新人看護師が配属先に悩んだら、それぞれの科を知っておこう!
更新:2023/04/11
[新人看護師]新人看護師の配属先を選べる場合、自分に合う科はどうやって選んだらいいのか、決め方に悩みますよね。
また、中には看護師業務が一番楽な科を選びたいと思っている方もいるかもしれません。
そして看護師として病棟希望をする理由、看護師として希望の科を決める理由など面接や研修を経て決めていく上で理由も必要になってきます。
ここでは診療科を大きく分けて外科系と内科系の違いについてまとめていきます。
あなたが看護師として自分に合う科を選択する時の参考にしてみて下さいね。
新人看護師の配属先…外科系の病棟に向いているのは?
新人看護師の配属先について、まずは外科系の病棟について考えてみます。
あなたが学生時代に実習した外科系の病棟はどのような雰囲気でしたか?
どちらかというと体育会系のようなさっぱりとした雰囲気ではなかったでしょうか?
外科系は手術を行うのが主な目的の診療科になります。
消化器外科は周手術期の看護が学べる!
消化器外科は名前の通り、消化器系の手術をするところです。
主に消化器系のがんなどが対象となる症例です。
予定されている手術の患者さんの場合、元気な方が多くいるのが特徴です。
看護師は手術前に手術後の生活の説明や術前処置を行います。
また手術日には手術室まで患者さんをお送りし、迎えに行きます。
迎えに関しては病院によって術後にICUなど病棟以外のところに入室することもありますので一概には言えません。
術後、病棟に戻ってくる場合には術後の観察を行います。状態が変わりやすい時なので、こまめに観察をします。
またモニターでの観察、ドレーン類からの排液チェックなどの消化器外科ならではの看護があります。
医師の許可があれば術後早めに離床することになりますので、その援助も看護師の役割です。
一緒に歩行することもあればベッドサイドで少しずつ立つ練習をするなどを担当します。
消化器外科は手術を経て元気になっていく患者さんを見送ることができるところです。
またさばさばした性格の看護師が多いのも特徴ですので、当てはまる新人看護師の場合にはぴったりな診療科になります。
整形外科は運動器のことを学べる!
新人看護師が整形外科を希望することもありますよね。
整形外科は骨折などの骨の疾患や筋肉、神経の病気を対象としている科になります。
患者さんの年齢も幅広くなっていますので様々なことを学べます。
骨折で入院する患者さんが多い病棟であれば、他に何も病気がない方も多いため元気な方が多くなっています。
そのため日常生活の中で援助をするということが少なめです。
一方、高齢者の患者さんも多く入院しているケースもあります。
要介護状態の方もいますので、その場合には日常生活の中の介助が多くなるでしょう。
認知症の方も入院していることがあり、高齢者患者が多くを占める時には介護施設のようだと経験者は話していますよ。
運動器のことを学びたい、という新人看護師の方に整形外科はおすすめです。
その他の外科もあります
外科と言えば消化器外科と整形外科を思い浮かべる方が多いのですが、他にも呼吸器外科や形成外科、脳神経外科などもあります。
どの外科系の診療科でも手術をする・外傷などを治療するところになります。
そのため新人看護師にとって一番楽な科とは言えません。スピード感があり、てきぱきと動くことができなければついていけないこともあります。
マイペース型の新人看護師の場合には一番大変な科になるかもしれませんよ。
新人看護師の配属先…内科系の病棟に向いているのは?
新人看護師の配属先として、外科系はてきぱき動ける看護師に適正な診療科でした。
一方、内科はマイペース、患者さんとじっくりと関わることを希望する新人看護師にとってお勧めの診療科になります。
外科のように手術があってバタバタしているという環境ではなく、どちらかというとゆっくりと時間が過ぎている雰囲気です。
患者さんの年齢層が幅広いということは外科系と共通していますが、高齢者が多いというのも特徴になります。
その病棟や病院がどのような患者さんを積極的に受け入れているのかによって患者さんの雰囲気は変わってきますが、比較的年齢層は高めのところが多くなります。
また要介護状態の方もいますので、入浴介助や食事介助なども看護師の業務の中に入ってくるため、楽とは言えません。
楽だと思える科はあるのかないのかと言われたら…ない
外科と内科の業務内容を確認しましたが、楽ではないですよね。
しかし「看護師として負担がない楽な科を希望したい」と思っている新人看護師もいるでしょう。
看護師として働く上で楽だと思える科はありません。
しかも看護処置がほとんどないとしても新人看護師であるあなたがすぐに一看護師として動けるとは言えません。
そう考えると新人看護師はどの科に行っても楽な思いをすることはありません。
楽そう、と思われているのは例えば眼科や皮膚科、精神科などではないでしょうか。
しかし眼科は手術があり、皮膚科も同様です。そのため周手術期の看護はもちろん、その疾患についても知っておく必要があります。
夜勤をすることになれば楽そうと思っている科でも観察力が求められます。
また眼科や皮膚科の疾患だけではなく他の疾患を複数持っている患者さんが多くいるため、主疾患とは異なる持病での急変もあり得ます。
また精神科は精神疾患を抱えている方に対して適切に対応することが求められます。
誤った対応をすることで患者さんの状態が悪化し、不穏にさせてしまうことになります。
そして精神疾患を抱えている方に対して看護処置をすることになりますので、経験がない場合には難しいのではと考えられます。
以上のことから楽な科はない、と言えます。
経験がある看護師であれば楽だと思える科があるかも知れませんが、一から学ばなければならない新人看護師にとって「楽をしたい」という考えは持たないのが無難でしょう。
新人看護師が配属先の希望を出す時の理由と決め方
新人看護師の配属先の希望は、入職する前または入職後しばらくしてから聞かれます。
その時に「どんな理由を言えばいいのかな?」「自分に合う科ってどこなんだろう」など様々な悩みを持つでしょう。
まずは外来希望なのか、病棟希望なのかをはっきりとさせましょう
まずは病棟を希望するのか・外来を希望するのかということを決めます。
これはあなたがどういった働き方をしたいのかによって理由は変わってきますよね。
新人看護師が病棟を希望する理由には「病棟で一から看護技術を学びたい」「専門的な医療を学びたい」などがあります。
外来の場合には「元気な患者さんと接したい」「日勤だけの勤務がいいから外来で」などの理由があります。
希望する科は?その前に希望する科すら決まっていない場合には?
次にあなたが看護師として自分に合う科を決めることになります。
その新人看護師の病棟選びはとても難しいことです。
あなた自身が「希望の科で看護師として働く理由」を持っているのであればその理由をそのまま伝えることをお勧めします。
やる気があると捉えてもらえますからね。
しかし新人看護師でも配属希望の理由ではっきりしたものがないと困っている方もいるのではないでしょうか?
そもそも看護師として配属先の決め方を悩んでいる方もいるかと思います。
希望する科がないのであれば、学生時代の看護実習を思い出してみましょう。
その時に最も楽しかった時、やりがいを感じた時の科を選ぶと、新人看護師として働き始めた時に何かしらのやりがいや楽しさを知ることができるのではないでしょうか。
新人看護師で「配属先が自分には合わない」と思った時には転職という選択肢も!
新人看護師として配属された職場が合わない…ということがあります。
例えば「時間をかけて仕事をしたいのに先輩看護師がてきぱきとやってしまって自分の仕事がない、覚えられない」「元気に退院していく患者さんが多いところがいい」など配属先が合わなくて悩んでいるのであれば転職をするということも1つの選択肢になります。
「新人看護師なのに転職!?」と思うかもしれませんが、悩みながら悶々として働くよりもあなたが本当に働きたいと思った場所で働くことが看護師としての成長のきっかけになりますよ。
人間誰もが最初からぴったりと合う職場に出会えるわけではありません。
そのため、合わないところで働き続けて「看護師なんか辞めてやる!」となるよりも「やっぱりこの科がいい!」というところで働くのがいいですよね。
まとめ
ここまで新人看護師の配属先についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
あなたの希望する配属先は決まりましたでしょうか?
希望の配属先になった方でも働いてみたらやっぱり違った、と感じることもあります。
逆に配属希望でないところに配属されてしまい、看護師としてやっていけるのか悩んでいるという方もいるでしょう。
そうした場合には転職サイトへ登録し、担当の転職コンサルタントに希望する科を伝えましょう。
また「病棟じゃなくて外来」「外来よりも病棟」という希望も伝えましょうね。
きっとあなたにぴったりの職場が見つかりますよ!
万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!

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