訪問看護師にふさわしい年齢ってあるの？

訪問看護師として働くのに、ふさわしい年齢ってあるのでしょうか？

そう言われてみると、あまり若い訪問看護師を見ないようにも感じます。

実際のところはどうなのでしょうか？

訪問看護師　年齢層はどうなっているの？

2014年度の公益社団法人日本看護協会の訪問看護実態調査報告書によると、最も多い年齢層は、40～49歳で全体の43.8%を占めています。

２番目は50～59歳で32.6%となっており、3番目は30～39歳で16.8%となっています。訪問看護師の平均年齢は47.0歳！！との結果が出ています。

これは何を物語るのか？訪問看護業務にあたるには、ある程度の経験を積んでいることが望ましい！ということです。

何故なら、病院の業務とは違い、人やモノが十分に揃っている環境ではなく利用者の方の家にたった１人で赴き、状況を判断しその場を切り抜ける裁量が必要になってくるからです。

適切な判断、状況に応じた処置を行うためには「経験」が必要不可欠であることが、訪問看護師の年齢層が高い理由の１つだと言えます。

訪問看護師　ベテランが望まれるそのワケ

看護経験を積むことにより、様々な困難な事例に対しても柔軟に対応し、ベストなケアを提供することが可能にはなります。

ベテランはそれだけでなく、その人生経験から人間性も豊かであり、訪問看護師として望まれる、とも言えます。

訪問看護は利用者様のお宅に伺います。つまりご自宅へお邪魔する身分なのです。

お世話をしてあげる、指導をするという上から目線では利用者さんからの反発を招きます。

そこを分かっていないと大失敗につながることになりますので要注意です！

病院と違い、狭い空間に利用者さん、そしてご家族もいらっしゃることからそこで最良のケアを提供するためには、まず良好な関係づくり、信頼関係づくりが欠かせません。

訪問看護師は、挨拶はもちろん、会話やちょっとした思いやりの言葉かけなど、コミュニケーション能力の高さと人間性も求められている仕事なのです。

人生経験がある程度あると、目配り気配りが効き、そう苦労せず臨機応変に対応できるようになっています。

何より、ベテラン看護師の強みはその醸し出す「安心感」でもありますね。これは残念ながら若い看護師には真似できないところです。

訪問看護師の年齢構成が高いのにはこうしたワケもあります。

若いと訪問看護師にはなれない？

訪問看護師の年齢構成は高く、また経験は必要という現実はありますが、では、若いと訪問看護師になれないのか？というとそんなことはありません。

前述の日本看護協会の調査では、20～29歳の訪問看護師は全体の1％程度なのですが、訪問看護師になりたい！と希望する新卒者や若い看護師は多いのです。

訪問看護ステーションの求人は希望経験年数に3～5年と記載されていることが多く見られます。

しかし、学校を卒業したばかりの新人看護師でも、教育体制が整っているステーションであればこの限りではありません。

現在、我が国日本では超高齢多死社会を迎えつつあります。医療費の削減と、在宅での看取りを希望する人が増えたことなどから訪問看護師の増員が望まれている昨今です。

日本看護協会でも「訪問看護入門プログラム」という新卒や訪問看護未経験者に向けての育成プログラムを打ち出しています。

訪問看護師等、これからの在宅医療を支えていく人材育成が嘱望されていることは間違いないのです。

まとめ

若い看護師であろうが、ベテラン看護師であろうが訪問看護師に最も必要なのは熱意と人間性だと思います。

若いからなれないのではなく、若くても受け入れ体制の整ったところを選択すればよいし、訪問看護未経験だからムリなのではなく、そうであれば育成プログラムの利用やフォロー体制がしっかり整ったステーションを探せばよいのです。

では、どこのステーションならそういった体制があるのか？どんな年齢層が多く働いているのか？そういった情報を知りたいという方は、転職サイトに登録して、転職コンサルタントに相談してみてくださいね。

訪問看護ステーションに関する、一般には掲載されない採用情報も持っているので、参考になると思います。

ぜひ、利用してみてください。

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