小児神経科で看護師が嬉しくなるのは、どんな人と?どんな場面で?
公開:2018/08/03
[小児神経科]「仕事がキツイから、顔の表情や性格までキツくなってしまっている」なんていうイメージを持たれてしまうこともある私達看護師。
そんなことないですよね。
確かに仕事はキツイですが、その分与えられる嬉しさは倍増です。
こんなに仕事を通して嬉しい気持ちになれる職種って、他にはちょっとないなと私は思っているくらいです。
ここでは、小児神経科の看護師が、どんな場面でどんな風に嬉しくなるのかを紹介していきます。
そのことを通して、小児神経科で看護師として働く事の魅力をお伝えすることができたらなと思っています。
この記事の内容はこれ!
小児神経科で看護師が嬉しくなる医師とは、患者さん想いの人!
小児神経科の看護師である私は、こんな医師の姿を見た時にとても嬉しい気持ちになりました。
ある医師の担当の子が熱をだして寝込んでいた時。そんな状況の時、多くの医師は、まず診察をして処方を出して、その後は看護師からの経過報告を情報源として処方の調整をする人がほとんどです。
しかしその医師は、自分から積極的に、時間を作っては子供の所に足を運び、話し相手になりながら自ら状態観察をしていました。
もちろん子供は大喜びです。
熱のために学校にも行けず、1人で部屋で過ごすというのは、子供にとっては想像以上に寂しいものでしょう。
そんな時に医師が話をしに来てくれるのですから、大きな精神的支えになりますよね。
小児神経科の患者である子供達は、普通であれば家族と過ごすであろう時期に、病院での生活を強いられてしまいます。
そんな寂しさからか、病院のスタッフにスタッフ以上の役割を求めてくることが多いような気がします。
そんな子供達の気持ちを思いやることができる優しさ溢れる医師に対して、子供達はもちろん、看護師の私達まで嬉しくなるのです。
小児神経科で看護師が嬉しくなる研修医とは、明るくて子供達と遊ぶ余裕のある人!
研修医のみなさんは、いつもオドオドして見えるタイプの人と、この人やる気あるのかなーと思ってしまうほどダラダラして見えるタイプの人がいますよね。
小児神経科の看護師が嬉しくなるのは、オドオドしてもいいし、時にはダラダラしてもいい、どちらのタイプでもいいけれど、とりあえず子供達と過ごす時間を作ってくれる人です。
子供達が新しい人を見た時の反応はそれぞれです。
人見知りが激しい子もいれば、屈託なく話かけていく子もいます。
どんな反応を示すにしろ、共通しているのは「どんな人なのかな。こっち来てくれないかな。遊んでほしいな」という好奇心です。
そんな子供達を見て、気さくに声をかけて笑いを誘ったりしている研修医を見ると「お。そのまま良い先生になって下さいね。」と応援したくなります。
何より子供達が楽しそうにしているのを見られるわけですから。それがとても嬉しいのです。
小児神経科で看護師が嬉しくなる患者とは、みんな!
小児神経科の対象となる、成長発達に障害のある子供達というのは、まぁなんて純粋で綺麗な目をしているのでしょうか。
「小児神経科で看護師が嬉しくなる子供達との日常」でも紹介しましたが、毎日のちょっとした子供達との関わりで、とてもとても看護師は嬉しくなるのです。
元気に話ができる子は、冗談を言ったり、精一杯背伸びをして良い所を見せようとしたり。
話すことが苦手な子は、簡単な言葉で思いを伝えようと必死に頑張ったり。
言葉でコミュニケーションのとれない子は、その表情で色々なことを伝えてくれますし、表情の変化も表せない子は、少し指を動かしてくれたり、瞬きで合図をしてくれたり。
それぞれの子供達が自分にできる方法で、感情を表してくれます。
そんな反応を見ているだけで、小児神経科の看護師は、毎日とても嬉しくなるのです。
小児神経科で看護師が嬉しくなる患者の家族とは、笑顔で挨拶をしてくれる温かい人!
小児神経科では、入院が比較的長期に渡ることが多いですから、看護師と患者さんの家族との間の関わりは深くなることが多いです。
生涯にわたって障害を抱えるお子さんを持つご家族の方が、どれだけ思い悩み、どのような事に傷ついてこられているのか、想像に及びません。
ですが、とても優しい笑顔で明るく私達看護師に挨拶をしてくださる患者家族の方に出会うと、なんだか自分が必要以上に悲観的な思考の持ち主なのではないか、と感じさせられてしまいます。
何が幸せで、何が嬉しくて、何に満足するか。明るい温かさを持った患者家族の方に触れていると、何か重要な人生のキーワードが見つけ出せる気がします。
そんな温かい笑顔を見せてくれる患者家族の方々に、小児神経科の看護師は嬉しくなるのです。
小児神経科で看護師が嬉しくなる看護助手とは、状況を読んで前もって仕事を済ませておいてくれる人!
とっても忙しい時に、わざわざ指示を出したり、依頼をしたりしながら仕事をするのはとても面倒で手間が増えてしまいますよね。
そんな時にとてもありがたい存在なのが、状況を読むのが上手く、しなければならない事を自ら把握して、すばやく行動に移してくれる看護助手さんです。
必要なシーツを交換しておいてくれたり、緊急入院が入れば、言わなくても居室を準備しておいてくれたり。
本当に助かりますし、嬉しい気持ちで一日の仕事をこなしていくことができますよね。
ありがたいです本当に。ありがとうございます。
小児神経科で看護師が嬉しくなる事務とは、患者さんへの配慮を忘れない人!
小児神経科の看護師が嬉しくなった事務の人の話。
ある日、新規の入院患者さん受け入れを担当していた私は、居室の確認や入院患者さんの情報を収集したりしながら、患者さんの到着を待っていました。
しかし、チーム内の患者さんが急変し、そちらのフォローにも入らなければならなくなったため、事務から入院患者さんが来られたので受付まで迎えに来て欲しいと連絡があった時には、すぐに行くことができませんでした。
15分以上待たせたでしょうか。
やっと病棟を抜ける事ができ、あわてて迎えに行きました。
平謝りしようと思って受付まで行くと、1人の事務の女性スタッフが、患者さんとその家族の方と、とても楽しそうに談笑されていたのです。
待たせた事でとても気後れしていたので、その姿を見た時には救われました。
自己紹介をし、遅れたことを謝罪すると、患者さんのお母さんは「いいえ。この方(女性事務員)が色々と病院の事を教えて下さっていたので、かえってよかったです。」と笑顔で言って下さいました。
事務スタッフにお礼を言って、とりあえず患者さんと病棟に向かいました。
午後になってから事務所に寄った時に、その事務スタッフに改めてお礼を伝えました。
「電話ごしに忙しさが伝わって来たので。ただ待ってもらってるのでは、きっと緊張されるだろうなーと思って、ちょっと事務所を抜けさせてもらったんです。」と彼女は話してくれました。
患者さんの事を一番に考えて病棟スタッフのフォローをしてくれた事務スタッフ。
その心配りにとても嬉しくなったのでした。
どんな職種の人でも、医療施設の中で働く者は、まずは患者さん第一に考えるべきですよね。
その姿勢さえあれば、お互い気持ちよく仕事ができていくのだろうと思います。
小児神経科で看護師が嬉しくなるリハビリテーションスタッフとは、こまめに情報交換をしようとしてくれる人!
小児神経科では、リハビリテーションは患者さんの治療の中で大きな部分を占めています。
ほぼ毎日、患者さんは何かしらのリハビリテーションを受けています。
そんな小児神経科の看護師が嬉しくなるリハビリテーションスタッフとは、まめに看護師と連絡を取り合って、リハビリテーションの進捗状況や、リハビリ室での患者さんの様子などを伝えてくれる人です。
看護師は交代勤務をしていますから、リハビリテーションスタッフと話がしたくても時間を作る事が難しいこともあります。
そんな時に、こちらの勤務を調べて向こうから接触をしてきてくれるリハビリテーションスタッフには、嬉しくなります。
患者さんの様子は、リハビリ室では全く違うこともあります。
ですから、リハビリテーションスタッフからもらう情報は、貴重なものであることも多いのです。
異なる職種同士の情報交換は、よりよい看護を提供するためには欠かせないものですものね。
まとめ
キツイキタナイ、と言われる看護師の仕事。
実際にそうなのでしょうが、それはマイナス要素の一つにしかすぎません。
その他多くのプラスの要素がたくさんあるのがこの仕事ですよね。
小児神経科で看護師を始めてから今日まで、嬉しくならなかった日は無いような気がします。
毎日誰かから(主に患者さんからですが)嬉しい気持ちをもらっています。
ストレス社会と叫ばれている中、こんなふうに仕事を通して嬉しさをもらうことができるなんて、感謝せずにはいられません。
もし今の職場で、仕事を通して嬉しくなることがなく、仕事の楽しみが見いだせずに悩んでおられる方がいたら、ぜひ一度、小児神経科への転職を考えてみて下さい。
せっかく看護師として仕事をするのであれば、嬉しくなる日がたくさんある職場で働いて、楽しく資格を活かせる喜びを感じられる方が良いですよね。
ただし、病院選びには慎重になる必要がありますよ。
転職を成功させるには、病院内の人間関係等の情報も得ておいた方が良いです。
中にはブラックな病院だってありますから。
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