訪問介護と訪問看護は、一文字違い、だけど内容は大違い！

介護と看護。

漢字にしても、一文字しか変わらない。

利用者さんは紛らわしいでしょうね(+o+)

実は違いは、はっきりしているのです。

訪問介護と訪問看護、利用者さんにはどう映ってる？

「お母さん、介護士さん来られたよ。」

なんて、訪問時に声掛けされると、<ズコーッッッ>って滑りそうになります(-_-;)

『（心の中で）看護師ですっ！！』と叫びたい！

私たち訪問看護師の仕事内容が分かっていないわけではないお宅なのですが、ここのお宅では私たちは毎度「介護士さん」と呼ばれているのです(>_<)

呼称が似ているから、仕方ないのかな？と思っています。

ユニフォームも白衣ではなく、介護士も看護師も似たようなシャツとジャージを着用であったりするため、見分けがつきにくい現状もあるようです。

また、お伺いする先は高齢のご家族も多く、誰が何をしてくれるのか？よく分からない、という声も有ります。

実際、介護士さんよりも、看護師の仕事内容の方が分かりにくいようです。

点滴などの医療行為があれば、看護師は点滴に来る人！と認識されるようですが、何の医療行為もなく「状態観察」や「保清」目的での訪問の場合は介護士と看護師の見分けはさらに付きにくいようですね。

訪問介護士、訪問看護師の仕事内容はどう違うの？

前述しましたが、看護師は医療行為を提供します。ここが介護士さんとの大きな違いです。

介護士はヘルパーさん、とも呼ばれ、利用者さんの身体面と生活面の援助を行います。

身体面であれば、清拭やオムツ交換など、看護師と仕事内容が重なるところもあります。

生活面であれば、料理や買い物等でこれは看護師が行わない内容となります。

訪問の頻度で言うと、看護師は余程のことがなければ、週に1～2回といったところです。

一方、介護士は毎日訪問という場合も多く、より利用者さんに近い存在です。

なので、料理もしない、皿洗いもしない、買い物もしない私たちよりも、介護士さんの方が利用者さんから頼りにされているな、と感じるケースにも遭遇します。

確かに、介護士ほど受け入れられていないと感じると寂しくもありますが、私たちは利用者さんの早期異常の発見のため、状態観察を任されている看護師であることを肝に銘じ、看護のプロに徹さなければならないのです。

介護士と看護師が手を組めば最強タッグです！！

介護士と看護師の仕事が重なるところも有る、と説明しました。

介護士さんにお願いできるところは介護士さんにお願いし、私たち看護師は医療従事者として提供できる援助に回ります。

介護士、看護師双方の力を合わせ相乗効果を生むことも多々あります。

例えば、皮膚トラブルを発見し、薬を塗布したり処置を施すのは私たち看護師で、貼付剤の剥がれがないか、症状悪化がないか等の経過観察を毎日訪問する介護士さんへ協力をお願いする、という連携プレイで繋ぎ、治癒へ導きます。

皮膚トラブルを発見するのが介護士さんという場合も有ります。

それを私たち訪問看護師に伝えて頂き、早期に対応することで悪化を防げたりもします。心強いコンビネーションでしょ！？

まとめ

さて、いかがでしたか？介護士と看護師の違いがお分かり頂けたでしょうか？

利用者さんにとっては、違いが分かりにくいかもしれないけれど、訪問看護師として頼りにされ、訪問看護師の仕事の認知度が向上するよう、自分の役割を認識して業務にあたっていきたいと考えています。

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