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手術室 看護師の仕事内容は、チームワーク重視!体育会系!

更新:2023/04/11

[手術室]

手術室 看護師の仕事内容は、チームワーク重視!体育会系!

手術室看護って未知の世界、何となく怖くてきつそう。でもドラマや映画に出てくるような看護師としては華がある印象?チョットだけ覗いてみたい世界でもある。

私も実際に働くまでは深くは考えた事はありませんでした。ドラマや映画の世界に憧れた部分もありましたし、厳しそうで、そこで働くことへの不安も大きくありました。

仕事内容も学生時代に1度2度、見学出来ればラッキーという程度の世界のため、病棟のようにイメージしにくく本当に未知の世界だとしか思えませんでした。

実際に働いてみて「私は看護師としての仕事をしているのだろうか?」という壁にぶち当たった事もありましたし、病棟での経験が全く役に立たない面もありました。

ただ「これを学んだ」とか「達成感を感じた」というような、具体的なものを得た!という感触は一番大きかった部署だと思います。

手術室ってどんな所よ?と少しでも興味を持っている方に少しだけレアでチョットは役に立てるような手術室の内情をお伝えできれば良いと思っています。

手術室 看護師の仕事内容を1日の流れで見るとどうなるの?

 7:30 朝のミーティング
 8:00 1例目患者の入室(オペ出し)開始
 9:00 手術開始
16:00 終業ミーティング後、日勤終了。継続している手術があれば当直者が対応。

16:00以降は当直者が使用後の器械類の洗浄、滅菌や併設されている中央材料室の残務や緊急対応などを行います。

21:00 当直業務終了、休憩や仮眠に入ります。緊急コールや手術が入れば対応します。
 6:00 当日の手術室の準備を開始します。 
 8:00 当直業務の終了

手術室は全部で7室あり、1日の予定手術の件数は5〜10件で緊急手術は週に1〜2件程度でした。チーム編成は大体3〜4チームで1チーム3名が基本でした。

大きな手術では5〜6人になることもありました。各チームに1名リーダーと全体のリーダーが1名で手術の進行状況に合わせてメンバー配置や休憩調整、次の手術の入室予定時間の相談などを行っていました。

手術室 看護師の仕事内容を介助別に見るとどうなるの?

直接介助

手術室看護師の仕事で思い浮かぶのは、やはり直接介助業務ですよね。ドラマや映画でも良く目にする術中のシーンは誰もが想像できる仕事だと思うのであえて深くは追求しません。

実は直接介助業務で一番大変な仕事内容は色んな物のカウントだと私は思います。

体内に残す事があってはいけない物の管理をする事が最重要な業務だと思います。

手術開始前に一番に手洗いを終えて、器械やガーゼの個数や枚数が予定通りの数で過不足が無いかを確認します。術中には縫合の針の本数が間違いなく回収されているかの確認が必要です。

事故で体内にガーゼや器械が残っていて再手術を余儀なくされた。というニュースを時々目にしたりしませんか?ガーゼや器械は、まだカウントしやすい物だと思っています。

私にとっての最大の敵は針糸カウントでした。針に糸をつけるタイプの物ではなく、針と糸が既に合体された状態でパッケージに入っている物、アレは、つまり出せば出しただけ術野に針の数が増えて行くのです。

さらに両端針と言って糸の両端に針が付いている物もあり、莫大な量を使用する事がありドンドン素早く針糸を持針器に付けて出す事だけでなく、戻ってきている本数が出した数と合っているかの把握も必要です。

数が合わない!と気付いた時点で一旦手術を止めてカウントに協力してもらう事もあり、私は針糸がたくさん出る事が分かっているような手術の直接介助は大嫌いでした。(笑)

ただ、そういう手術は大手術である場合がほとんどです。そうした大手術に関わるという事は同時にとても刺激的でもあり手術室看護師の醍醐味を味わう事ができる場面である事は言うまでもありません。

間接介助

外回り看護師の仕事ってドラマや映画で見ているとライトの位置を合わせる事くらいにしかスポットライトが当たっていないような気がして残念な気持ちになります。

私が勤務していた病院では大体の場合、直接介助を担当するのが後輩で間接介助を先輩が担当していました。

リーダー的な役割を担う事が多かったためだとは思います。

間接介助看護師の仕事は本当に多岐に渡ります。清潔操作に入っているDrの手足となって動く必要がある傍らで、出血量をカウントしたり輸血の手配をしたり、清潔操作以外の器械の調整をしたり記録をしたり。

指示された物品がすぐに提供できるように、名前や種類を覚えている事は当然ですが、場所や在庫などの確認も必要です。

手術の前から外回り看護師の仕事は多忙で、大きな手術になればなるほど大変です。長時間の同一体位による皮膚や神経の障害を防ぐための計画や工夫などに頭を悩ませる事も多々あります。

また、何よりも看護師、執刀する医師、麻酔科医、放射線部門、検査部門、輸血部門、もちろん病棟、などなど1人の患者さんの手術に関わるスタッフをまとめる役割が重要です。

先頭に立って旗を振るような派手なまとめ役ではなく、関わるスタッフが最大限の力を発揮できるようバックアップする役割とも言えるでしょう。

そうした働き方に対して、患者さんと直接関わる事が少ない現場=看護ではない。と思う人も少なくはないと思います。ただ、手術が上手くいく事は患者さんの最大の利益ではないでしょうか?

だから患者さんと話ができなくても、手術室看護師が患者さんの利益のためにするたくさんの努力は看護ではないとは言えないと思っています。

そして、手術室看護でしか経験する事が出来ない場面に遭遇する事が非常に多くあります。1分1秒を争うような殺気立っている現場でも冷静に自分が今何をするべきか?を考えたり判断して動く必要があります。

こうした場面は人生経験の中でも自分を強くしてくれた。と心から思います。手術が滞りなくスムーズに終わった時には大きな達成感を感じる事ができ、やりがいのある職場だと強く思う事が多かったです。

術前訪問

主に術前訪問を行うのは間接介助看護師でしたが、大きな手術の場合は2人で行くという事もありました。手術室で初めて見る顔よりも一度でも会った事がある看護師がいる方が多少は安心感があるのでは?

という目的で患者さんの不安の軽減のための訪問である事が多かったですが、実際のところは、訪問時〜入室時の患者さんは不安の絶頂にあって、先日一度お会いした事を認識できる余裕は余りなかったように思います。

主に患者さんの情報収集はカルテで行います。電子カルテであれば、わざわざ病棟に行ってカルテから情報収集する必要はありません。

年齢や身長や体重、日頃のバイタルサインの動向などの必要最低限の情報は手術室にいて空き時間に収集できてしまいますし、日頃の看護記録を見れば、病棟看護師とのやりとりから、人柄も想像は可能です。

それだけの情報でも短時間の小手術であれば対応も可能です。しかし長時間を要する大手術になると術中の体位に対して皮膚や神経損傷などのトラブルが発生しないように準備する必要があります。

そのためには、カルテ上の文字や数字だけでは想像不可能な事が多く実際の姿を見て初めてイメージできるという事も少なくはありませんでした。

それに患者さんの不安や心配について、手術室内の事になると病棟看護師では分からない事が多く「術前訪問の時に聞いてみてください」と返されている方もよくいました。

そういうやりとりも少なくはなかったので、なるべく短時間でもベッドサイドに手術室の看護師が行って可能な限りの質問や疑問に答えられる機会は大切だと思います。

ただ、手術の合間を縫うように病棟に出なくてはいけない状況が多く、特に忙しい職場では、入室直前に本当に顔を見に来ただけ、というような形ばかりの術前訪問が当たり前のように行われているのが現実です。

やはり看護師、患者さん共に満足できる術前訪問ができるようにスタッフの人数や時間が確保されているといったシステムができている職場が理想的だと感じました。

術後訪問

あまりメジャーではないかもしれませんが、術前から術中の看護の評価という意味では非常に重要で私が勤務していた職場では暗黙の了解で、この術式の時は術後訪問も行く。

という事が決まっていました。ただ術後訪問を行うような手術は学会発表も視野に入れて事例検討を行うようなレベルの限られた件数でした。

逆に言えば、事例検討レベルのような症例に関しては術後訪問を行う事は外せないほどの大切な業務の一つという事にもなると思います。

時間がないために、出来ない事の方が多かったのですが、もちろん誰かに言われたから行くというのではなく、自分が気になった症例には時間を作って行くようにしていました。

手術室看護は患者さんと接する時間が短かくやりがいがないという話も聞きます。そんな人には是非、術後訪問を行ってみて欲しいと思います。

誰でも自分の手を離れてしまった患者さんが、その後どうなったのだろう?無事に回復しているだろうか?もしかして、あの時のあの手技は何か影響を与えていないだろうか?

などの自分自身の疑問や不安、心配などもあるのではないでしょうか?そういう事の確認にも繋がりますし、回復している患者さんを見ると何よりも自身の安心や喜びにもつながります。

術前には見られなかった表情の患者さんがいて、この人はこんな人だったんだ。と驚く事が多かったです。それに手術を終えた患者さん自身には余裕があります。

「実はあの時は」と術前や入室時に感じた具体的な緊張感や不安、術前処置や麻酔導入などのどこが辛かったのかという話も聞く事が出来て今後の看護の参考になる事も多いです。

そうした事、全てを含めて術前からの看護の評価という意味で術後訪問を行うことは大変意義があり自分の成長にも繋がったように思います。

手術室 看護師の仕事内容を受け入れる診療科目別に見るとどうなるの?

消化器外科の患者

腹部の手術が多く、術野が広いという事が特徴だと思います。術野が広いという事は、器械やガーゼなどの置き忘れが起きる危険性が高いという事で、特に注意が必要です。

また消化器の手術には、他の科にはまずない清潔の中で不潔な操作というものが発生します。消化管の中(内側)は外界に繋がっているため不潔な部位です。

腸管を切除したりする操作がある場合、その後は器械や手袋などを交換する必要があります。その際には必要以外の部分を汚染しないよう注意する必要があります。

また有鉤鑷子と無鉤鑷子、コッヘルとペアンの使い分けを一番細く言われるのではないかと思います。万が一腸管や血管を鉤がある物で掴んでしまうと穴が開いて大変な事になってしまいます。

現在の手術操作を把握している事で医師に言われるまでもなく誤って有鉤の器械が術野に出てしまわないように管理できるので進行状況が分かるように事前に学習したり経験を積む事が必要になります。

最近は腹腔鏡下での手術も多くなりTHE外科手術という手術件数は減ってしまいましたが、一番手術の介助をしているという実感が湧くのは消化器外科のような気がします。

整形外科の患者

整形外科の手術に入って一番ビックリした事は工具のような器械が余りに多くて、大工さんになったような気分になってしまった事です。

骨折などで骨接合などのためにプレート固定した。などの申し送りがよくあると思いますが、入っているのはホームセンターなどで見るようなプレートで本当に止めているのです。

普通の手術で聞く器械名ではなく術中に飛び交うのは「ビス」「ボルト」「ワッシャー」「レンチ」などの工具の名前ばかり。どれがどれなのか分からずにホームセンターでチェックしたりしました。

もちろんドリルも工具並みです。重くて大きな器械が多く、術中にレントゲンで確認操作をする事も多いためプロテクター着用だったりと整形外科の手術介助は体力勝負の印象が強くあります。

脳神経外科の患者

整形外科とは正反対の細かさを要求されるのが脳神経外科の手術です。顕微鏡下での手術が多くモニターに映し出されている術野を見ながらの器械出しがほとんどでした。

器械自体も繊細なため取り扱いにも神経をすり減らすような緊張感があったので直接介助に入る事を苦手だと言っている人は私を含めて多かったです。

ただモニターで術野をみんなで見る事ができるため、外回りの業務が落ち着いている時には手が空いているDrに質問したりすると「○○神経だね」などのレクチャーを受ける事も出来ました。

まとめ

いかがでしたか?

一般的な手術室Nsのイメージではなく少しだけレアな角度から手術室Nsの業務をご紹介させていただきました。単純に器械の名前を覚えてDrから指示されたものを出す。

手術室看護はそれだけではありません。いかに円滑に手術が進められるか、直接介助で先々を読んだ準備と器械出しができるかはもちろんです。

手術室と病棟、看護師と医師、手術部門と協力してもらう他部門、一つの手術には色んな人たちが関わることになります。間接介助の看護師の連携力次第でより円滑に手術は進みます。

円滑に手術が行われる事は全て、手術を受ける患者さんの利益になるわけですから、病棟での看護とは比較できない種類のやりがいや達成感を得る事ができると思います。

手術室看護は怖い、不安、難しそう、などのイメージが強く敬遠されがちです。その反面で一度は経験してみたいと思う人が多い分野ではないかと思います。

病院の規模で手術室看護師の働き方も大きく変わる事が多いです。大学病院や24時間緊急対応をしているような病院では交代制になっている所が多いでしょう。

また、緊急対応はしていない所では私が勤務していた病院のように当直制を取っていたりオンコールシステムになっていたりと様々です。

手術室は病棟と比べると、やはりそれなりの体力が必要だと思います。その上で、どういう働き方であれば可能なのか?を考えて職場選びをする必要があると思います。

手術室の勤務条件などは特に自分1人で情報収集するのが難しい部署だと思います。そんな時は無理をせずに転職サイトなどを利用してみてはいかがでしょうか?

手術室勤務を希望しても、希望部署で採用されるか分からないなどという場合は特にコンサルタントに相談して自分の意思を伝える事で希望の転職が叶いやすくなると思いますよ。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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