老人ホームでの看護師ってどんな役割があるの？

病院で勤務していると老人ホームの看護師がどのような役割をもって働いているかは見えてこないですよね。仕事の内容とともに役割についてみていきましょう。

老人ホーム看護師の役割①・・・健康管理

「健康管理」は病院とやってる事が同じなのでは？と思うかもしれませんが、病院は治療を目的としたところですから、体調不良の状態を目安に健康管理をしています。

老人ホームでは、家なので、基本的に体調の悪い人はいないのです。

なので、老人ホームにもよりますが、毎日バイタルサインを図らず入浴日だけ測定するところもあります。バイタルサインも過去の記録と比較して大きな変動はないか、体調で気になることはないか個人的に聞いたりもします。

バイタルサインで体調不良が分かればすぐに対応しますし、体調不良を訴えれば、往診医へ報告と相談をしたり、あまりにも体調が悪ければ受診の判断もします。病院ですと、医師がいるので、すぐに状態を見てもらい対応が出来るのですが、老人ホームではそうもいきません。

老人ホームには医療従事者が看護師しかいない為、日々の状態から把握して、少しの変化も見逃さないようにする健康管理は、重要な役割となります。

老人ホーム看護師の役割②・・・医療連携

健康管理をして日々状態を見ていても、急に状態が悪くなってしまう事は多々あります。

入所されている方は高齢者ばかりで既往歴も多種多様なので仕方のない事です。上記の健康管理の所でも触れましたが、体調や状態が悪くなった場合、契約している往診医へ電話にて報告と相談をします。

往診医の指示によって内服が開始されたり、処置が変更されたり、受診するように言われたり、点滴が可能な老人ホームでは点滴の指示を受けることもあります。

すぐに医師へ連絡できるのは、契約しているからだけではなく、入居者様の日々の状態の情報共有や連絡を密にとることで医療従事者間でも信頼関係を築いているからです。また、医療連携は医師とだけではありません。

医師から処方が出た場合、薬局から薬が届きます。与薬の注意点や、錠剤が内服できそうになければ形態変更の必要性の確認をしてくれたりと、入居者様を中心とした医療連携が重要となります。

連携が取れていないと、医師への報告が遅くなったり、与薬方法を間違えてしまったりと言う事があるかも知れません。医療連携自体は病院と同様の重要な役割ですね。

老人ホーム看護師の役割③・・・リスク管理

老人ホームは家なので、四季を通して老人ホーム内で過ごされ、ご家族が御面会に来られます。

四季と言う事は、時期によって流行りの病気がありますね。

インフルエンザやノロウイルス等ですが、入居者様は外に出かけられることが比較的に少ないので罹患することは少ないのですが、職員やご家族の面会の時に感染してしまう事が多くあるのです！

高齢者は体力も多くない為、感染症にかかると、命に係わる場合もあります。

それらを防ぐためにも、看護師は感染予防対策について介護士へ講習をしたり、ご家族が面会に来られた際の対応を考えて広めていく必要があります。

また、感染症だけにとどまらず、転倒・転落をしそうな方へどの様なポジショニングや対応が良いかを検討や対応をしていきます。

大きく分けて３つの役割を挙げてみましたが、役割と言うのは施設によって大きく変わってきます。

例えば、受診に付き添う職員についても、介護士と決まっていたり、看護師じゃないといけなかったり、用務員さんでも施設長でも良い施設と一つ取ってみても多種多様なのです。

これらの看護師の役割と言うのは求人にも載っていないことが多く、いざ入ってみたら「こんな仕事聞いてない」と言う事も。その様なことがあると、仕事を続けるのも苦痛になってしまいますね。

その様なことを避けるためにも、看護師転職支援サイトを活用するのはどうでしょうか？

転職コンサルタントが求人には載っていない仕事の情報を多く持っているかもしれませんし、以前に希望する老人ホームへ入職した方がいれば詳しいリアルな情報も手に入ります。

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