訪問看護師による在宅緩和ケア～あなたの人間性が利用者さんを救う～

終末期を家で過ごしたいと希望される本人・家族にとって、訪問看護師はとても頼りにされる存在です。

さて、在宅における緩和ケアにおいて、訪問看護師がどのような役割を担っているのか？早速見てみましょう。

訪問看護師の行う在宅緩和ケアの役割はどんなこと？

緩和ケアは、終末期の方だけでなく、苦痛を抱えている方々すべてに提供されるものです。

緩和ケア病棟においては、チームでそのケアを行っています。

在宅においては、訪問看護師が苦痛を軽減するためのケアの実践者として活躍しています。

苦痛と言っても、痛みは呼吸苦といった身体的なものから、死に対する恐怖や不安など精神的なものまで様々です。

身体的なものを取り除くためには、薬剤の調整が基本です。在宅医へ痛みの状況だけでなく、薬剤の効果や副作用等を適時報告・相談していきます。

麻薬を使用する場合、麻薬に対する不安を訴える方も少なくないので、安心して使用して頂くような説明も必要になってきます。

不安や心配といった精神的な苦痛にも薬剤が有効な場合もあります。

タッチングやマッサージといったボディケアも有効ですが、この場合も薬剤で解決できることも有ります。そのため、常に医師との連携は欠かせません。

在宅における緩和ケアは、病院よりも対象の希望に最大限配慮出来るということが何より優っています。

「つらい」と感じることも、

ということで緩和されることも多いのです。

それをより身近に感じられるようベッドの位置を調整するなど、細かい配慮をすることも訪問看護師の役割の1つです。

どうしたら少しでも安楽に、安心して自宅での時間を過ごしてもらえるか？

訪問看護師は専門職として、在宅緩和ケアに大きな役割を担っているのです。

在宅緩和ケアの難しさはどんなことがあるの？

すでにお伝えしてきたように、苦痛をできるだけ取り除き、自宅での生活を穏やかに過ごせるよう配慮することが訪問看護師に課せられた課題です。

利用者さんの体調は、刻々と変化します。

ケアが奏功することもあれば、無効であることもあります。

苦痛で食事も摂れない、夜も眠れないこともあります。

ご本人だけでなく、傍にいるご家族も辛い時間となります。

時に家族に辛く当たったり、その辛さを訪問看護師に向けられることもあります。

訪問看護師だって人間です、私たち訪問看護師にとっても辛い時間です。

時に心乱されることもあるかもしれません。

それでも私たち訪問看護師は利用者さんの傍にいて、寄り添います。

看護師の私たち自身も自分自身と向き合いながら、利用者さんがよりよい状態が保てるよう経験を活かし、知識をフル活用し、ケアを提供していくのです。

あの手この手で介入しても、苦痛を取りきれないことも少なくありません。自分の力不足を痛感することも有ります。在宅における緩和ケアの難しさを感じる点でもあります。

私たち訪問看護師が忘れてはならないことは何？

何をしても苦痛がとれない場合、自分の無力感に囚われることもあるとお話しました。

でも、だからって、もう何もできることはないと諦めてはいけません。

少しでもその苦しい時間を忘れることができるよう、何かないか？何かできないか？その姿勢が在宅緩和ケアを実践する訪問看護師にとって一番大切だと考えます。

私たち、訪問看護師が利用者さん、ご家族の一番近くにいます。

話を聴く、笑顔を見せる、手を握る・・・

利用者さんを注意深く観察し、少しでも楽になれるお手伝いができるといいですね。

まとめ

いかがでしたか？

在宅緩和ケアにおける訪問看護師の役割がお分かり頂けたでしょうか？

難しい印象を持たれたかもしれませんね。

しかし、あなたの人間性が十分生かされる分野でもあります。

少しでも興味を持たれたら、その在宅緩和ケアを積極的に行っている、訪問看護ステーションの情報を集めてみませんか？もし、知りたければ、

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