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看護師とは違う保健師のやりがい!対象者さんを「患者さん」にしない!

更新:2023/03/26

[保健師]

看護師とは違う保健師のやりがい!対象者さんを「患者さん」にしない!

転職する上で何を重要視するかは人それぞれだと思います。

休日が多い、給与が高い、定時で帰れる、キャリアアップできる、家庭と両立しやすい…などなど。

その中で仕事への「やりがい」もとても重要だと思います。

今回は看護師から企業保健師へ転職した私が感じた、保健師のやりがいをお話ししたいと思います。

看護師時代とのやりがいの違い。戸惑うその理由は?

結婚や子育て、介護など生活スタイルの変化に伴い夜勤のある看護師から保健師への転職を考える方も少ないと思います。

私自身も結婚を機に家庭との両立を考え保健師へ転職しました。

保健師に転職していろいろな変化に戸惑いましたが、看護師時代とはやりがいも違うのだなと思いました。

看護師は「患者さん」に「処置」を行うことがメインです。

患者さんは自身の心身の不調を自覚しているので、看護師の指示にも従ってくれますし処置をすれば感謝もされます。

しかし、保健師は現状で健康問題を自覚していない「対象者さん」に「指導」を行うことがメインです。

もちろん差し当たって困っていないので、保健師の指導を素直に受けてもらえないことも多いです。

看護師時代はやりがいが分かりやすかったのです。

すでに困っている弱い立場の人に、うまく処置ができ感謝されたなどやりがいを感じやすかったのです。

保健師になって初めのころは、どのようにやりがいを感じモチベーションに繋げていけばいいのか戸惑いました。

対象者さんの意識改革、行動変容を得られたとき

誰でもそうですが差し当たって困っていないこと、痛くないこと、問題だと思っていないことに興味関心を抱くのは難しいです。

まして仕事や家庭のことなど、多忙であれば尚更そんなことに時間を割くのはもったいない、後回しでいいと思ってしまいます。

ここで看護師時代はそこまで必要としなかった人の心をつかむ話術が必要となってきます。

私はあえて通販番組や店頭でのデモンストレーションを行っている販売員さんの話術を参考にしました。

全く興味関心の無かった商品を最後には売ってしまう。よくよく考えたらすごい心理学を駆使しているなと思いました。

保健師もその心意気だと興味関心の無い対象者さんに少しでも関心を持ってもらうための言い回しを工夫しました。

そして実際に行動まで移せなくても意識改革に繋がった。次は実際に本人が目標を立て少しでも生活習慣を改善できたなど少しずつ介入できるようになりました。

面談も数をこなし、自分自身も勉強を重ね保健師らしく(笑)なってきた頃に、対象者さんに「どうせお説教されるだけだと思ったけど、面談して良かった」や「極端なダイエット方法はしようと思えばできるけど、健康的に痩せるのは自分だけでは無理だった。ありがとう。」

など感謝の言葉を頂くようになりました。

看護師時代もそうでしたが、感謝の言葉を頂くと仕事の励みになりますよね。

長期的に地域で関わっていける保健師

看護師として病院で関わる際は、入院中の短期的な関わりです。でも、いづれ退院し地域へ戻っていくのです。

あくまで生活の拠点は地域にあり、その地域で長期的に関わっていけるのが保健師です。

知識を提供したり、時にはプランを立てて予防に取り組み、少し逸脱した場合にすぐに健康な状態へ戻す手助けをしていくのです。

看護師時代、どうしてもっと早く病院に来てくれなかったのか、こんなに進行した状態では対処療法しかできないのにと悔しく思うことがありました。

患者さんの多くは「そんなに大変なことだと知らなかった」「身内に医療者がいないから仕方ない」など仰られました。

でも身内に医療関係者がいなくても、健康は守れるのです。地域にいる保健師と一緒に健康を守っていけるのです

予防できる病気で対象者さんを「患者さん」にしない!看護師時代に歯痒かった予防できる段階で対象者さんに関わることができ、私は保健師としてのやりがいを感じました。

いかがでしたか?転職したらできるだけ長く仕事を続けたいですよね。

そのためにはどんなやりがいがあるのか、経験者の意見を知ることも参考になると思います。

保健師に転職したら私と同じようなやりがいを感じるかもしれませんし、別のやりがいを見つけることができるかもしれません。

保健師も就職先によってそのやりがいも変わってくるかと思います。

自分自身がどんなやりがいを持って仕事をしたいか、どんな就職先が向いているのかなどなかなか分からないかもしれません。

そんな時は、ぜひ保健師求人に強い看護師転職サイトのスタッフさんに相談してみてくださいね。

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執筆者情報

ナースの非常口編集部
ナースの非常口編集部
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