新人看護師の配属先のおすすめは何科?自分に合う診療科・部署を選んで1年目を乗り切る!
更新:2023/06/20
[新人看護師]新人看護師の配属先のおすすめはどこだと思いますか?
新人看護師の配属はとても重要です。
自分に性格や看護観に合った診療科・部署を選べば、しっかりスキルアップできますし、つらい新人時代を乗り切ることができます。
ここでは診療科を大きく分けて外科系と内科系の違いについてまとめていきます。
また、楽な科を選びたいというあなたのためにも、おすすめの楽な科をご紹介しています。
あなたが看護師として自分に合う科を選択する時の参考にしてみて下さいね。
この記事の内容はこれ!
新人看護師の配属先のおすすめで外科系にピッタリなのはテキパキ・さばさば系&周手術期に興味ありの人
新人看護師の配属先で外科系をおすすめしたい人はテキパキ動ける人やさばさば系の性格の人、周手術期の看護に興味がある人です。
あなたが学生時代に実習した外科系の病棟はどのような雰囲気でしたか?
どちらかというと体育会系のようなさっぱりとした雰囲気ではなかったでしょうか?
外科系は手術を行うのが主な目的の診療科になります。
消化器外科は周手術期の看護が学べる!
消化器外科は名前の通り、消化器系の手術をするところです。
消化器外科は周手術期看護のほかにがん看護に興味を持っている新人看護師、外科系看護の基礎を学びたい新人看護師におすすめの配属先です。
主に消化器系のがんなどが対象となる症例です。
予定されている手術の患者さんの場合、元気な方が多くいるのが特徴です。
看護師は手術前に手術後の生活の説明や術前処置を行います。
また手術日には手術室まで患者さんをお送りし、迎えに行きます。
迎えに関しては病院によって術後にICUなど病棟以外のところに入室することもありますので一概には言えません。
術後、病棟に戻ってくる場合には術後の観察を行います。状態が変わりやすい時なので、こまめに観察をします。
またモニターでの観察、ドレーン類からの排液チェックなどの消化器外科ならではの看護があります。
医師の許可があれば術後早めに離床することになりますので、その援助も看護師の役割です。
一緒に歩行することもあればベッドサイドで少しずつ立つ練習をするなどを担当します。
消化器外科は手術を経て元気になっていく患者さんを見送ることができるところです。
またさばさばした性格の看護師が多いのも特徴ですので、当てはまる新人看護師の場合にはぴったりな診療科になります。
整形外科は運動器のことを学べる&患者さんとコミュニケーションを取れる!
新人看護師が整形外科を希望することもありますよね。
整形外科は意識がクリアな患者さんが多いので、外科の中でも患者さんとのコミュニケーションを大切にしたい新人看護師におすすめの配属先です。
整形外科は骨折などの骨の疾患や筋肉、神経の病気を対象としている科になります。
患者さんの年齢も幅広くなっていますので様々なことを学べます。
骨折で入院する患者さんが多い病棟であれば、他に何も病気がない方も多いため元気な方が多くなっています。
そのため日常生活の中で援助をするということが少なめです。
一方、高齢者の患者さんも多く入院しているケースもあります。
要介護状態の方もいますので、その場合には日常生活の中の介助が多くなるでしょう。
認知症の方も入院していることがあり、高齢者患者が多くを占める時には介護施設のようだと経験者は話していますよ。
運動器のことを学びたい、という新人看護師の方に整形外科はおすすめです。
その他の外科もあります
外科と言えば消化器外科と整形外科を思い浮かべる方が多いのですが、他にも呼吸器外科や形成外科、脳神経外科などもあります。
どの外科系の診療科でも手術をする・外傷などを治療するところになります。
そのため新人看護師にとって一番楽な科とは言えません。スピード感があり、てきぱきと動くことができなければついていけないこともあります。
マイペース型の新人看護師の場合には一番大変な科になるかもしれませんよ。
新人看護師の配属先のおすすめで内科系にピッタリなのはマイペース・じっくり関わたい人
新人看護師の配属先で内科系をおすすめしたいのは、マイペースな性格の人や患者さんとじっくり関わることを希望する人です。
内科病棟は、外科のように手術があってバタバタしているという環境ではなく、どちらかというと落ち着いた雰囲気です。
手術がないので、在院日数が外科よりも長くなる傾向があり、外科よりも患者さんとじっくり関わることができます。
でも、忙しくないというわけではなく、急性期の内科病棟は手術がないだけで、外科病棟並みに忙しいところが多いですので、そこは誤解しないようにしてください。
患者さんの年齢層が幅広いということは外科系と共通していますが、高齢者が多いというのも特徴になります。
その病棟や病院がどのような患者さんを積極的に受け入れているのかによって患者さんの雰囲気は変わってきますが、比較的年齢層は高めのところが多くなります。
また要介護状態の方もいますので、入浴介助や食事介助なども看護師の業務の中に入ってくるため、楽とは言えません。
新人看護師の配属先でおすすめなのは楽な診療科?楽な診療科はあるの?
新人看護師の配属先のおすすめをタイプ別に紹介しましたが、
「私、とりあえず楽な診療科を選びたい!1年目って大変だって聞くし」
という人も多いと思います。
新人看護師の配属先でおすすめできる楽な診療科はあるのでしょうか?
結論から言うと、看護師として働く上で楽だと思える科はありません。
しかも看護処置がほとんどないとしても新人看護師であるあなたがすぐに一看護師として動けるとは言えません。
そう考えると新人看護師はどの科に行っても楽な思いをすることはありません。
だから、新人看護師にとって楽な診療科はないのです。
ただ、あなたの性格・看護観によっては「ちょっと楽かも?」と思える診療科はあります。
重症患者&急変が苦手なタイプは眼科や皮膚科
命の危機に瀕しているような重症患者さんの看護や急変対応が怖いと思っているタイプの新人看護師さんにおすすめの配属先は、眼科や皮膚科です。
最初に言っておきますが、この2つの診療科は暇で楽というわけではありません。
むしろ、入退院やオペ出し・オペ迎えは多いので忙しいです。
でも、重症患者さんや急変はほかの診療科に比べるとかなり少ないです。
だから、看護実習で急変対応を見て怖かったとか、重症患者さんの看護は私には無理そうと思ったあなたは、眼科や皮膚科を希望配属先にすると、「少し楽だな」と感じることができるのです。
話すのが好き&処置苦手なタイプは精神科
処置をしたり、病棟内をバタバタ駆け回って看護するよりも患者さんとじっくり話して看護したいというタイプの新人看護師さんにおすすめの楽な配属先は精神科です。
もちろん、精神科も「楽で暇な診療科」ではありません。
でも、精神疾患メインなので、処置は少ないし、一般的な診療科の病棟のように時間に追われながら病棟を駆け回ることも少ないです。
また、患者さんと対話をすることが治療・看護につながりますし、平均在院日数も長いので、じっくり関わることができます。
ただ、精神科は精神疾患を抱えている方に対して適切に対応することが求められます。
誤った対応をすることで患者さんの状態が悪化し、不穏にさせてしまうことになります。
しかも、精神科の患者さんとじっくり関わることは、看護師にとって大きなストレスになることもあります。
だから、精神科は向き不向きが大きく分かれる診療科ですが、向いている新人看護師は楽に働けるおすすめの配属先と言えるでしょう。
新人看護師が配属先のおすすめを知っても希望部署に配属される?配属先の決め方は?
新人看護師が配属先のおすすめを知っても、
「希望を出してもそこに配属されるか分からないし、希望していない配属先になる可能性の方が高いでしょ?それなら、配属先のおすすめを知っても意味がないのでは?」
と思っている人もいるかもしれません。
確かに、一昔前は病院側が新人看護師の配属先希望なんてそれほど重視せずに病院都合で適当に決めていたかもしれません。
でも、今は新人看護師の希望は最大限に尊重される傾向があります。
なぜなら、配属先の希望が通らないと、退職する新人看護師が続出するからです。
看護師不足の現代において、病院側はいかに看護師を確保するかが課題になりますので、新人看護師が辞めるのは困るんです。
新人看護師の離職率が高くなると、「この病院はブラックだろう」と思われて、翌年以降の新人看護師確保にも影響が出てきます。
だから、病院側はできる限り、新人看護師の配属先の希望は叶えようとしてくれます。
平成24年の「都道府県ナースセンターによる看護職の再就業実態調査」では、正規職員の配属先について、次のようなデータがあります。
- 希望より良かった:4.9%
- 希望の通りだった:58.0%
- 希望より悪かった:11.1%
- 希望はなかった:21.3%
- 無回答:4.8%
<正規職員の配属先希望>
希望していない配属先に配属された人は、全体の10%程度しかいません。
つまり、10人のうち9人は配属希望が叶うということになります。
上記は少し古いデータになりますが、基本的にはこの傾向は変わっていません。
だから、新人看護師は配属先の希望は叶う確率がかなり高いですから、本気で配属先を選んだほうが良いのです。
ただ、看護学生の時に病院から奨学金を借りていた人は、配属先希望が叶う可能性が少し下がるかもしれません。
奨学金返済の義務がある新人看護師は、基本的に退職しない(できない)ので、配属先希望は後回しになってしまうことがあるのです。
それでも、配属先の希望が通らないと決まったわけではありませんから、おすすめの配属先を参考にしながら、あなたの希望配属先を決めましょう。
新人看護師の配属先希望が通るかはその理由が大切だった?
新人看護師の配属先の希望は、入職する前または入職後しばらくしてから聞かれます。
この時に「なぜその配属先を希望するのか」という理由を明確に伝えられるかどうかが、配属先の希望が叶うかどうかの大きなキーポイントになります。
あなた自身が「希望の科で看護師として働く理由」を持っているのであればその理由をそのまま伝えることをおすすめします。
やる気があると捉えてもらえますからね。
しかし新人看護師でも配属希望の理由ではっきりしたものがないと困っている方もいるのではないでしょうか?
そもそも看護師として配属先の決め方を悩んでいる方もいるかと思います。
希望する科がないのであれば、学生時代の看護実習を思い出してみましょう。
その時に最も楽しかった時、やりがいを感じた時の科を選ぶと、新人看護師として働き始めた時に何かしらのやりがいや楽しさを知ることができるのではないでしょうか。
その時のエピソードを配属希望を聞かれた時に伝えると良いでしょう。
実体験に基づいた希望理由は、相手を納得させることができますから。
新人看護師の配属先がおすすめ・希望とは違う診療科・部署に配属になったら、転職という選択肢も!
新人看護師の配属先がおすすめ・希望とは違った場合、転職を選択肢に入れても良いと思います。
新人看護師の配属先の希望は通ることが多いです。
でも、100%希望通りとはいきません。
希望とは違う診療科・部署で働いていても、モチベーションは上がらないし、つらい日々をただ黙々と耐えるだけの毎日になります。
例えば「時間をかけて仕事をしたいのに先輩看護師がてきぱきとやってしまって自分の仕事がない、覚えられない」「元気に退院していく患者さんが多いところがいい」など配属先が合わなくて悩んでいるのであれば転職をするということも1つの選択肢になります。
「新人看護師なのに転職!?」と思うかもしれませんが、悩みながら悶々として働くよりもあなたが本当に働きたいと思った場所で働くことが看護師としての成長のきっかけになりますよ。
人間誰もが最初からぴったりと合う職場に出会えるわけではありません。
そのため、合わないところで働き続けて「看護師なんか辞めてやる!」となるよりも「やっぱりこの科がいい!」というところで働くのがいいですよね。
まとめ
ここまで新人看護師の配属先のおすすめについてまとめてきましたが、いかがでしたか?
あなたの希望する配属先は決まりましたでしょうか?
希望の配属先になった方でも働いてみたらやっぱり違った、と感じることもあります。
逆に配属希望でないところに配属されてしまい、看護師としてやっていけるのか悩んでいるという方もいるでしょう。
そうした場合には転職サイトへ登録し、担当の転職コンサルタントに希望する科を伝えましょう。
きっとあなたにぴったりの職場が見つかりますよ!
万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!
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