訪問看護師への転職を考えている方、これだけは知っておきたいこと
更新:2018/11/26
[訪問看護, 転職]訪問看護師への転職を考えている方、いますか?
訪問看護師への転職をする時には訪問看護師の仕事内容を知ることはもちろん、どのような人に向いているのかということ、訪問看護師の求人の状況などを知っておくことで転職を成功させることができます。
ここでしっかりと訪問看護師への転職をうまく進めるための知識をつけておきましょう。
この記事の内容はこれ!
訪問看護師への転職は、お年寄りが好きで1人でも適切に判断できる人におすすめ
訪問看護師に転職をしたいと考えている方に伝えたいことは、お年寄りが好きである、1人で判断する自信がある方に向いていることです。
訪問看護師はお年寄好きな人にぴったり!
訪問看護師はお年寄りが好きな人にぴったりの仕事です。
なぜなら訪問看護師は自宅で生活をしているお年寄りを中心とした利用者さんに看護を行う仕事だからです。
訪問看護師が担当する利用者はお年寄り以外にも難病や障害を持っている方、がんなどで終末期を迎えている方で自宅で生活をしている方が対象で、年齢層も小児から対象としており、幅広い疾患や年齢が対象となっています。
1人で判断できることが必要条件
訪問看護師は原則1人でご自宅に伺います。
その時に利用者さんに体調の変化があった時にすぐに医師や他の看護師に相談することができません。
24時間看護師が付いているわけではないので訪問した時に異変を察知した時には病院よりもタイムラグが生じてしまうため、すぐに自分で判断をすることが求められます。
これは看護師としての経験やスキルがないと難しいので、訪問看護師に転職する時には病院での経験がある方が優遇されます。
医師がいないという不安はとても大きいのですが、あらかじめどのような状態になったら病院へ搬送かなどの指示が細かく医師から出されていることがほとんどですのでその指示に従って行動していきましょう。
訪問看護師へ転職する4つのメリット
訪問看護師に転職するとどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
メリット①日勤勤務である
訪問看護師への転職を考えている方の中には、「病院での夜勤がつらい」「子育てと両立させるために日勤だけの勤務がしたい」などの理由があるかもしれません。
実際、訪問看護師を選ぶ方はこれらの理由の場合が多いです。
訪問看護師は原則日勤のみの業務になります。
朝、訪問看護ステーションに集合し1日の流れを確認、その後昼食をはさみながら担当の利用者さんのところへ訪問していきます。
そしてステーションにて記録をしたのち退勤となります。
1日当たり5~6件くらいの訪問件数であるところが多いようです。
担当の利用者さんの状況にもよりますが、落ち着いている時には終業時間までに終わることが多く、残業もほとんどありません。
そのため、日勤勤務を希望している人にとっては働きやすい場所です
メリット②土日休みが多い
また土日休みが多いのも訪問看護師のメリットです。
訪問看護では土日を交代で休むなどの対応を取っているところも多いため、土日休みを希望する場合にも働きやすい職場と言えます。
メリット③夜勤が無いのに病院と同じで割高感
訪問看護師の平均年収は、20代で約420万円、30代で約410万円、40代で約440万円となっています。
夜勤がある病院と比較しても大きな差が無いので割高に感じるかと思います。
また訪問看護師の求人から分かるのが月収30~35万円という設定をしている事業所が多くなっていることです。
病院と大きな差がないのはオンコール手当が大きな要因
訪問看護ステーションではオンコール体制を取っているところがほとんどです。
日本看護協会の「2014年 訪問看護実態調査報告書」によると、平日の夜間と休日の土日における平均オンコール待機回数はフルタイム勤務正職員が9.6回となっています。
また実際にオンコールを受けて緊急訪問した回数はフルタイム勤務正職員で1.7回となっています。
ちなみに事業所によってオンコール待機時間は変わりますが、平日なら勤務終了から翌朝始業まで、休日なら朝の平日と同じ始業時間から翌朝の始業時間までとしているところが多いでしょう。
このオンコールですが、77.3%が手当を支給されています。
しかし管理者になると20%近くが支給されていない現状があります。
オンコール待機手当の平均額は平日で1718円、休日は2696円となっています。
そして実際に緊急訪問した場合の手当の平均は平日で2934円、休日で3167円となっています。
このことからオンコール待機手当が16492円(1,718 円☓9.6回)〜25881円(2,696円☓9.6回)、オンコール出動手当が4987円(2,934円☓1.7 回)〜5383円(3,167 円☓1.7 回)となるため、待機手当と出勤手当の合計21479円〜31264円が目安となり、病院と大きな差がないのはこのオンコール手当の支給が大きな要因であることが判ります。
せっかくオンコールをするのであれば手当額の多いところを選ぶべきです。
訪問看護師への転職をする時に注意しておきたいのが、ボーナスがない(少ない)事業所がほとんどということです。
その中でもボーナスがもらえる事業所を探して転職するようにしましょう。
メリット④利用者さんとの関わりが深くなる
病院などで働く看護師の中には「病院で働いているけどなかなか患者さんとの時間が取れなくて話を聞けなくて…もっと話を聞いてケアをしたい」と考えている方もいますよね。
訪問看護師は1回の訪問で約60分、利用者さんと関わることになりますので病院などとは違い、1人の利用者さんにじっくりと時間をかけて関わることができます。
そのためじっくりと話を聞きながらケアをしたいという方の転職先に向いています。
訪問看護師へ転職する4つのデメリット
訪問看護師に転職するとどんなデメリットがあるのか、続いて見ていきましょう。
デメリット①1人で適切な判断をするプレッシャー
訪問看護師は1人で利用者さんの自宅に伺い、ケアを行います。
そのため何かあった時に1人で判断できないと難しい仕事です。
訪問した時に利用者さんが急変していた・またケア中に急変したという場合、自分で何ができるのか瞬時に判断し、対応しなければなりません。
また利用者さんはもちろん、家族も側で見ていることも多いため、そのプレッシャーもかかります。
もし判断を間違え、利用者さんやその家族に不安を与えてしまったらその後の関係性にも影響が出てしまいます。
そのため1人で判断できるようなスキルがないと訪問看護師として働くのは難しいといえます。
しかし新卒でも訪問看護師として入職できるところもありますのでスキルに自信がない場合にはそうしたところを選ぶようにしましょう。
デメリット②1人での訪問のため、暴行などを受けるリスクがある
訪問看護師は1人で訪問しますので、利用者さんから何かされるのではという不安がありますよね。
訪問看護師の暴行についての調査では約半数が暴行を受けたという結果になりました。
これは利用者さんのみならず、家族から暴行を受けたケースも含まれています。
実際に出された飲み物に薬物を入れられており急性薬物中毒になってしまったケースがありました。
しかし国としてもリスクがある利用者に対しては複数の看護師で訪問するよう方針を出すなど対策もしています。
事業所によってはしっかりとこの方針を守っているところもありますので、訪問看護師に転職する際にはそうした事業所を選ぶようにしましょう。
デメリット③オンコール対応をしなくてはいけない
日勤しかしたくないから、また土日は休みたいから訪問看護師へ転職をする、という時に気を付けておかなければいけないこととして夜間や休日に利用者からの呼び出しを受ける担当のオンコール体制を取っていることです。
オンコールとは利用者さんからの緊急呼び出しを受けることであり、待機している間は「いつ電話が来るのか」と何をするにも気が抜けないため、仕事のストレスを感じたまま過ごすことになります。
また緊急訪問になることを考えると眠れないということにもなり、自宅でリラックスして過ごすこともできません。
日本看護協会の調査によると平日夜間と休日に訪問看護師の常勤で84.1%、パート勤務で42.6%がオンコールを担当しています。
また平均のオンコール回数は常勤で9.6回、パートで5.3回となっています。
そのうち実際に緊急訪問した回数は常勤で1.7回、パートで1.1回となっています。
どちらかというと常勤の職員が多くオンコールを担当すると言えますので、オンコールを多くしたくないという場合には相談をしてみると良いでしょう。
オンコールはデメリットですが、調査からも分かるように緊急訪問の件数も少なく、待機している分は手当が支給されることを考えるとそこまでデメリットではないとも言えます。
デメリット④運転することが必須なところもある
訪問看護師は利用者の自宅を訪問する仕事であり、車の運転をしなければいけないところも多くあります。
都心などの場合には公共交通機関を使っているため、運転免許がない方もいますよね。
運転免許がなければ訪問看護師へ転職するのは難しいのかというとそういうわけではなく、自転車で行動できる範囲の利用者さんの場合もありますので、要相談です。
また自分の車を使うことがあれば交通費の心配もあります。
そういう場合、訪問看護をした時の交通費がきちんと支給されるところを選ばないと損することになります。
訪問看護師への転職は需要予測は高まりから追い風
訪問看護師への転職は、いまや追い風状態と言って良いでしょう。
在宅生活を選択する人たちが増加していることから訪問看護の需要予測は高まっています。
また今後も高齢化社会の進行に伴い、訪問看護の必要性が高まっていくと考えられています。
そのため、求人も多く出ています。
また病院で働く看護師などの中には「退院後の生活に関わってみたい」「自宅で最期を迎える方のお手伝いがしたい」と思い、訪問看護への転職を考える人もいます。
訪問看護師全体の需要が高まっているため好条件の求人が多い
在宅介護を推進する国の方針もあり、自宅での生活を選ぶ人たちが増加しています。
そのため、医療的ケアが必要な方たちにとって訪問看護師はどうしても必要な人材であるため、好条件の求人が増えています。
例えば夜勤なしの勤務でも月給30万以上という求人も出ていることから、訪問看護師に転職をしようかなと思っている方に取っては追い風の環境と言えます。
東京の訪問看護師の求人は?
東京の看護師求人特報まとめとして上位に挙がっているのがナース人材バンクとマイナビ看護師です。
これらは当サイトのおすすめランキングでも上位2つであり、信頼できる東京の求人が載っています。
ナース人材バンクでは病院外の求人特集の中に訪問看護があります。
その中でも新卒から始められる訪問看護師の求人もあります。
もし新卒で訪問看護師の仕事をしたいという場合には求人をチェックしてみましょう。
マイナビ看護師では訪問看護の求人特集が組まれており、東京都だけでも約890件の訪問看護師の求人がありました。
横浜の訪問看護師の求人は?
横浜の看護師の募集特報でも上位にナース人材バンクとマイナビ看護師が挙がっています。
ナース人材バンクでは横浜市内の訪問看護師の求人として約75件あり、オンコールなし・託児所完備・大手社会福祉法人が運営などの求人がありました。
マイナビ看護師では約170件の訪問看護師の求人がありました。病院併設の訪問看護ステーションなどがあります。
埼玉の訪問看護師の求人は?
埼玉の看護師求人のまとめでも同様にナース人材バンクとマイナビ看護師が挙がっています。
埼玉県は看護師の充足率が悪いため、訪問看護師の求人も多くありますが、見極めないとはずれの求人を引いてしまうことになります。
ナース人材バンクとマイナビ看護師ではどちらも約150件の訪問看護師求人がありました。
病院併設の訪問看護ステーションや有料老人ホームに併設した訪問看護ステーションなどから求人を探すことができます。
訪問看護師として開業する選択肢もある
訪問看護師の需要が高まる中、やはり自分の望むケアが行える訪問看護ステーションに出会いたいという気持ちも大きくなります。
しかしそんな訪問看護ステーションに出会えないという方もいますが、そうした時に開業するという選択肢もあります。
平成29年4月現在、訪問看護ステーションは全国に9735件あります。
しかし各都道府県出の数にはばらつきがあり最も多いのは大阪で999件、最も少ない鳥取では51件です。
勤務する地域によっては訪問看護ステーションが多く(少なく)、希望する看護ができるところに出会えないかもしれません。
そうした時に人件費等の採算が合うのであれば開業する選択をしても良いかもしれません。
また今後も需要が高まることから報酬改定でプラスになることも予想されます。
もし開業したいと考えているのであれば、まずは既存の訪問看護ステーションの訪問看護師に転職し、経験を積んでから開業することをおすすめします。
他にも病院や診療所、介護施設が新たに訪問看護ステーションを立ち上げることもあります。
その時には訪問看護師の経験がある方を採用して一から作り上げていきますので、「自分で開業する勇気はないけど、一から作り上げたい」と思っている方は、オープニングスタッフとしての求人を逃さないようにしましょう。
まとめ
ここまで訪問看護師へ転職を考えている方向けにまとめてきましたがいかがでしたか?
訪問看護師は利用者さんの自宅に伺うという病院とは違った看護師の仕事になります。
また日勤のみの勤務や土日休みの勤務ができるのもポイントが高いのですが平日夜間のオンコール待機、土日の休日オンコール待機がある事業所がほとんどです。
しかしそのデメリットに対しての手当額が多ければ転職してもいいかなと思いませんか?
そんな時に使って欲しいのがナース人材バンクとマイナビ看護です。
看護師の転職サイトでも実績があるこの2つのサイトを使うことで、メリットが多く、デメリットが少ないところへ転職することができます。
例えば「お年寄りが好きだからお年寄りが多いところで働きたい」ということに対してはそうした利用者さんが多い事業所を、「小さい子供がいてオンコールができないけど、この訪問看護ステーションで働きたい」ならオンコール待機を担当しなくても良い事業所の求人を紹介してくれます。
またオンコールも平日夜間と休日全日とで拘束時間が変わってきます。
休日の拘束時間が長くなるところが多いため休日オンコールが難しい場合には相談しましょう。
また手当によっては休日オンコールをしてもいいと思っている方も、手当について転職コンサルタントに交渉をしてもらうといいかもしれませんね。
そして「1人で訪問するのが怖い」という方ならそうしたリスクがある訪問を複数で行っている事業所を紹介してくれます。
「運転ができないけど大丈夫かな」という不安には自転車や公共交通機関での移動が可能な事業所を探してくれます。
また「オンコール手当が充実しているところ」という条件なら相場より高いところを紹介してくれます。
新たに開業する訪問看護ステーションでオープニングスタッフとして立ち上げを経験したいという時にも転職サイトに登録しておくと、情報を見逃しません。
転職サイトに登録すると転職コンサルタントがあなたの転職が成功するためのフォローをしてくれます。
無料でサポートを受けることができるのも転職サイトのメリットです。
ぜひ転職コンサルタントのフォローを受け、訪問看護師への転職を成功させてくださいね。
万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!
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