脳卒中専門病院で働く看護師のデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
更新:2023/04/24
[脳卒中専門病院]脳卒中専門病院で働く看護師のデメリットはどんなものがあるのでしょうか。
これから脳卒中専門病院に転職するとどんなデメリットがあるか説明していきます。
良い面だけでなく、悪い面も知り、脳卒中専門病院で働く上で心構えの1つの参考となれば嬉しいです。
この記事の内容はこれ!
デメリット1:介助量が多いため肉体的疲労が大きい
障害される部位や程度によって異なりますが、脳卒中の後遺症に麻痺が生じることがあります。
障害された部位や程度、患者の体力等によりADLが軽度~重度と異なりますので、全員が全介助レベルということではありません。
しかし、患者の多くが日常生活援助を必要としているため、看護師は着替えやトイレ、整容、食事などの対応に追われます。
介助量が多い患者さんが多くなると看護師一人一人の負担も大きくなり、夜勤となると一人で十数人のお世話をしなければならないことがあり、体力を必要とします。
デメリット2:体位変換や移乗介助、移動の介助を必要とらされる患者が多いため腰などを痛めやすい
脳卒中専門病院では介助を必要とする患者が多いため看護師は腰や肩などを痛めやすいというデメリットがあると思います。
看護師が腰などを痛めないためにも正しい体位変換や介助方法なども病院で学ぶ機会があるため、出来るだけボディメカニクスを利用した移乗介助動作や移動介助動作を行って欲しいと思います。
デメリット3:入院が長期化することで合併症を併発しやすくなり退院がなかなか出来ないこともある
脳卒中専門病院に入院してから退院までとなると早い方で2~3週間程度、遅い方であれば3~6ヶ月となることもあります。
これは全員に当てはまることではありませんが、入所先の施設や自宅の受け入れが困難であると入院が長期に及ぶ場合もあります。
入院が長期化してしまうと、患者のモチベーションが下がってしまったり合併症を併発してしまうことがあります。
出来るだけ、目標となる退院日までスタッフ一丸となって取り組むのですが、加齢やもともとの身体機能の低下から合併症を併発してしまうことがしばしばあり、治るまでも時間を要します。
看護師にとって患者と家族が良い状態、良い時期に退院できるように援助していく難しさというデメリットがあります。
デメリット4:看護師として働いているのか不安になる
脳卒中専門病院の急性期病棟で働いていると薬剤投与や処置をはじめとした医療行為があり、それに伴い看護師は医療行為に追われます。
それに反して、脳卒中専門病院の回復期病棟では医療行為がほとんどありません。
回復期病棟で医療行為を行えますが、回復期病棟で行った医療処置のコストが病院の収入とはならないため医療行為が必要と判断されると急性期病棟へ転出しなければならないのです。
回復期病棟で看護師が行う医療行為といえば、血糖測定やインスリン投与、経鼻カテーテルと胃ろうの管理、膀胱留置カテーテルの管理、褥瘡があれば褥瘡の管理などで基礎看護技術の領域が必要とされます。
回復期病棟の業務はほとんどが生活援助となるため、働くスタッフからは『介護士のようだ。』『施設に勤務しているようだ』との声があがっていました。
私はこういった意見が出ることは決して間違った事ではないとおもいます。
しかし、医療行為を行うことが看護師の職務だとは思いません。こちらのサイトを見てくださった方々にはぜひ、回復期看護やリハビリテーション看護といった領域を学ばれると回復期看護の楽しさや難しさがわかるとおもいます。
投薬だけで患者は治りませんよ!看護の力を見せるのは回復期病棟の看護師です!
まとめ
脳卒中専門病院で看護師が働く4つのデメリットについて述べてきました。
後遺症として麻痺が残りながら生活していく患者のケアが主な仕事となるため、体力を要する仕事となります。
また、生活援助が主な業務となる回復期病棟では看護師として働いている実感が失せてくる方もいます。
しかし、回復期看護やリハビリテーション看護を学ぶことで『看護師の仕事とは』といった事を再確認出来、脳卒中看護の面白さを知る事が出来ると思います。
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