看護師の給料が高い病院が良い!その願いを叶える職場の特徴は?
看護師は給料が高い病院がいいと思っている人がほとんどです。
どうせ働くなら、もちろんそうですよね?
しかしどうやって給料が高い病院を調べればいいのか悩みます。
そして病院の中には求人情報に載っている給料額と実際の額が異なるブラック病院もありますので、注意が必要です。
ここでは看護師の給料ランキングなども合わせてまとめていきます。
この記事の内容はこれ!
看護師の給料が高い病院って?・・・平均給料は約478万円
看護師の給料が高い病院って、具体的に年収いくら以上だと「高い」ということになるのでしょうか?
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」による看護師の平均年収は478万2700円となっています。
そして
- 年収400万円~500万円未満 全体の23.5%
- 年収500万円~600万円未満 全体の22.9%
- 年収600万円~700万円未満 全体の15.0%
となっています。
下二つの約38%の看護師は、給料の高い病院で働いているということになりますね。
また非管理職の看護師の平均給料は平均年齢36.1歳で、給与総月額が35万2,157円、基本給月額が25万4,583円となっています。
主任看護師や看護師長などの中間管理職の場合、平均年齢46.5歳の場合、給与総月額が43万1,338 円、基本給月額が32万2,786 円となっています。
同じく日本看護協会の調査による管理職と非管理職との年収の違いを見てみましょう。
非管理職の場合の年収平均は5,19万2,417円です。
一方、主任看護師や看護師長などの中間管理職の平均年収は6,48万3,444円となっています。
これらは看護師の給料の手取りではなく総支給額になります。
手取り額は社会保険料などが控除された後の実際に振り込まれる額のことを指しています。
例えば総支給額が32万円の看護師の場合、所得税5000円が控除されますので手取り額は28万800円となります。
男性看護師の年収は女性看護師と比べて…
女性看護師と男性看護師の給料(年収)は異なります。
男性看護師の年収は36歳モデルで約512万円となっています。
これは勤務先の職員数や経験年数によって年収は変わってきますが
規模100人~999人の職場の年収
- 20~24歳 約350万
- 25~29歳 約394万
- 30~34歳 約430万
- 35~39歳 約469万
- 40~45歳 約491万
となっています。女性看護師の場合には
規模100人~999人の職場の年収
- 20~24歳 約340万
- 25~29歳 約387万
- 30~34歳 約403万
- 35~39歳 約427万
- 40~45歳 約452万
となっています。
これは女性看護師が出産や育児などにより看護師としてのキャリアに変化があることとは違い、勤務を継続し、経験年数が安定して増えていくことが関係しています。
男性看護師については「男性看護師の数が増加中!男ならではの悩みもあるが将来性がある仕事」を参考にしてみてください。
看護師の給料が高い病院ランキングで上位にあるのは都市部と国立大学病院
看護師の給料が高い病院ランキングによる、上位の病院の特徴を調べてみました。
都市部にある病院の給料
看護師の平均年収についての都道府県ランキングを確認します。
- 1位 東京都 546.2万円
- 2位 山梨県 516.8万円
- 3位 奈良県 509.9万円
- 4位 千葉県 497.0万円
- 5位 神奈川県 496.6万円
都市部には大学病院など病院が多くあり、条件を良くして看護師を確保していると考えられます。
病院別で給料の高いところは大学病院で、特に狙い目は国立大学病院
病院別で看護師の給料が高いところを調べてみました。
その結果、大学病院の看護師の給料が比較的高いことが分かっています。
大学病院では年収が500万円以上になることもあり、高収入が期待できます。
中でも国立大学病院の給料が高めです。
これはかつての国家公務員としての給料体系が残っていることが大きく関係しています。
待遇もばっちりであり、長年勤めている看護師が多くなっています。
そのため看護師の初任給が高いというよりも、全体の給料が高いとも言えます。
一方私立大学病院の場合はどうなのか気になりますよね。
私立大学病院は経営状態がそのまま看護師の給料などの待遇に反映されてくるため、病院によって給料が高いあるいは少ないということになります。
しかし私立大学病院の中でも高給料のところは都市部にありますので結果として都市部の大学病院の給料が高いと言えます。
看護師の給料が高い病院を東京の人気ランキングから紐解く
看護師の給料が高い病院の参考例として、ここで東京の看護師に人気のある病院ランキングを確認しましょう。
参考になるのが「東京都の病院人気ランキング」です。
これは求人情報で人気がある順のランキングです。
人気があるということは働きやすいですが、給料も高いとは言えません。
参考にしてみてください。
1位:順天堂大学医学部附属順天堂医院
1位の順天堂大学医学部附属順天堂医院は病床数1026床と大規模な大学病院です。
看護師の数も1000人以上となっています。
初任給は26万2900円~26万8900円となっており、さらに年2回6.2か月分(平成25年度実績)の賞与が支給されるため、年収にすると約478万円~約489万円となります。
2位:東京女子医大病院
1379床を有する大学病院の中でも大病院です。
この病院の初任給は夜勤手当などの主要手当を含み、26万1,400円~27万1,500円となっています。
賞与は年2回あります。
この病院では手術室に勤務すると8000円の手当てが、専門看護師の資格を持つ場合にはエキスパートナース手当として30,000円が支給されるのが特徴です。
3位:聖路加国際病院
3位は聖路加国際病院です。
520床で大規模ではありませんが、幅広い診療科に対応しています。
気になる給料は基本給19万6500円~21万5400円、主要手当が76000円~80000円となり合計で27万2500円~29万5400円となります。
ここに年2回の賞与が支給されます。
4位:慶応義塾大学病院
4位の慶応義塾大学病院は1044床を有する歴史がある病院です。
この病院の初任給は手当込みで4年制大学卒で31万3350円、3年制卒で29万5500円となっています。
さらに年3回賞与が支給されますが2014年度実績で約6.4か月でした。
年収にすると、約543万円~約576万円となります。
5位:東京慈恵医大病院
5位の東京慈恵医大病院も1075床の大病院です。
気になる給料ですが、経験3年目で28万7372円、5年目で29万8940円となっています。
他に賞与が年2回支給されます。
看護師の給料が高い病院で年収を多くしたい時にはここに注目!
看護師の給料が高い病院に転職して「もっと年収を上げたい!」と思っている人も少なくないですよね。
もしかしたら年収1000万円の看護師になりたいと思っている人もいるかもしれません。
ここでは年収を上げる時に注目したいポイントをまとめていきます。
夜勤手当が高い病院、または夜勤回数の多い病院を探す
まず夜勤回数が多ければ毎月の給料も上がり、結果年収も上がります。
3交代をしている看護師の平均夜勤手当は、深夜勤で平均 4,635 円、準夜勤で平均3,812 円でした。
2交代の看護師の場合の夜勤手当は1回平均 10,119 円となっています。
3交代勤務の場合、準夜勤4回・深夜勤4回のシフトを取っているところが多いのですが、平均夜勤手当で計算すると準夜勤15248円・深夜勤18540円となり、夜勤手当として33788円となります。
2交代の場合は月4~6回夜勤をするところが多いので、40476円~60714円となります。
しかし平均額に達していないところもあり、深夜勤では3000円~4000円未満のところが、準夜勤では2000円~3000円未満のところが、2交代の場合では6000円~8000円未満のところが最も多いということが分かっています。
昇給率の高い病院で長く勤務することで給料UPが見込める
病院における年齢や勤続年数による昇給を行っている割合は73.3%です。
一方、昇給停止を取り入れているところも54.6%ありました。
昇給停止になる年齢の平均は55.8歳となっています(日本看護協会調べ)
看護師の給料では昇給するところが多く、長く勤務するほど給料が上がっていきます。
特に10年以上の勤続年数になると給料が多くなりますので、好待遇のところ、昇給率の高いところを見つけるのも給料が多くなるポイントとなります。
昇給を取り入れている病院が多いのですが、実際の昇給率が微妙なところもあります。
年齢による昇給率は20~24 歳を 100%とした場合、 50~54 歳までの賃金上昇率は 145%になるというデータがあります(日本看護協会調べ)。
そうしたところを避ける方法はまとめにありますので合わせて確認してください。
専門・認定看護師の資格を生かせて給料のベースアップを狙える病院を探す
今、専門分野で活躍する看護師も増えてきています。
専門・認定看護師の資格を持ち、それを生かして業務をしている場合、手当が支給されます。
ただ、手当はそれほど多くないことがあるため、基本給のベースアップを狙っていくのも手です。
例えば周産期医療に力を入れている病院であれば新生児集中ケアの認定看護師資格を生かしながら、小児病院であれば小児看護の認定看護師の資格を生かしながらその資格に対する手当も支給されます。
中には専門看護師や認定看護師の資格を持っていてもその資格を生かすことができない、手当が支給されないという病院もありますので見極めが必要です。
合わせてこれから資格を取得するのであれば、そうした資格の取得支援をする病院を探すことも大事なことです。
ER看護師として働くことで給料UP
例えばER看護師の場合、命に関わる重症な患者さんが多く運ばれてくる看護師の中でも大変な部署です。
※ER看護師とは救急に関する部署で働いている看護師で、災害時に出動するDMATの隊員や、ドクターヘリに添乗するフライトナースを兼務していることがある専門性の高い看護師です。
こうしたER看護師は急変する患者さんが多く、残業も多くなります。
そのため残業代などを含めると他の看護師よりも給料が高くなることも考えられますので、給料UPを狙うならER看護師もおすすめです。
さらに専門看護師である急性・重症患者看護や災害看護、認定看護師である救急看護や集中ケア、小児救急看護などの専門・認定看護師資格を持っている(働きながら取得する)とさらなる給料UPが見込めます。
まとめ
看護師の給料が高い病院についてここまでまとめてきましたが、いかがでしたか?
看護師として働くなら給料の安いところは避け、高給与のところへ転職したいと思うでしょう。
給料を上げるポイントで挙げた、「夜勤回数が多いところ」でもその夜勤の勤務の負担が大きいところよりも負担が少ないところがいいですよね。
同じく「夜勤手当が高いところ」がいいと思っても夜勤手当が高い分、激務だったということがあると長続きしません。
また、「長く続けられるところ」という希望があっても実際に入職してみたら待遇が悪い、昇給率も悪かったということで長続きなんて無理…となってしまうこともあります。
資格に見合った手当をもらいたい、資格に見合ったベースアップをしてもらいたいと思っているあなたの場合ではもしかしたら少ない手当だけ支給されて基本給のベースアップがなく、専門性のある看護をしているのに給料は変わらないとなると困りますよね。
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- 夜勤に多く入れて勤務自体の負担が少ないところ
- 夜勤手当が高いけども激務ではないところ
- 昇給率が高くて待遇が良く、長く続けられるところ
- 資格手当てもそこそこで資格に見合った基本給のベースアップのあるところ
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