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看護師のお礼奉公のあれこれとその間は退職できないということを解消する方法

更新:2023/03/30

[日常業務]

看護師のお礼奉公

看護師のお礼奉公についてが、今回のテーマです。

看護学校に通っている時に奨学金をもらっていた方で、一定期間働くとその奨学金の返済が免除されるというものがお礼奉公です。

親などからの援助がなく学費を捻出するのが難しい時にこのお礼奉公があると助かりますよね。

しかしその働かなければならない期間の中で辞めたいと思うこともありますよね。

そうした時に「奨学金の返済はどうしたらいいのか」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そうしたお礼奉公にまつわるあれこれをまとめていきます。

看護師のお礼奉公=一定期間働けば奨学金を返済しなくても良い

看護師なら「お礼奉公」という言葉は誰でも知っているのではないでしょうか?

お礼奉公とは奨学金の支給先へ決められた期間勤務をするということでその奨学金の返済がなくなるということです。

このお礼奉公のメリットを奨学金をもらう側と貸す側で分けて確認していきましょう。

  1. 病院側のメリット
  2. 学生側のメリット

お礼奉公、病院側のメリット

お礼奉公における病院側のメリットとして挙げられるのは看護師の確保ができるということです。

看護師は慢性的な人材不足です。そのため奨学金を支給することでその看護学生の就職が決定することになりますので、病院側は人員確保ができます。

特に中小規模の病院では大規模病院よりも人員確保が難しい現状があります。

そのため奨学金を支給し、人員確保を狙っている傾向があります。

またそうした病院では休みの日は病院で働くという条件などを付け、奨学金の額が大きくなっている、寄宿舎もあるということも多いです。

お礼奉公、学生側のメリット

学生側のメリットは

  • 金銭的な負担が減る
  • 就職が約束される
  • 一定期間働くことで奨学金返済が免除される

が挙げられます。

「金銭的に厳しいが看護師になりたい」という方でもお金の心配がなく勉強でき、看護師になった後も就職先があるという安心感につながります。

特にシングルマザーの場合、お金がないけど生活のために資格を取りたいと思っている方も多いため、このお礼奉公のシステムはありがたいと感じます。

また一定期間継続して働けば奨学金の返済なしということも学生にとってはとてもありがたい気持ちになりますよね。

しかしここで簡単な気持ちで奨学金を借りてしまうと後で大変なことになりますのでご注意を。

看護師のお礼奉公は労働基準法に抵触しているのでは?

看護師のお礼奉公にはメリットがありますが、労働基準法ではお礼奉公は認められているのでしょうか。

実はいくつかお礼奉公が法律や労働基準法に抵触しているのではないかということが挙げられています。

  1. 憲法22条との関係性について
  2. 労働基準法第16条との関係性について

憲法22条との関係性について

憲法第22条に「職業選択の自由」があります。

これは働く側が職業を選択し働くことを示しているのですが、お礼奉公はこの職業選択の自由を妨げているのではないかと考えられています。

しかし奨学金を借りる時にお礼奉公があることを理解し納得した上でその契約を病院側と結んだのはあなた自身であるため、合意の上選択したということになります。

そのためこの法律には違反していません。

労働基準法第16条との関係性について

労働基準法第16条は「労働契約の不履行に対する違約金を定めてはいけない」「損害賠償額の予定を決める内容の契約をしてはいけない」と定めています。

奨学金の一括返済は違約金や損害賠償に当てはまるのではと考えている方にお伝えすることは、病院側との契約の際に、奨学金の一括返済があるということの説明を受け、それを理解した上で奨学金を借りたことになるため、当てはまらないということです。

そもそも返済するのは借りていた奨学金になりますので、違約金や損害賠償に当てはまらず違法ではないと言えるのです。

看護師のお礼奉公によるトラブル事例

看護師のお礼奉公にまつわるトラブルもありますのでご紹介します。

  1. 国家試験に落ちた時の就職はどうなるのか
  2. 途中で辞めた時は全額返済することもある
  3. 妊娠して産休や育休を取ることになった時はお礼奉公の期間から除外される
  4. 大学に進学することになった

国家試験に落ちた時の就職はどうなるのか

看護師として働くには国家試験に合格することが必須です。

もし国家試験に落ちてしまったら看護師として働くことができませんので奨学金を借りている病院に就職することは難しくなります。

多くの病院は国家試験に落ちてしまったとしても看護助手として採用し、翌年の国家試験まで待ってくれます。

しかし中には就職できなかった場合、奨学金の一括返済を求められることがありますのでそうしたところを避ける必要があります。

途中で辞めた時は全額返済することもある

途中で退職した場合には奨学金の返済を求められます。

中には働いた分を引かずに奨学金の支給分全額を返済するよう求めるところもあります。

多くの病院では働いた分を減額してくれます。

また一括払いを求めるところ、分割でもOKというところ様々ですので先にしっかりと調べておくことが必要です。

詳しくは次にまとめていきます。

妊娠して産休や育休を取ることになった時はお礼奉公の期間から除外される

看護師としてお礼奉公中に妊娠して産休・育休に入ることになった場合、その期間は仕事をしないことになります。

その期間はお礼奉公に入るかどうかというと答えはNOです。

産休・育休の期間はお礼奉公の期間に含まれないため、その分復職した後に上乗せして働くことが必要になります。

大学に進学することになった

看護師としてお礼奉公するつもりだったが大学に進学することになった、というケースもあります。

実際助産師や保健師を目指すには看護学校を卒業した後に大学進学をしなければなりません。

そうなった時には看護師としてのお礼奉公は無理です。

そのため奨学金の返済をするように通達されます。

看護師のお礼奉公中に辞めたいあなたが知っておくべきこと

看護師のお礼奉公を途中で辞めたくなったら、どうすれば良いのでしょうか?

奨学金を借りて就職したけど、やっぱり退職したいと思っても奨学金のことがあって不安ですよね。

貯金がなくて奨学金を返せないという時に取る方法をいくつか紹介していきます。

  1. 親から借りる
  2. 銀行や消費者金融から借りる
  3. 奨学金の立替をしてくれる病院
  4. この病院を探すのは転職サイトが有効

親から借りる

親がいるならこの方法が一番良いです。

まとまったお金を借りるとなると利子などの問題が出てきます。

親の場合は利子なしで借りることができます(厳しい親は利子を付けるかも…)。

また返せないとなった時も取り立てするわけではないため、精神的にも楽と言えます。

銀行や消費者金融から借りる

親に頼れないとなると次に考えるのは銀行や消費者金融からの借り入れです。

このパターンでは返せないという時に将来にも影響することがあります。

また勤続年数が少ない場合には奨学金全部をカバーするほどの借り入れができないことも多く、あまりおすすめできない方法です。

奨学金の立替をしてくれる病院

そんなあなたに知っておいて欲しいのが、奨学金の返済を立替してくれる病院があるということです。

「そんな病院、あるんだ!」と驚きますよね。

退職先の病院から奨学金の一括返済を求められた時にまとまったお金が用意できなくて困った、けど転職したいという時にこの方法はありがたいですよね。

条件としては「正社員」「夜勤可能」ということが多いため、それを了承しておくようにしてください。

この病院を探すのは転職サイトが有効

こうした病院を探すには転職サイトを利用するのがベストです。

そもそも「奨学金を立て替えてくれますか?」と転職活動中に直接求人先に聞けないですよね。

その時には転職サイトに登録し、担当転職コンサルタントに「奨学金があってまだお礼奉公中である」ということを相談しましょう。

そうするとあらかじめあなたの希望する条件の求人の中から奨学金の立替が可能なところを紹介してくれます。

まとめ

学生時代はありがたいと思っていたお礼奉公も、看護師として働き始めたら足かせになってしまうこともありますよね。

そして看護師を辞めたいと思っても奨学金が返せないとなるとまとまったお金が用意できなければ嫌だと思っても仕事を続けるしかないです。

もし「転職したいけどお礼奉公中で悩む」のであればぜひ転職サイトに登録し担当転職コンサルタントにその旨を伝えてください。

辞めたいと思いながら仕事をするよりも、思い切って転職をすると仕事が楽しくなりますよ。

万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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