族の方自身に困っていることがないか、ご家族の方の健康面なども含めコミュニケーションを図っていくことが必要です。

家族の方とのコミュニケーションがうまく図れることで患者さん自身への治療も円滑に進み、診察時の笑顔が増え、とても嬉しく感じることができます。

理学療法士に対しては情報交換が重要!!

整形外科のクリニックでは、電気の治療を行ったり、理学療法士の施術を受けることがあります。術後の可動域拡大目的や、疼痛コントロール目的など様々です。

術後の患者さんであればどのような手術を行っているか、どれだけの期間で日常生活レベルまで運動量を戻していくか、現時点での進行状況などを医師、理学療法士、看護師で情報を交換をし治療が円滑に進むようにする役割があります。

例えば、変形性股関節症のため人工股関節置換術を施行後は患肢への加重コントロールがあります。また日常生活動作時に脱臼する危険性があるため、脱臼しないように動作を確認、リハビリを行っていきます。

診察室で患者さんの移動の動作を確認しつつ、加重制限が守れているか、日常生活で困った動作や危険と感じた出来事がなかったかなど確認します。

患者さんの動作をみて得られた状態と、リハビリ室での行動で危険な行動、脱臼してしまうような心配な動作がないかなど、看護師、理学療法士とで情報を交換します。

時々危険な動作を分かっているのに守れていない方や癖でどうしても危険動作をとってしまう方、ふとした瞬間にでる危険動作が原因で再手術を行わなければならない状態になる場合があります。

そのような事が起こらないように、看護師の視点、理学療法士の視点から得られた情報を共有することでよりよい患者さんへの指導につなげます。また必要な場合には医師へ報告し、適切なタイミングで医師から説明をしていただく場合もあります。

理学療法士からの視点での観察と、看護師からの視点での観察は少しずつ違っていて、お互いに気付かない部分などがあるため知りえた情報を共有することで、危険回避をすることが出来ます。また今後の自宅での患者さんの生活に不安や疑問がないように調整していくことで、QOLの向上につながります。

理学療法士と看護師との情報共有が十分に行われていることで、互いに患者さんとコミュニケーションをとった時に色々な内容を話すことができ、信頼関係がさらに向上し、患者さん自身も安心して治療を受けていただくことができます。

同僚看護師に対しては報告、連絡、相談を徹底的に!!

クリニックではすぐに治療が受けられる、待ち時間が短縮されるなど、患者さんにとって大きな病院で負担に感じる部分が少しでも減って受診できるということをメリットに感じて来院される方もいます。

看護師が実施できる処置だけで来院している方や、リハビリ目的で来院している方、診察で来院している方など様々いらっしゃいます。

診療の補助につきつつ、注射を実施したり、採血を行ったり、点滴、指導、説明、と実施して行くことが看護師の役割です。

患者さんの待ち時間が長くなりすぎないように配慮しつつ、的確に処置を実施していくためには、お互いが何の処置につき、今後の業務はどのような順に行っていくか適宜報告しあうことが重要です。

お互いの持っている時間のスケジュールを随時立て、修正しつつスムーズに実施していくことで結果患者さんの待ち時間を短縮することができるということにつながります。

また患者さんから知りえた情報を共有すること、互いに得意な部分、不得手な部分を知り補うことで、来院している患者さんにとってベストな処置を実施できます。

互いに協力し合って円滑に処置が進んだ結果、診療が早く終わり、事故なく一日を終えられると、とても達成感があります。

まとめ

クリニックでの患者さんからの情報収集はとても限られた時間しかありませんが、その限られた時間でいかに十分に情報を得られるかは、実施する処置や関わり方によって患者さんのQOLの向上にはとても大きく関わってきます。

短い時間でも患者さんとかかわりが十分にできることで、患者さんが次回診察に来院するまで安心して過ごすことができるのかどうかが決まってくるのではないでしょうか。

様々な職種の方と十分にコミュニケーションを図ることで患者さんの日常生活にとても近い部分で関わることができるので、とてもやりがいがあります。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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