50代の新人看護師の働き方と心構え!これを知ればもう怖くない!
更新:2023/04/06
[新人看護師]50代で新人看護師デビューを果たした方、かなり昔看護師として働いていたけれど子育てなどで長期のブランクがある方、どちらも新人看護師としてのくくりになります。
「50代で新人看護師としてなんか就職できないよ」
「50代の新人看護師の転職先なんて少ないでしょ?」
と思われがちですが、探してみると意外と年齢関係なく看護師として活躍できる場があります。
50代なんてまだまだ若く、働き盛りです。
ここでは50代で新卒として働く予定の方と働き始めたばかりの新卒の50代看護師、昔看護師として働いていたけど、長期のブランクを経て50代で再就職する予定の方と再就職したばかりの方をメインとして考えます。
そして20代の先輩看護師からしてみたら看護師としては後輩ですが、人生では新人看護師でも先輩になります。このことを踏まえて説明していきたいと思います。
50代の新人看護師・ブランクがある新人看護師の働き方は?
50代で新人看護師となったあなた、今の働き方ってあなたに合っているのか?
もっとあなたに合った求人があるのか?
心配ですよね。
また50代だけどこれから看護師になりたい方、これから看護学校受験をする方は看護師の資格を取った後に働く場所があるのか心配ですよね。
そして50代で看護師の資格を持っているけどブランクが20年以上ある私はどうなの?とお悩みの方もいますよね。
若い頃に看護師の資格を取り、働いた経験があるが、人生の中で子育てなどで長期のブランクがある状態になってしまった場合などブランク期間を問わずにブランク明けで就職する時には新人看護師のくくりに入ります。
ここでは50代で看護師の資格を取って今働いている方、これから働こうとしている方と長期のブランクがあって再就職をした方、再就職をしようと思っている方にスポットを当ててどんなところで働けるのか・求人はどんなものがあるのかということについてまとめていきます。
まだ看護師の資格を取っていない方に関しては将来のための参考にしてください。
病棟で働く
50代で看護師の資格を取った経験のない新人看護師の場合、一緒に学んだ周りの20代の仲間は病棟へ就職するケースが多いのではないでしょうか?
あなたも同じ病棟で新人看護師として働くかもしれません。
しかし病棟では正直な話、「次来る新人看護師、50代らしいよ」「え~大丈夫かな」「年上だしやりづらいよね」というような会話をしています。
またブランクのある50代の看護師で「夜勤をしてバリバリ稼ぎたい」などの理由で病棟での勤務を希望するケースもあります。
しかしブランクがあるため、新人看護師としての対応となることがほとんどです。
どちらのケースでも指導する先輩看護師からしてみても「かなりの年上?、やりづらいなあ」と感じます。
という感じに受け入れる側も不安を持っています。
あなたも「年下ばかりで大丈夫かな」と不安になるのでは。
そして医療機器の進歩はもちろん、看護方法なども変化しています。
資格を取ったばかりという方であれば学生時代に習ってきたことが生かせます。
しかし20年以上のブランクがある場合には、経験があったとしてもまた一から覚える必要があります。
しかし例外として精神科の病棟の場合には50代でも受け入れにそれほど不安を感じていません。
精神科は難しい医療的ケアをしている方は少なめなこと、患者さんとのコミュニケーションが取れることが大切です。
そのため人生経験の長い50代の看護師、人気なんです。
もし50代で新人看護師、働く先悩んでますという方は精神科がおすすめですよ。
外来やクリニックで働く
外来やクリニックでは50代の看護師が活躍しています。
昔から開業しているようなクリニックに行くと50代の看護師がいっぱいいますよね。
そうした職場は看護師同士の年齢が近くなるため、働きやすいかもしれません。
しかし50代で経験がない新人看護師やブランクが20年以上ある看護師でもOKという求人があるかどうかは分かりません。
ベテランだったら即採用でも年齢というよりも新人看護師・ブランクがあるという条件で引っかかる可能性はあります。
しかし外来やクリニックは病棟よりも看護技術を必要としないため、入職できれば働きやすい職場と言えます。
介護施設で働く
50代の新人看護師におすすめの職場は介護施設の仕事」です。
介護業界では看護師不足(介護職不足もですが)が深刻です。
そのため50代だろうが新人看護師だろうとブランクがある場合でも来てくれるだけありがたい存在となっています。
また必要とする知識や技術も学校で習ったことだけでも対応できます。
看護師が行う処置はバイタル測定や経管栄養、褥瘡処置、外用薬の処置などです。
嘱託医がいる施設であれば何かあっても相談できる体制になっていますので新人看護師でも安心です。
しかし注意しなければならないのが常時医療的ケアが必要な方が入居している施設です。
人工呼吸器の管理などの高度な看護技術を要しますので新人看護師には難しいです。
また多少の経験があっても長期のブランクがある場合にはきついです。
ブランクの間に人工呼吸器などの医療機器も進化していますからね…。
50代の新人看護師の心構え
50代で看護師の資格を取った新人看護師、看護師資格は持っているけれど長期のブランクがある看護師、どちらも就職した場合には新人看護師となります。
新人看護師ということだけであれば特に気にならないのですが、50代という年齢は少しネックになるかもしれません。
ここでは50代の新人看護師(ブランクがある方も)が就職した時の心構えについて一緒に確認していきましょう。
年下なのにこんなことを言われた…でも先輩看護師だから我慢する
これは仕方がないことです。
20代でも先に入職しているのであれば先輩看護師です。
あなたよりその職場での経験がありますよね。
しかし50代側から娘のような年齢の先輩看護師が指導係だったらどう思いますか?
年齢関係なく平等に接することができる先輩看護師だったら特に気にならないとは思いますが「50代なのに新人なんだ…」と少し距離を置かれてしまった場合、辛くないですか?
これは50代の新人看護師の辞めたい理由にもなります。
解決法
年下の先輩看護師でもあなたにとってはその職場での先輩です。
言われたことに対しては素直に「はい」と答えましょう。
中にはあなたにとってつらいことを言われるかもしれません。
しかし成長して欲しいと思ってあえて厳しい言葉をかけているのかもしれません。
もし年齢による差別(エイジハラスメント)であると感じるくらいの対応であれば信頼できる先輩に相談しましょう。
また人生経験が長いあなたが看護師としての専門的な技術以外のことを教えることがあるかもしれません。
パワハラに関しての悩みや解決法については「新人看護師はパワハラの恰好のターゲット!その解決策は?」に詳しくまとめたものがありますのでそちらも参考にしてみて下さい。
恋愛のこと、人生のことなど時間がある時に積極的にコミュニケーションを取りましょう。
もしかしたら「この人、すごい頼りになる(看護師としてだけじゃなく)」と信頼されるようになるかもしれません。
コミュニケーションスキルに関することも「新人看護師のコミュニケーションスキルの悩みはこんなことだった!その内容と解決目標は?」にありますので参考にしてみて下さい。
いろいろなことが覚えられない…しかし常に学ぶ姿勢を持つ
50代ともなると記憶力や集中力が低下してくる時期です。
これは加齢によるものが大きいため、どうすることもできません。
記憶力を上げるサプリなどを飲んでも気休めかもしれません。
しかし50代だから覚えられなくても仕方ない」と開き直るのだけはやめて下さい。
指導する側にとってそのような態度で来られたら何も指導したくない気持ちになり、距離を置かれます。
そして辞めたい、となるのです。
解決法
とにかく勉強をすること。
「50代だから覚えられない」という言い訳はやめて下さいね。
逆に「50代だけどやってやる!」という強気の気持ちで行きましょう。
そうするとおのずと結果もついてきます。
分からないことは先輩看護師にすぐに確認する、自分で調べる、それでもわからなければ再度先輩看護師に確認するということを意識して行っていきましょう。
そして言われたことはすぐにメモを取るという姿勢も大切です。
疲れが取れない…あなた自身で体力をつけるような行動を
なかなか疲れが取れない50代です。
また女性であれば更年期障害などを抱えている方もいる年代です。
看護師の仕事はとてもハードなもので、仕事終わりにはぐったりとしてしまうでしょう。
そして新人ということもあり、覚えることや勉強することがたくさんあります。
また仕事をしながら家事もするというのはとても負担が大きくなりますよね。
解決法
看護師の仕事をしていくには体力をつけることが大切です。
ブランクがある看護師で仕事をしていなかったという方は特に体力が落ちています。
まずは風邪を引かないなどの健康管理をしっかりとし、規則正しい生活をするようにしましょう。
そして1日の疲れはその日のうちに解消し、翌日に残さない。これが鉄則です。
同じ職場に50代の先輩看護師がいるのであればどうやって疲れを解消しているのか聞いてみるのもおすすめですよ。
家事に関しては食洗器や掃除ロボットなどの時短家電を使用することも毎日の負担減になりますので、導入してみてはいかがでしょうか?
50代の看護師の就職あれこれ
ここからは50代の新人看護師が就職する時に気になることについてまとめていきます。
また50代の新人看護師の年収や50歳で再就職する看護師、55歳の看護師が転職する時のことなどもまとめていきます。
50代の新人看護師の年収はどれくらい?
50代の新人看護師の年収はどれくらいなのか気になりませんか?
もしかしたら50代で看護師になった方の中には今の仕事よりも年収が多いかもしれないと思っている方もいるかもしれません。
看護師の年収は経験はもちろん、働く場所や働き方で異なります。
一概に「平均年収は〇〇円」と言えないのですが…
50代の新人看護師が新卒で就職した場合、基本的には新人看護師に支払われる給与が支給されますので、20代の新人看護師との年収の違いはないと考えられます。
しかし長期のブランクがあって50代で再就職した場合は、ブランク前の経験年数が長い看護師の場合には経験が加味された年収となり、比較的高くなります。
ちなみにブランク前の経験年数がある程度の場合でもその経験を加味しないこともあります。
特に20年とか長いブランクだと昔過ぎてどう加味していいのか分からないような気がします。
東京での50代看護師の求人にはどんなものがある?
東京での50代看護師の求人には病棟での勤務から外来やクリニック、介護施設まで様々です。
50代の新人看護師が働きたいと思った場所で働くことができると言えます。
また求人数も多くなっていますので、条件に合う就職が可能です。
50代で検索をすると比較的日勤ベースの勤務での求人が多くなっています。
また50代の看護師が活躍しているのはクリニックや介護施設となっています。
55歳で転職をする場合
新人として入職した職場が合わずに転職を考えることもありますよね。
しかし55歳という年齢で転職が可能なのかという不安を持つのはないでしょうか?
しかし経験がある場合には転職先はいろいろとあります。
病棟でも外来やクリニックでも、介護施設でも。
逆に55歳という年齢を前向きに捉える職場もあります。
例えば若い看護師が多く、結婚や妊娠・出産などで職場を離れてしまうことが予想される場合、それらの不安がない55歳の看護師はむしろ歓迎としているところもありますので求人をチェックしてくださいね。
一方、年齢制限をかけている求人もあります。
これは年齢制限により在籍している看護師の教育に力を入れて育てていくという意味があります。
急性期や専門的な医療を提供しているところにはこの傾向があります。
まとめ
50代の新人看護師についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
50代で新卒として働く予定の方と働き始めたばかりの新卒の50代看護師、昔看護師として働いていたけど、長期のブランクを経て50代で再就職する予定の方と再就職した方それぞれが働く場所や働き方などに悩みを持ちますよね。
しかしあなたが看護師の道を選んだわけなので全力で看護師として活躍できる場所がいいですよね。
もし探すのが大変と感じたら転職サイトへ登録してください。
転職サイトに登録するとあなたの担当の転職コンサルタントが50代の新人看護師や第二新卒でもOKの職場を探してくれます。
また「夜勤をしたい」「デイサービスで働きたい」などの条件の希望を伝えるとその条件に合った職場をピックアップしてくれます。
なかなか50代の新人看護師や第二新卒を受け入れる職場も少ないのですが、情報量の多い転職コンサルタントならあなたの条件にぴったりの職場を見つけてくれますよ。
ぜひ転職サイトへ登録し、担当の転職コンサルタントと一緒にあなたらしく働くことができる職場を見つけて下さいね。
万が一に備え、看護師転職サイトに登録しておきましょう!
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