看護師が循環器内科に興味が出て来たら知っててほしい循環器内科の特徴
更新:2017/08/28
[循環器内科]スキルアップのために循環器内科に興味があるけど急変ばかりで大変じゃない?
私に看護なんてできるのかな?と不安に思う方も、循環器内科は全く初めてで全然知らない方も循環器内科を知ってもらうために循環器内科の主な特徴をあげてみました。
循環器内科の特徴を知ることで転職前のイメージをつかめたり、循環器内科って大変そうだけどやりがいもありそう!と思えるかはあなた次第!
この記事の内容はこれ!
循環器内科は実は難しくない!目に見える変化がわかりやすいのが特徴。
心臓は複雑で難しそうと緊張することはありません。循環器内科は血圧や脈拍、心電図、呼吸音やSpo2、尿量など目で見える情報を頼りに患者さんをアセスメントすることが多いのです。
心不全の患者さんの看護の時は浮腫の状態や呼吸音、尿量やバイタル、患者さんの自覚症状、動いたときの呼吸の変化などを観察し、徐々によくなっているなーとか、今日は尿量もいつもより少ないし、呼吸も早くなっているし、心不全が悪くなっているのかなとアセスメントすることができます。
そうなると今度はレントゲン検査が今日は予定されていたし、前回のレントゲンと比べて変化はあったのかな?と結びつけることができます。
(レントゲンの変化の判断は看護師では難しいので、気になるようであれば早めに撮影して先生に診てもらうなど段取りができると急変につながらないよう早めに対処できるのです!)
心筋梗塞の患者さんでは見た目は元気そうに見えても、心筋梗塞の範囲が広い患者さんほどまだ心臓は豆腐のようにもろい状態なので、バイタル変化や心電図の変化を特に注意して観察します。
安静にしているときはいいのですが心筋が回復していることを確認するために、心筋梗塞のリハビリテーションプログラムに基づいて少しずつADLを拡大して心電図やバイタル変化を確認します。
スタスタ歩いている患者さんの脈が一気に上昇したり、終わった後の血圧が高く、しばらく安静にしてもなかなか下がりにくい場合はまだ心臓への負担が大きいのかもしれないので、医師に確認してもらいながら患者さんの安静度を決定していきます。
では心筋梗塞の範囲は何でわかるのでしょうか?それはカテーテルによる治療の結果でわかります。
心筋梗塞は心臓を取り巻く動脈の一部が閉塞、狭窄によって心筋が壊死してしまうのですが、その血管の太さや部位で心筋梗塞の重症度を確認することができます。
また、心筋梗塞の時には採血結果でCK(クレアチニンキナーゼ)という値が上昇します。
他にも確認する採血結果はあるのですが、このCKが高ければ高いほど心筋のダメージが大きく、患者さんの看護にも注意が必要であると知ることができるのです。
このように目に見える指標が多く、疾患によってここは確認!というポイントと、正常、異常の違いを理解していると、患者さんのアセスメントがとてもしやすいのが循環器内科の特徴なんです。
心臓だけでなく他の疾患も絡み合っているのが特徴。
循環器内科の疾患には心不全、狭心症、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、心筋症、下肢動脈閉塞症など様々な病気がありますが、これらの病気は心臓そのものが病気になっている場合と、病気になる原因疾患を患っている場合もあります。
具体的にあげると、特に呼吸器疾患や糖尿病、腎臓病、脳血管疾患の患者さんは循環器内科の入院に多いのです。
呼吸器疾患では心不全の呼吸状態に影響されやすいですし、高齢の方は肺炎をきっかけに心不全で入院してくることも多くあります。
若くて元気そうな方が心不全で入院してきたけれど、無呼吸症候群という夜中に呼吸が止まってしまう疾患が心臓に負担をかけることで心不全を誘発させていたということもあります。
糖尿病は高血糖や肥満により動脈硬化を引き起こしやすい状態になるので狭心症や心筋梗塞を起こしやすいですし、閉塞性動脈硬化症という下肢の動脈が狭窄や閉塞してしまう病気になると足先の血流が悪くなり、ちょっとした傷が糖尿病の方は治りにくく、そうなると今度は皮膚科や形成外科が関わってくることがあるのです。
循環器内科で働いていると、知識の幅が広がりスキルアップできるというのは、こうした他診療科の疾患を同時に勉強しないといけないという特徴からきているのです。
急性期と慢性期が入り混じっているので忙しいのが特徴。
心臓と聞くと急変があり、急性期というイメージがあるかもしれません。ですが実際には急性期と慢性期が割と混在しています。
カテーテル件数が多い病院では、検査だけをしに来る1泊2日の入院患者さん、治療をしに来る2泊3日~1週間の入院患者さん、短い間で患者さんが入院し、退院していくのが特徴の一つでもあり、当日入院担当した患者さんが休み明けにはもういなくなっているということもあって患者さんの入れ替わりが激しいのも特徴の一つです。
命に直結しやすく、重症な患者さんの看護をしながら入れ替わりの早い患者さんの対応をしているわけですから臨機応変に動かないといけないことも多く、その間に急変が起こるとその対応に追われるので循環器内科は忙しいと言われるのです。
入院の患者さんの患者さんの状態が全体的に落ち着いていて、カテーテル検査もそんなに入っていない、重症の患者さんも落ち着きつつある時は仕事がより丁寧にできますし、患者さんとゆっくり関わることもできるんですよ。いつも忙しいわけではないんです。
冬場は心筋梗塞や心不全の重症度も上がってくる傾向なのでどちらかというと冬場は忙しい季節だなと働いているときは感じていました。
他にもまだまだ説明したいことはあるのですが、循環器内科の仕事の特徴を踏まえ、あなたにあった転職をするにはまず、看護師転職サイトに相談してみてください。
「循環器内科」という大きなくくりだけでなく各職場の特徴も教えて貰えますので、よりハッキリと循環器内科で自分が働いているイメージが出来ますよ!
万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!
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