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精神科へ転職希望の看護師さんへ、知っておきたい5つの要点!

更新:2023/04/11

[精神科]

精神科へ転職希望の看護師さんが知っておくべきこと

精神科への転職に興味はあるけれども、一歩を踏み出すのに躊躇してしまう。そんな話を聞いた事が何度かあります。

精神科は特殊だというイメージが強いので、なかなか安易には転職できない、と思ってしまうのでしょうか。

ここでは、ちょっとまだ二の足を踏んでいる精神科転職希望者の方々のために、精神科へ転職する時には知っておきたい5つの項目を紹介していきます。

これらの5項目を知れば、精神科への転職のイメージもつかめてくると思いますよ。

看護師が精神科へ転職したいなら、押させておきたい3つの特徴

精神科への転職を考えるのであれば、まずは精神科の特徴を知る必要がありますよね。精神科は他の診療科と比べれば特殊な部分が多くありますが、ここでは基本的特徴として、3つのことを挙げていきたいと思います。

  1. とにかくコミュニケーションスキルが問われる
  2. 個々の患者さんの処遇に関する決まりがたくさんある
  3. 精神科疾患や向精神薬に対する知識がとても大切

とにかくコミュニケーションスキルが問われる

精神科看護と言えば、コミュニケーションスキル。これは精神科とは切り離せないスキルの一つです。患者さんの話に耳を傾けることに時間を惜しんではいけません。しかし、だからと言って、いつも聞いていれば良い、という訳でもありません。

距離を取らなければならない場合もありますし、話の内容によっては深く聞かない方が良いことだってあります。

それぞれの患者さんとのコミュニケーションのとり方が、治療の進み具合に大きく影響します。ですから、精神科の看護師に求められるコミュニケーションスキルはかなり高いです。これは精神科看護の一つの大きな特徴ですね。

個々の患者さんの処遇に関する決まりがたくさんある

精神科病棟では、患者さんそれぞれの処遇について、とても細かくルールが決められていることが多いです。

入院形態も、患者さんによって違います。任意入院、措置入院、医療保護入院などの入院形態があり、精神保健福祉法によってそれぞれの入院が規定されています。

処遇の変更も、入院形態によって扱い方が変わってきますから、どの患者さんがどの入院形態であるのかを把握しておく必要があります。

入院形態だけでなく、日常生活の小さなことまで、それぞれの患者さんが、それぞれ違ったルールを持っています。

院外や院内の外出について、お小遣いの限度額、一人でして良い事悪い事、病棟に持ち込んで良い物悪い物、その他諸々。

こういった細かいルールを踏まえて患者さんと関わりを持たなければならないのが、精神科看護。このことも、精神科における一つの特徴と言えるでしょう。

精神科疾患や向精神薬に対する知識がとても大切

「精神科だと楽に働けそう!」そんな印象を持っている方も多いかと思います。体力的にはその通りかもしれませんが、精神科看護は、言ってみれば頭脳労働。専門的知識がとても大切で、頭を使って働く現場です。ですので、頭はいつもフル回転で、毎日とても疲れてしまいます。

楽な印象とは裏腹に、新しく身に付けないといけない専門知識が多いことも、精神科看護の特徴的な部分だと思います。

個人的な意見ですが、精神科疾患や精神科看護に関する知識を得る行程は、とても楽しいものだと思っています。答えが明確でないので、いくらでも突き詰めて勉強できるんですよね。

看護師が精神科に転職することで得られる3つのメリット

さて、看護師が精神科へ転職したとすれば、どんなメリットを得る事ができるのでしょうか。代表的な3つのメリットを見ていくこととしましょう。

  1. 体力的には楽!
  2. 残業が少ない!
  3. スタッフ間の人間関係が良い!

体力的には楽!

「精神科の特徴」でも触れましたが、精神科での仕事は、他の診療科での仕事と比較すると、体力的には楽だと言えますし、一つのメリットになりますね。

看護処置に追われて一日中早歩きしているようなこともありませんし、ADLの高い方が多いですから、生活援助は少ないです。

もちろん病棟によって違います。高齢者の多い病棟もありますから、一概には言えません。ですが基本的に、精神科で必要とされるのは、専門的知識に基づいた観察力と分析力です。体力的に自信のない人でも、躊躇する必要はないかと思います。

残業が少ない!

これは大きなメリットですよね。もちろんこのメリットも病棟によって差がでてくるのですが、基本的に、精神科の看護師は定時で帰宅することが多いです。

業務に追われることがないですから、ゆとりを持って毎日の仕事をし、定時になったら、仕事の事は考えずにプライベートの頭に切り替える。

このことは、精神的に疲労しやすい精神科の看護師においてはとても大切なことです。そうした切り替えがきちんと出来ていないと、後々に看護師が精神的問題に襲われるリスクが高まります。

定時で帰って、プライベートを充実させることができる!子育て中のお母さん看護師が精神科に多くみられるのは、このメリットのあるお陰なんだと思います。

スタッフ間の人間関係が良い!

看護師として仕事をしていると、女性社会のドロドロとした人間関係に悩んでいる人に出会う事、割と多いのではないでしょうか。

精神科病棟では、あまり人間関係の悩みを聞く事がありません。きっと、精神科病棟には男性看護師の割合が高く、女性社会の中で生まれがちな陰湿な空気が発生し難いのだと思います。

特に急性期病棟であれば、男性看護師と女性看護師の割合は半々くらいです。患者さんが暴力的態度をみせる可能性がありますから、女性看護師だけでは対応できない部分がでてきてしまうんですよね。

この精神科病棟の特徴から、病棟の人間関係は比較的良好な所が多いと言えますし、人間関係に悩む看護師にとっては、これは嬉しいメリットですよね。

看護師が精神科へ転職することで背負ってしまう3つのデメリット

精神科に転職した時のメリットを確認したところで、今度はデメリットを見ていきたいと思います。転職前からデメリットを確認しておくことは、理想の転職を成功させるためには欠かせないことですからね。

  1. 医療技術を実践する機会が少ない!
  2. ストレスが溜まりやすい!
  3. 暴言・暴力を受けるリスクが常にある!

医療技術を実践する機会が少ない!

これはもう、皆さん分かっていらっしゃると思います。精神科には、身体的に大きな問題を抱えた人はあまりいません。看護師の仕事は観察と分析が殆どですから、看護手技のスキルアップを精神科で目指すことはちょっと難しいです。

日常的に実施する看護手技と言えば、採血、点滴、導尿、浣腸くらいです。今後、他の診療科でのキャリアも積んでいきたいという希望のある方は、次の転職時にちょっとした不安を抱くことになるかもしれません。

ストレスが溜まりやすい!

精神疾患患者さん達は、コミュニケーション能力に問題を持っている方が殆どです。相手の気持ちを考えて発言する、といった社会的には常識だと考えられていることが、彼らにとってはとても難しいのです。

ですから、看護師が患者さんの発言にイライラしてしまったり、「そんなの常識でしょ!」「考えたら分かるでしょ!」と言いたくなる場面に出くわす事はよくあります。

私達はプロですから、そんなことでイライラしてはいけないと分かっていますが、やはり人間ですからね。特に自分の体調が悪い時なんかは、患者さんを冷静に観察する事が難しくなってしまったりするのです。

特に新人の間はこのストレスを受け易いと言えますから、精神科のデメリットとして転職前から承知しておいた方がいいかと思います。

といっても、そんな社会的常識に縛られていない患者さんとの会話は、逆を返せばとても楽しいものなんです。イラッとしてしまうか、楽しく流せるか、看護師のココロの有り様がそこに反映されていくのでしょうね。

暴言・暴力を受けるリスクが常にある!

「看護師が未経験の精神科へ転職するお話」の新山看護師は、興奮状態にある患者さんから暴力を受けてしまいました。避けられなかったものだと思いますし、暴力を振るってしまった田辺さんにも、悪意はありませんでした。

田辺さんはその後、新山看護師に謝罪をしていますが、いつもがいつも、こんなにきれいな終わりがある訳ではありません。

ずっと長い間、ある特定の患者さんから悪意を向けられる状態が続くことだってあります。何の前触れもなく理不尽な暴言を投げつけられることだってあります。

精神科の看護師には、これらの暴言や暴力に対して感情的にならず、患者さんの症状として冷静に観察、分析できる「プロ根性」とも言えるものが必要とされます。

精神科で働く者には「危険手当」が給与に加算されます。このことからも分かるように、精神科で仕事をしていく以上、暴言や暴力を受けるリスクは常にあるのです。

これはやはり、精神科のデメリットと言えるでしょうね。

こんな看護師さんなら精神科への転職に向いている!

精神科の特徴と、転職した時のメリット・デメリットを見てきました。その要点を踏まえた上で、いったいどんな看護師が精神科に向いているのかをまとめてみました。

  1. 専門性を追求したい人!
  2. 忍耐強く、ポジティブな人!
  3. プライベートに仕事を持ち込まない切り替えのできる人!

専門性を追求したい人!

精神科は特殊な分野です。それ故に、その後の潰しがきき難い。ですが、専門性を追求していきたいという思いのある人にはとても向いています。

他の診療科では勉強できない分野に触れる事ができますから、知的好奇心がくすぐられるでしょう。そこから、精神科の専門性を追求していく事は、とてもやりがいのあるステップアップであると思います。

精神科認定看護師や専門看護師の制度もあります。「看護師」から一歩進んで何かを極めたい人にとって、精神科はよいターゲットであると思いますよ。

忍耐強く、ポジティブな人!

「精神科へ転職した時の3つのデメリット」のところでもお伝えしましたが、精神科はとてもストレスの溜まりやすい職場です。

ですから、忍耐力があって、何でも前向きに捉えられる能力のある看護師には、精神科は向いています。看護師があまりネガティブな態度をとっていたのでは、患者さんにもそんな感情が伝染してしまいますからね。

忍耐強くポジティブなあなたなら、精神科に向いていると言えますし、精神疾患を抱えた患者さん達も、そんな看護師を求めているのだろうと思います。

プライベートに仕事を持ち込まない切り替えのできる人!

「精神科へ転職した時の3つのメリット」のなかで触れていますが、ストレスが溜まりやすく、暴力や暴言の対象にもなってしまう精神科の看護師として働くためには、とにかく仕事を家に持ち込まないことが大切です。

この切り替えが上手くできないと、精神科での仕事を長く続けることは難しくなってしまいます。考え込みすぎず、仕事が終わればパッと気持ちを切り替えて、自分のプライベートを楽しめる人。そんな看護師は、精神科でも長く勤務できる素質があると思いますし、とても精神科に向いていますよ。

看護師が精神科へ転職する場合の、見落としがちな3つのポイント

実際に精神科への転職先を探す時、注意して確認しておいた方が良いポイントとはなんでしょうか。あなたの転職を成功させるために、ここでは盲点ともなりやすい3つのポイントを紹介します。

「どのような病棟があるのか」「公共交通機関での通勤方法について」「新人教育制度やキャリアアップ支援制度について」という3点を、転職探しの盲点としてピックアップしてみました。具体的にどういうことなのか、以下で確認していきましょう。

  1. どのような病棟があるのか
  2. 公共交通機関での通勤方法について
  3. 新人教育制度やキャリアアップ支援制度について

どのような病棟があるのか

精神科と言っても、様々な分野があります。病棟分けの仕方も病院によって様々ですから、確認が必要です。

急性期病棟と慢性期病棟。急性期では男性病棟と女性病棟に分かれていることも多いです。社会復帰病棟のある所もあります。よりゆとりのある看護をしたい人であれば、慢性期病棟や社会復帰病棟が向いていますね。

また、アルコール依存症専門病棟やメンタルケア病棟といった風に、専門性をより追求して病棟分けをされている病院もあります。例えば統合失調症の人の看護がしたいのであれば、こういった病棟では希望が外れてしまいますね。

精神科が未経験であれば、精神科一括りで考えてしまいがちですから、病棟分けの確認は盲点となりやすいです。忘れずにチェックして、確認しておいて下さい。

公共交通機関での通勤方法について

これは精神科での転職先探しにおいて、盲点になりやすいポイントだと思います。

精神科の単科病院であれば、立地条件の悪い場所にあることが多いです。昔は人里離れた所に精神科病院が建てられていましたからね。

ですので、車やバイク等を使って通勤する人が多いですが、その場合でも、公共交通機関での通勤方法も確認しておいた方が良いと思います。

車検に出したが代車が借りられなかった、大雪になってバイクでは危ない、といった状況の時に困らないためにも、公共交通機関でも通勤が可能な範囲なのかどうかは大切なチェックポイントですよ。

新人教育制度やキャリアアップ支援制度について

小さな単科の精神科病院の場合、きちんとした教育制度のない所がたまにあります。もう看護師経験の長い人の場合は、あまり教育制度を気にしないかもしれないですし、こんなの盲点でも何でも無い、無くても大丈夫、だと思うかもしれませんね。

ですが、精神科は他科では必要のなかった種類のことも学ぶ必要があります。ですから、教育制度についての確認は大切な事だと思います。

また、精神科でのキャリアアップを目指したいのであれば、どのようにキャリアアップの支援がされているのかを調べておくことは必須ですね。いざ何かを目指したいという時に困らないために、忘れずにチェックしておいて下さい。

まとめ

いかがでしたか?少しは精神科への転職に対するイメージがつかめたでしょうか?

今回は精神科の特殊な部分に焦点を当てる事になってしまいましたが、もちろん看護の仕事は看護の仕事。患者さんの援助をするという点では、他の診療科と何も変わりありません。

しかも時間的にゆとりを持って看護ができるのですから、魅力的だと思いませんか?

精神科への転職に足を踏み出したい人は、ぜひ転職サイトをご利用下さい。ここで挙げた、転職に失敗しないためのポイントに関する情報も、転職サイトを利用すれば簡単に知る事ができますよ。

専門の転職コンサルタントに、何でも相談することができますから、賢く転職サイトを利用して、あなたの転職を成功させて下さいね。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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